2016年10月30日日曜日
日本式ハロウィンの楽しみ方
今日は仕事で栄と名古屋駅周辺をずっと行ったり来たりしていました。
ハロウィンシーズンの日曜日ということもあり街はどこも混んでいました。
そう、ハロウィンです。
ここ数年ですっかり日本でも定着しました。
日本でのハロウィンの文化は馴染みにくいと思っていましたが。
だって、日本で祖先の供養は『お盆』ですし、
かぼちゃがを食べるのは冬至の行事ですしね。
そんなハロウィンも日本でのスタンスを確立したようですね。
そう、日本人のハロウィンの楽しみ方、それは『コスプレ(仮装)』です。
今日のハロウィンムードの街でもたくさんのコスプレした人たちが楽しそうにしていましたよ。
無難なところでは魔女、看護婦(看護師という感じではないので敢えて)、バニーガール、囚人、ミニスカポリス辺り。
あとはスパイダーマンや魔女、巨人(進撃の巨人)などがいました。
あと、やけにマリオ(スーパーマリオブラザーズ)がたくさんいたんですがなんででしょう?流行ってるの?五輪の時の安部総理効果?
まぁなににしろ、みなさん楽しそうにコスプレして羽目をはずして楽しそうにしていました。
それ自体はいいことなのでしょうが、ちょっと気になったことが。
「普段と違う仮装をしたら気持ちが開放的になって楽しい気持ち」
というなら、普段どれだけ抑圧されているんだ、と思いました。
普段の鬱積したストレスをお祭り気分で開放して楽しむ、というのは良いストレスの発散方法なのでしょうが、
理想は普段から鬱積させずに自由に生きられることだと思います。
社会で生きているのだから、我慢も必要でしょうが、
別にコスプレして別人になりきるという儀式をせずとも、もっと普段から発散の機会を持った方がいいのかもしれませんね。
日本人はストレス発散が上手でなく溜めこみやすいという傾向を指摘されがちですが、
それは同時に、社会的な抑圧が強い文化という背景があるのかもしれませんね。
コスプレしなくてももっと自由にフリーダムでいいと自分に許可を与えられたら楽なのかもしれません。
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2016年10月19日水曜日
浦安連続通り魔事件のこと
またも、あってはならない事件が起きてしまいました。
18日に千葉県浦安市で発生した、男女3人が切り付けられる連続通り魔事件。
不幸中の幸いか死傷者は出ず、容疑者もその場で逮捕されたようですが、とても怖い事件です。
そして、今後の展開で私が危惧していること。
それは、容疑者の通院歴。
早速マスメディアでは報道されてしまっていますが、この容疑者は twitter 等の SNS、加えてyoutubeで自身の心情や状況などを語っていたようです。
そこで語られる内容からや、近隣住民からの情報からすると、精神疾患での通院だったのでは、と推察されます。
こういったわかりやすく、操作しやすいイメージが、
精神疾患=犯罪率が高いという誤解を生んでしまわないことを祈ります。
実際に精神疾患患者の犯罪率は1%にも満たないという統計があります。
興味本位や怖いもの見たさで晒されているSNSなどからの容疑者の言動は、確かにショッキングで犯行を匂わす部分も伺えます。
しかし、これらの情報はあくまで個人の特性によるところが大きく、精神疾患と犯罪率を繋げる証拠にはなりません。
むしろ、今回の容疑者のように、SNS や youtube を通して『外』に向けていた異常性や攻撃性は『SOS』だったように感じました。
誰かに聞いてほしい
私に気づいてほしい
私を理解してもらいたい
誰かに受け止めてもらいたい
そういった悲痛な叫びが、歪んで表現されてしまっていたのだと感じます。
だったら、その声を、気持ちを、病気というレッテルでなく、異質なものとしてでなく、
一人の人と人として真正面から受け止められる経験をしていれば、
今回の事件は未然に防げたかもしれない。
むしろ、防げたはずだと信じています。
その人の表現の仕方にも問題があったのでしょう、
方法もベストではなかったのでしょう。
しかし、誰にも届かないその声なき歪んだ声を、
しっかりと聞いて受け止められる誰かが居たなら。
そう思うと無念でなりません。
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心にぐっとくる名言⑱ ~ドラえもん編~
「目が前向きについているのはなぜだと思う?
前へ前へ進むためだ!
