急に寒くなりましたね。
今年は暖冬だそうですが、こう寒暖差があると実際以上に寒さを感じます。
皆さん調子は如何ですか?
私はもともと寒さに弱く、冬は体調を崩しやすい体質なので体を冷やさないように色々と工夫しています。
最近は防寒着も機能が優れていますし、便利グッズもたくさんあってここ数年は何とか乗り切れています。
さて、私は常日頃から日本語の表現って面白いと感じているのですが、特に仕事柄感心するのが、
体の感覚を用いた心情表現の多さです。
困りごとや悩み事に対して『頭を悩ませる』
面倒事が片付いてほっとした時に『肩の荷が下りる』
気持ちがすっきりしないことを『胸につかえる』
強い怒りを感じた状態を『はらわたが煮えくり返る』
心が傷ついた時には『胸が痛い』
などなど、挙げればきりがないほどにあります。
『気持ち』『感情』を表現する時に『身体』を使うというのは、それだけその二つが近いからなのでしょう。
心身相関とも言いますし、『心』の状態は『身体』の状態で表れるという事です。
その理屈を応用した心理療法に『フォーカシング』というものがります。
受け入れ辛い気持ちや大きな抵抗があり心が上手く扱えない時には効果的なアプローチとなります。
さて、そんな表現の中に
『心が寒い』
『心が冷える』
などがあります。
意味としては
一人が辛く、悲しい心情。
人恋しい、寂しい、孤独、(恐れや驚きで)身が縮む思い。
といったところです。
他にも本来の意味とは少し違うようですが、
満たされない気持ちや、心の狭い人に対しても使われているように思います。
これも身体の状態で表現される心情ですね。
実際に体が寒さや冷えを感じた時には、
筋肉がギュッと縮んでしまい満足に動かし辛くなってしまいます。
普段は楽しめることも億劫になってしまったり、もう動くことすら面倒で閉じこもってしまいたくなります。
心も冷えてしまうとまさにそのようになってしまいます。
鬱の症状などは代表的ですが、気持ちが沈み、感情の低下や喪失、意欲の低下などがあります。
身体が寒さで参ってしまっている時と同じ症状が『心』にも出るという事です。
鬱のことを心の風邪などと表現するのも言い得て妙なのかもしれません。
冬や日照時間が短い時期は鬱の発症率が高くなるというデータもありますしね。
ともあれ、体が冷えるとよくないように、心も冷やすのはよろしくないという事です。
もし、気持ちが沈みがちだったり元気がないなら心が寒さを感じているのかも知れません。
そんな時は心が暖かくなるような事をして、温めてあげてください。
方法は何でもいいのです。
趣味に費やすとか、美味しものを食べるとか、欲しいものを買うとか。
人に手伝ってもらって気持ちを盛り上げるのだって効果的かもしれませんね。
寒い冬、気持ちも冷えてしまわないようにしましょう。
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