さて気が付けばもう12月も終盤に差し掛かっています。
今年の下半期は本当に公私共に忙しくて……年始はお休みをいただく予定ですので、久しぶりにゆっくり過ごせればと考えています。
観たい映画も沢山あるし、おそらく三が日はアマゾンプライム漬けになるんじゃないかと。
今年もあと10日程となりました。
個人的な行事として年末は一年を振り返って翌年の目標などを設定しているのですが。
今年は本当に振り返ることがないんですよね。
というよりも、全ての出来事にコロナが関連してしまって思い出す事と言えば、「コロナ大変だったなぁ」ばかりです。
それも過去形にできればいいのですが、今現在も収束どころか拡大の一途をたどっているというのが現状なわけで。
ワクチン等の対応策への期待が募るばかりです。
これは相談者の方たちも口にすることが多いのですが、ある意味今年の特徴として「予定が達成できなかった」という感想があるかと思います。
仕事での目標やプライベートでの予定など、様々なものがコロナによって予定変更をせざるを得ない状況でした。
心情としては、
『積み残し』『やり残し』『未達成』『諦め』
そういった気持ちを抱えた年末になる方も少なくないのではないでしょうか。
もともと年末のカウンセリングのテーマでは、
「今年の目標が達成できなかった。成長できなかった」
というお悩みを語られることは多いのですが、今年はことさらその印象が強い気がします。
新しいことを始めるのも見送られた方も多いでしょうし、
毎年恒例の行事の継続をやむなく断念された方もいるでしょう。
そもそも楽しい思い出となりそうな旅行やイベント、友人たちとの会合なども躊躇しなければなりませんでいたものね。
その代わりに、毎日ニュースなどが伝えてくる悲観的な未来予想が、我々の2019年をより一層暗いものとしました。
心理に携わる仕事をしていて、このように日本だけでなく世界中が不安を長期に抱え続け、なおかつ実際の生活にまで影響を与えた時代は初めてのことでした。
そんな時代を反映するかのように、コロナが長期化してからはカウンセリングの問い合わせが激増しました。
関われた方たちには心理職としてできる精いっぱいの援助をしましたが、どうしても全ての方の予約は物理的に受けられず、折角カウンセリングを受けようと連絡してくださった方との縁をふいにしてしまった悔しさも沢山感じました。
心の安定の選択肢としてカウンセリングを選んでくださり、その効果を感じていただけた方たちへの感謝と、
残念ながら関わらせて頂くことができなかった方たちへの謝罪を心より感じます。
今年もあと僅かですが、できなかったことにばかり目を向けるのではなく、
そんな中でもできたこと、今何ができるのか、これから何をしてゆきたいのか、
そんな建設的な発想が持っていただければと思います。