ふりかえらないで、つねに明日をめざしてがんばりなさい」
漫画・ドラえもんより
説明の必要もない国民的漫画『ドラえもん』で、のび太の先生の言葉です。
いい言葉ですよね。
「前を向いて生きていこう」
比喩的な表現ですが、実際に我々の目は前を見る位置についています。
しかし、我々が行うカウンセリングでは時に『過去を振り返る』事も必要になります。
過去の出来事に囚われて前に進めない。
そんな時には過去の出来事にもう一度目を向け、乗り越えることや、塗り替える事が求められます。そして心理療法ではそのようなことが可能となるアプローチがあります。
しかしこの際に気を付けなければならないことがあります。
それは、目的を過去に置いてはいけない。ということ。
あくまで、より良い『未来』の為に『過去』に目を向けるのだということを忘れてはいけません。
過去に目を向けることには多大なエネルギーを必要とします。
そのエネルギーがどこから湧いてくるのかと言えば、
より良い未来に対する希望です。
前を向き進んでいくことが大切です。
その為に、振り向くことも時として求められます。
目的意識をしっかり前に設定すれば、どちらを向いていても心は前を向いています。
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2016年10月16日日曜日
うつ病治療に有効な3つの習慣
「うつ病」の原因や対策について面白い記事がありました。
こちら⇒太陽が招く「夏のうつ」?不調のサインと3つの予防法
結論としては、
うつ病治療は、効果的な生活習慣として「朝日を浴びる」「魚を食べる」「散歩をする」の3つを勧めている。
ということらしいのですが、
どれもその通りだとは思います。
実際うつ病治療に『生活指導』も取り入れられていますしね。
ただ、回復期には効果的でしょうが、全てのうつに対して有効というわけではないとも思います。
そして、こういった行動に移すこと自体ができない重篤な状態の方に対して、上記のような記事を読んだ周囲の人が無理強いをしてしまうのでないかという心配もあります。
うつ病の特徴的な症状である『うつ状態』というのは目に見えないし数値で測れない分、理解を得るのが難しい症状だとつくづく思います。
実際に臨床の現場でうつ病の方と関わっていると、本当に辛いのだろうというのが十分に伝わってくるのですが、
日常的な関わりだけでは上手く伝わりません。
その結果「怠けている」「詐病だ」とレッテルを張られてしまいやすいものでもあります。
そしてまた、そういった周囲の不理解が症状を重くしてしまうというのも悪循環です。
だからって「もっと理解をして優遇してくれ」というつもりもないですが、少なくとも症状として苦しんでいること自体は事実として正しい知識が広まるといいですね。
私のルームに来談される、うつと診断されている多くのクライエントさんで、
「自分の苦しみを初めてわかってもらえた」
と仰る方はとても多くおられます。
『うつ』という言葉ばかり先行して一般的に知られましたが、
その実情が正しく理解されるにはもう少し時間がかかるようです。
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2016年10月13日木曜日
一言カウンセリング⑧ ~ 「誰かのせい、じゃない。自分に起きていることとして捉える」~
「誰かのせい、じゃない。自分に起きていることとして捉える」
カウンセリングをしていると、たくさんの悩み事をお聞きします。
それらの悩み事の多くは、外的な要因で起きることがあります。
外的な要因とは、その方を取り巻く環境、それは職場であったり家庭であったり様々です。
そしてそれは、悩んでいるその方本人に責任がないものも多くあります。
一方的に悪意を向けられたり、癖の強い人に巻き込まれたり、依存的な関係性を求められたりなどは、
「私は悪くないのに困った」
と言ってしまいたくなります。
確かにその通りです。
落ち度なんてないしあなたは全く悪くありません。
しかし、解決するためにはそうも言ってはいられません。
多くの悩みの解決の第一歩は
『自分事として捉えること』
悪くはないけれど、悩んでいるのは本人です。
困っているのも本人。
悪意を向けられて嫌な思いをしているのも、
巻き込まれて迷惑しているのも、
依存的な関係を求められているのも、
全て悩んでいる人本人です。
その時点で無関係ではいられないし、
その状況を変えたいと思っているのもまた本人だけなのです。
ですから、そう願う本人が解決するしかないということです。
他人には解決することはできません。
与えられた解決では本人は満たされません。
『正しい』とか『悪い』を決めることにあまり意味はありません。
まずは、
悩んでいるのは自分、
解決したいのも自分。
それを自覚して悩み事に向き合う必要があります。
その時、解決の糸口が見えてくることもありますし、
周囲の人たちや我々相談援助の役割の人間は、解決に協力することができます。
