2020年12月31日木曜日

大晦日に今年を振り返る



 12月31日。大晦日ですね。

皆様は如何お過ごしでしょうか。

私はのんびりと自宅で過ごしつつ、家の掃除をしたり、山積みの書類仕事をしたり、でもやっぱりのんびりしたり。

そんな多少気が抜けた大晦日です。

あと数時間で年が明けるわけで、今年一年を振り返ったりもしてみましょう。

毎年、日本漢字能力検定協会が今年の漢字を清水寺で発表していますが、今年は『密』とのこと。

貫主さんによると「密には、親しむという意味が含まれている。物理的には離れているが、心はしっかりしたつながりを持っていきたい」

との思いがあるとのこと。


納得です。これまで当たり前だった直接的な接触が敬遠せざるを得ない世の中で、心は繋がっていることの大切さを改めて感じた一年でした。

さてでは私の個人的な今年の漢字は、

『考』

にしたいと思います。

今年は色々なことを考えました。

仕事では、様相の変わったこの時代の中で今までと同じようには出来なくなってしまい、どのように適応してゆけばいいのか、そして何ができて何を諦めなければならないのかを試行錯誤して業務にあたってきました。また、カウンセラーとしての向上のためにこれまでは専門としてこなかった分野についても勉強することも多く、学びの年でもありました。

生活様式の変化や人との関り方といった個人レベルの価値観の再構築や、世相が与える人の心への影響力、コロナ禍によって浮かび上がった現代社会の問題にも考えさせられることが多くありました。

たくさん頭を使って考えてばかりで疲れた一年でもあると同時に、不自由に嘆くだけでなく柔軟な発想で乗り切ろうというたくましさを得れた一年でもあると思います。

来年はどのような一年になるのでしょうか。

できることなら、苦難が終わり元の生活が返ってくることを願います。

とはいえ元通りになることはなく、今年の経験は消えないわけですから、元の生活に戻ったとしても私たちはきっと以前以上に人との関りの温かみを感じられたり、当たり前に外出できることに幸福を感じられるのではないでしょうか。

皆様、よい大晦日をお過ごしくださいませ。


※名古屋 栄カウンセリングは、2020年12月31日(木)~2021年1月4日(月)の期間でお正月休みを頂きます。
お問い合わせフォームは稼働しておりますが、ご対応は1月4日からとなります。
ご理解頂けますようお願い申し上げます。

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2020年12月22日火曜日

そろそろ今年を振り返り始める



さて気が付けばもう12月も終盤に差し掛かっています。

今年の下半期は本当に公私共に忙しくて……年始はお休みをいただく予定ですので、久しぶりにゆっくり過ごせればと考えています。

観たい映画も沢山あるし、おそらく三が日はアマゾンプライム漬けになるんじゃないかと。


今年もあと10日程となりました。

個人的な行事として年末は一年を振り返って翌年の目標などを設定しているのですが。

今年は本当に振り返ることがないんですよね。

というよりも、全ての出来事にコロナが関連してしまって思い出す事と言えば、「コロナ大変だったなぁ」ばかりです。

それも過去形にできればいいのですが、今現在も収束どころか拡大の一途をたどっているというのが現状なわけで。

ワクチン等の対応策への期待が募るばかりです。


これは相談者の方たちも口にすることが多いのですが、ある意味今年の特徴として「予定が達成できなかった」という感想があるかと思います。

仕事での目標やプライベートでの予定など、様々なものがコロナによって予定変更をせざるを得ない状況でした。

心情としては、

『積み残し』『やり残し』『未達成』『諦め』

そういった気持ちを抱えた年末になる方も少なくないのではないでしょうか。

もともと年末のカウンセリングのテーマでは、

「今年の目標が達成できなかった。成長できなかった」

というお悩みを語られることは多いのですが、今年はことさらその印象が強い気がします。


新しいことを始めるのも見送られた方も多いでしょうし、

毎年恒例の行事の継続をやむなく断念された方もいるでしょう。

そもそも楽しい思い出となりそうな旅行やイベント、友人たちとの会合なども躊躇しなければなりませんでいたものね。

その代わりに、毎日ニュースなどが伝えてくる悲観的な未来予想が、我々の2019年をより一層暗いものとしました。

心理に携わる仕事をしていて、このように日本だけでなく世界中が不安を長期に抱え続け、なおかつ実際の生活にまで影響を与えた時代は初めてのことでした。


そんな時代を反映するかのように、コロナが長期化してからはカウンセリングの問い合わせが激増しました。

関われた方たちには心理職としてできる精いっぱいの援助をしましたが、どうしても全ての方の予約は物理的に受けられず、折角カウンセリングを受けようと連絡してくださった方との縁をふいにしてしまった悔しさも沢山感じました。


心の安定の選択肢としてカウンセリングを選んでくださり、その効果を感じていただけた方たちへの感謝と、

残念ながら関わらせて頂くことができなかった方たちへの謝罪を心より感じます。


今年もあと僅かですが、できなかったことにばかり目を向けるのではなく、

そんな中でもできたこと、今何ができるのか、これから何をしてゆきたいのか、

そんな建設的な発想が持っていただければと思います。


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