デスクワークはなぜ疲れるのか、という研究が心理学の分野での論争の一つにあるそうです。
心理学関係あるの?とも思ったのですが、
なんでも、『自己消耗』と名付けられている仮説だそうで。
つまりは心のエネルギー(自制心や自己統制力などだそうです)がデスクワークでは特に消耗し、その結果疲労を感じやすいのではないか、という説があるそうです。
うん、私も調べてみてもよく理解できなかったんですけどね。
それはそれとして、
確かにデスクワークって疲れるんですよね。
逆に、身体を動かしている時は肉体的な疲労はあっても『疲労感』は少ない気がします。
頭脳労働は脳がカロリーをたくさん使うから糖分が足りなくなる。
というのは経験上納得できます。
しかし、デスクワークだけでなく、身体を動かしている時も頭って使っていると思うんですよ。
その理屈で言うなら、頭と体の両方を使っている方がより疲れると思うんですけどね。
でもなぜか、机に座って長時間パソコン仕事をしている時は、さして頭を使っていない作業でも凄く疲労を感じる。
これはどういうことなのでしょうね。
私なりに考えてみました。
一つは身体的な理由として。
長時間同じ姿勢でいると、血流が滞ります。
エコノミー症候群は震災時にも話題にもなりました。
血流が滞ると疲労物質は溜まりやすくなります。
同時に身体を動かすと内分泌系でも多幸感は生まれやすくなるので、疲労を感じにくいという理由。
もう一つは心理的な理由として。
『達成感』の違い。
デスクワークというのは、終わりがないというのが多い気がします。
職種にもよるとは思いますが、明確な
「はいここまでやったら終わり」
という目安が定め辛いんですよね。
逆に肉体労働は、肉体的な限界もあって明確なゴールが設定しやすいのではないでしょうか。
ゴールを達成すると人は満足を感じます。
「ああ、自分はやりきれたな」
という達成感は多幸感を生み、疲労感を吹き飛ばしてくれます。
(疲労感は消えても実際の疲労はあるので過度な目標は注意してくださいね)
ということで一つの解決策。
デスクワークでもなんでも、適度なところで
『ここまでやれば達成』
そんなゴールを作ってあげること。
小さなものでいいんです。
今取り組んでいる書類がひと段落着いたところでも、
今晩の夕飯の食材の買い物が済んだところでも。
「自分は目標としていたことをこなした」
そう思えることが大切です。
それだけで、達成感や満足感を得ることができれば、
次の行動へのエネルギーが自然とわいてくるものです。
悩みの解決には長い道のりが大切なこともあります。
完全な解決を目指してしまうと、先の長さに辟易してしまうかもしれませんが、
『今日の目標』を設定して小さな達成感を積み重ねること。
それが自信に繋がり、現実の解決にも続く道となります。
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