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2016年10月10日月曜日
カウンセラー交流会のお知らせ
2016年1月に、日本カウンセラー学院卒業生有志が企画主催した『 日本カウンセラー学院 』の卒業生・在校生を対象とした交流会の第1回が開催されました。
そして、前回参加者の方からのご好評と、ご要望を受けて第2回の開催が決定しました。
私も講師として関わらせていただいた卒業生の皆さまとこうして再会できるのは、喜ばしい限りです。
しかも、卒業期を超えての交流会ということで、これまで同じ学びをしてきたが顔を合わせる機会のなかった卒業生の方たちの交流の場というのはとても貴重な機会だと思います。
卒業生の中には、現役のカウンセラーとして活動されている方、これから活動をしようと準備中の方、まだ具体的な予定はないもののいつかは活動をと望まれている方、活動予定はないけれど卒業生と昔を懐かしみたい方など、皆さん様々です。
そんな皆さんが思い思いの楽しみ方をされているこの交流会、卒業生の方でご興味のある方はご参加ください。
主催である『カウンセリングオフィス+α』のHPでは、前回の交流会の様子が特設ページとして紹介されています。
→ カウンセリングオフィス+α 2017年 「 交流会 」特設ページ
久しぶりの方もそうでない方も、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
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2016年10月6日木曜日
経験という価値
先日、友人と久しぶりに食事&飲みに行った時に『何に価値を感じるか』という話題になりました。
というのも、私はかつては旅行嫌いでした。
その理由が、
「旅行に価値を見いだせない」という理由。
綺麗な景色を見ても、そこでしか味わえない体験をしても、モノとして残らないものに対して価値を感じることが苦手だったのです。
なんという物質主義。
物欲が強いのは自覚してましたが、今考えると偏っているなぁと。
その友人は、
「普段では見られない景色や、日常とは違う空間、その体験に価値があるんですよ」
その言葉、今では心底同意できます。
私のお気に入りの旅先の一つに、海の見える露天風呂があるんですね。
その露天風呂に入り、波の音を聞いながら、温泉を体中に染み込ませるあのひと時。
至福です。
芯から温まった体で部屋に戻り、地酒を冷でキュッと一杯。
至高です。
そこでしかできない経験、日常から一時離れ、ありのままの自分を堪能するということ。
どうしてかつての私はそこに価値を見いだせなかったのだろうかと。
その友人の言葉。
「年齢じゃないですかね」
なるほど……。
妙に納得してしまった私でした。
単純な『若さゆえ』というだけでなく、
もともとの私は『思考型』の所謂頭でっかちで理屈優先な人間でした。
しかし心理に携わる仕事をはじめてゆく中で、『感覚』に触れることの重要さと必要を感じてからは、感覚を磨くことを心がけてきていました。
その結果、以前は感じられなかった『経験という価値』への価値を認められるようになったのであれば、それは成長と自分を褒めてやってもいいのではないかと思います。
気づかせてくれた友人に感謝。
そして私に素晴らしい感覚をくれるたくさんの『経験』に乾杯。
今日も地酒が美味しいです。
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2016年10月4日火曜日
変化の兆しを大切に
今、うちのマンションが数年ごとの大規模改修工事というものの真っ最中です。
ベランダに足場が組まれて洗濯物が干せなかったり、工事の音やペンキの臭いに多少の不便はありますが、改修されて綺麗になるのは正直楽しみです。
しかし、着々と改修が進んでいるはずなのですが、あまり綺麗になっていっているという実感はないんですよね。
よく見れば、ベランダや廊下、外壁が塗り直されて印象も変わっているのですが、毎日住んで少しずつ変わっていく過程を見ているとどうも変化の実感が得られません。
小さな変化というのはそういうものかもしれません。
カウンセリングで、性格や考え方、生き方など内面に変化を求めて通われる方も多く、カウンセラーである私から見ると日々着実に変化されているのですが、
本人からするとあまり変化しているという実感は感じられないそうです。
そんな方が変化を実感できるのは、以外にも他人からの言葉。
「最近変わったね、なんかいいよ!」
そんな何気ない言葉で、初めて自分が変化していることに気づかれる方も多いようです。
一気にガラっと一目で分かる変化、というのを目指しがちですが、
本質の変化というのは少しずつ微細なもの。
しかし、小さな変化を積み重ねることが、着実に大きな変化へと続く近道。
そんな微細な変化にも、『成功』『成長』を感じているのは、もしかしたら周囲の人たちからのちょっとした『兆し』を感じてもらえた時なのかもしれませんね。
