2020年5月1日金曜日

影響は野生動物にも



切っ掛けはクライエントさんの一言。
「カラスがすごくたくさんいて怖いくらいでした」
言われてみて初めて気づいたのですが、最近栄周辺のカラスの数が増えているように感じます。
最近というのは、緊急事態宣言によって外出自粛が始まってから。

もともと栄周辺は飲食店が多いこともあり、カラスの多い地域ではありました。
それが、皆が外出を減らし街から人が減ってからというもの、反比例するようにカラスが増えました。
理由は色々と考えられます。
人が減ったことでカラスの警戒心が薄れて目に付きやすくなった。
飲食店の休業が増えたことで生ゴミが減り、一所に集まって奪い合いが起きている。

そしてこのような現象は世界規模で起きているのだとか。
アメリカでは七面鳥が、コロラドではピューマが、その他の国でもジャガー、猿、鹿などの野生動物が市街地に姿を現しているという例が多発しているようです。

ほんの数か月、人の脅威が薄れただけで野生動物たちは人間のテリトリーをに足を延ばしてくる。いやもしかしたら、本来その土地は彼らのものだったのかもしれません。
悠然と佇むその姿は、まるで本来の居場所を取り戻したかのように悠々とすら感じます。
他にも人間の外出が減ったことによる変化として、ヴェネチアの運河の水質が綺麗になった。空気が澄んだなどの報告もあるそうです。

これらのニュースを知り、私が個人的に思ったことは、
いかに人間という存在は不自然であるか、ということ。

これまで、人間の森林破壊や乱獲によって絶滅した動物は数百種を超えるそうです。自然に種が絶滅するスピードは数万年に数種類なのだそうで、どれほどの不自然さかは言うまでもありません。
(ずいぶん前の知識なので間違っていたらすみません。専門外ですのでご容赦ください)

などと、環境家のような話になってしまいましたが、勘違いしないでくださいね。
私は決して人間の繁栄が悪であるとか、そういったことを論じるつもりはありません。
だって、生きるってこと自体、自然に抗うってことだと思いますし。
生きている時点で死に抗っているとも言えるのではないかと。

ただ、人間がいなくなることでこんなに自然って力を取り戻すのだな、と自然のたくましさを再確認したという感想です。
そして動物全般が好きな私としては、アフターコロナの世の中で、彼ら野生動物がまた住処を奪い返されてしまうことに一抹の悲しさを感じました。
我々人間だってね、生きているんだし、生存競争と考えれば自然なことなのかもしれないけれど、野生動物と人間がもっと共存できる世界って楽しいだろうな、などといい年して子供の夢のようなことを考えたニュースでした。


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