4月は新生活の季節。
会社、学校など新しい環境での生活をスタートさせた方も多いのではないでしょうか。
新しい環境というのはそれだけでストレス要因となります。
この時期はどうしても無理をしやすく頑張り過ぎてしまった結果、5月になると体力も気力も尽きてダウンしてしまうことも少なくありません。いわゆる5月病というやつですね。
ということで今日は、5月病にならない心構え的なものについてお話ししようかと思います。
まず第一に、『完璧を目指そうとしないでもいい』ということです。
どうしてもね、新〇〇というと気負ってしまて、知らず知らずのうちに完璧を目指そうとしてしまうものです。
ですがね、そもそも慣れない環境で完璧な結果なんてそうそう出せるものではないし、周囲だってそんな期待はしていないでしょう。
意地悪なプレッシャーをかけてくる人もいるでしょうが、そんなのはごく一部。まともな人なら新人に過度なプレッシャーは逆効果であることはわかっています。
そう言われても「できない奴だと思われたくない」と一番自分を追い詰めているのはおそらく自分自身です。
良く言うなら、努力家・志が高い・自分に厳しいストイックな性格と言えますが、物事には裏表両面があります。時としてそんな性格の長所はマイナスに働いてしまい、努力しても達成できない状態が無力感や自責に繋がってしまい、その結果本来の実力すら発揮できないほど心が疲弊することになりかねません。
何事もいきなり完璧にできる人なんていないし、初めは失敗して当たり前です。今は新しことにたくさん触れて、経験を積んで未来へ活かす為の土台作りだと思ってください。
仕事だって勉強だって人間関係だって、成功と失敗を繰り返して成してゆくものですし、長期的に見ればその時は失敗だと思っていても後に成功のきっかけとなることだってあります。
誤解しないでくださいね。「頑張るな」ではないです。「完璧を求めすぎるな」ということです。
そもそも我々が思い描く完璧など本当にあるのでしょうか。それを実現している人はいるのでしょうか。
「あの人は完璧だ」そう思う人がいるかもしれません。でも我々が知っているのはその人のほんの一部分です。一部分だけで比較してしまうのは良くないですね。
完璧だと思うその人にだって新人時代はあるしミスだってしてきているはずです。
現在の完成度ばかりに拘らずに、過去→現在→未来の流れを意識して、『今できること』と『未来の理想の姿』を繋ぐ努力が大切なのではないでしょうか。
最後に。
世間でよく言われる「3年頑張れ」説ですが。
3年耐えろって意味ではなくて、3年やればできることも増えて続ける自信も持てるのではないか、という意味です。
多くの仕事で、業務全体の流れやある程度の理解には3年かかると言われています。逆に言えば3年未満はできなくて当然なのかもしれませんね。
ですので、3年経ては状況が改善するわけではないので、大きすぎる負担の中で3年我慢することを推奨する言葉ではありません。
環境にはその人の傾向によって向き不向きはあります。誰にとっても良い環境というものはなく、感じ方は十人十色です。
大事なのは、自分の状態を自分がちゃんと把握して、辛かったら辛い、と言えること。
頑張るのも逃げるのも自分の判断です。そしてその判断基準もまた自分でいいのです。
自分の人生なのだから、自分で責任を取らなければならない代わりに、自分で決めていいはずです。
自分に対してだけは、無理して強がらず正直になれることが、後悔しないコツだと思います。
今日は全体的に説教臭い内容で申し訳ありません。
毎年この時期は新しい環境で必要以上に自信を無くす方が多いので、私なりの今頑張っている人たちへのエールの気持ちを込めてみました。