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2016年10月2日日曜日
一言カウンセリング⑦~「多くの悩みは時間が癒し、解決してくれる」~
「多くの悩みは時間が癒し、解決してくれる」
これはとても極端な考え方なので説明が必要だと思うのですが、
気休めの慰め言葉でよく使われる「時間が解決してくれるよ」とは少し違います。
人が抱える悩みを大きく分類するなら、
『環境要因』による悩みと、『感情』に属する悩みに分けられると考えます。
『感情』に起因する悩みの場合は、時間が経っても消えず、むしろ長期間抱えることでその感情がますます大きくなる場合すらあります。
一方『環境要因』から生まれる悩みの場合は、時間が経つにつれて環境も変わり悩みそのものがなくなる、または形を変えることがあります。
例を挙げるなら、相談の場で多く語られる対人関係の悩みだとして、
学校であれ会社であれ、同じ人間関係が一生続くことはありませんし、もっと長いスパンで考えれば、『亡くなる』ことでその人間関係の解消もあります。
『辛い環境』というのは始まりがあれば終わりがあります。
時間の流れに逆らえない限り、我々の環境は常に変化の可能性を含んでいます。
これはまた違う心理学の理論なのですが、もしも辛い環境が継続し続けているなら、それは継続させる要因は自分にあるという考え方もあります。
「時間が解決てくれるなら、解決のお手伝いをする役割である我々カウンセラーなんて必要ないではないか」
そう言われてしまうかもしれません。
しかし、カウンセラーの役割は解決することではありません。
その人が、解決に至るための援助です。
ということは、
いつか時間が解決するまで、辛い状態に耐える援助をすることもあれば、
待った末の解決のタイミングに効率よく解決するための援助であったり、
解決のタイミングがカウンセラーの存在によって起きるということもあります。
ある意味、カウンセラーも環境の一つなのかもしれません。
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2016年10月1日土曜日
都市伝説の正体
今日、都市伝説の番組を観ていました。
例のあの番組です。ちょっと怖かったり不思議な都市伝説の紹介をメインに、
ケンコバの下ネタとサバンナ高橋の空耳ネタで締めるあの番組です。
都市伝説って好きなんですよ。
単純に怖い話としての楽しみ方もあるのですが、
同時に、都市伝説の背景を考察してみると面白い発見があったりします。
「怖い話を作ろう」という目的で作り出された都市伝説と違い、
自然発生的にいつの間にか子供たちの間で噂になっているような都市伝説なら尚更です。
例えば、よくある都市伝説の形として、
なにかしらの『怪人』的な人物が、異様な行動をしつつ子供たちに危害を加える、というような都市伝説はその発生年代や発生場所などを調べていくと、
似たような形の事件や事故が起きていたということが判明したりします。
ある意味それは
「この事件こそこの都市伝説の始まりだ!」
そんな風にオカルティックに捉えることもできるのですが、
少し違う見方をすると、
その事件をきっかけに、再発しないように大人たちが子供たちに教訓として作った話、なのではないかという推論もできます。
しかも、事件をありのまま伝えたのでは子供たちに本質が伝わらないかもしれない、と考え、『脚色』を施すわけです。
例えば、「口が裂けていた」「鎌を持って襲ってくる」「上半身だけで追いかけてくる」などです。
なのでベーシックな都市伝説には教訓めいたオチがあるものすらあります。
「なので夜にひとりで出歩くのは危険だよ」
「だから、知らない人に話しかけられても相手にしてはいけないよ」
「こうならないように、危ないと言われているところには近づいてはいけないよ」
そうすると、都市伝説の発生が、子供たちの噂話から広まるというのも納得ですね。
大人が子供たちを守ろうという意思がそこにあるのですから。
つまり都市伝説の中には、『意思』によって意図的に生み出されたものも多くあるということです。
そして意思から生まれた都市伝説は一人歩きをします。
『嘘から出た真』とでも言いましょうか。
「噂のあの怪人が出た!」
意思から生み出された作り話の怪人が、子供たちの想像力や勘違いから実在の存在になっていくこともあります。
例えば最近の幽霊の目撃証言に、
『髪が顔が隠れるほど長い』『白いワンピースを着た』『女』
という特徴が異常に多い気がします。
そこから推察できるのは、鈴木光司著の小説『リング』に登場する貞子は、今や『幽霊』という概念の具現化に大きな役割を担うまでになっているようだということです。
意思の力って凄いですね。
存在しないものを概念として存在させてしまうほどの力を持っています。
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