2016年12月23日金曜日

30歳を超えると新しい音楽を聴かなくなる?


年末とクリスマスムード真っ盛りの今日この頃、皆さまどのようにお過ごしでしょうか。
この時期から年末にかけてTVでは歌番組が多くなりますね。

アメリカの音楽ストリーミング配信Spotifyの調査では、
人は33歳を過ぎると、新しい音楽を聴くのをやめてしまう傾向にある、というデータが出されたそうです。
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/7231

確かに、私も高校生や大学生の頃はどんどん新しい音楽に興味を持っていたものですが、
ここ数年はぱったりと新しい音楽を聴いていないように思えます。
好きな歌手が20代のころから変わってないと言いますか。

これ、思うのですが人は年齢を重ねる度に、『刺激』に鈍感になってゆくのではないかと思います。

子供の頃は毎日が新しい刺激でいっぱいです。
家から外に出れば、見たこともない珍しいものがたくさんあり、何にでも興味を示します。
所謂、『初体験』がたくさんあるわけですね。

しかし、経験を重ねてゆくにつれて『初体験は』減ってゆきます。
「これはもう知ってるよ」
と新しい刺激に触れる機会が激減してゆくわけですね。

でもこれは実は間違いです。
大人になっても、老人になっても、新し刺激は周囲に溢れているはずなんですよね。

例えば、家の庭の木の花が咲いた。
初めてのことならさぞ刺激を受けることでしょう。
でも毎年になると、
「今年も咲いたな。去年と一緒だ」
そう思って感動も薄れてしまいがちです。

しかし、『去年咲いた花』と『今年咲いた花』は別物なはずです。
全く同じ花が咲くはずはありません。

これと一緒で、我々は『新しい経験』なのに『似たような経験』と繋げてしまい、同じものだと解釈してしまうことが往々にしてあります。

カウンセリングでは、クライエントさんの話をいつも新鮮な気持ちで耳を傾けます。
中には、カウンセラーのこれまでの人生経験と重なる出来事が語られることだってあります。
そんな時に
「あ、その経験私もしたことありますよ。一緒ですね」
そんなことは言いません。

だって、クライエントさんの経験はこの世でその人だけの固有の経験です。
『似た経験』はあっても同じ経験なんてありえません。

そう考えると、私たちの日常は毎日が刺激的で、新鮮で、新発見があり、初体験ばかりのとてもワクワクする日常なのでしょう。

「明日はどんなことが起きるのかな」
そう思うだけで毎日が少し楽しくなるかもしれませんね。


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