今年は例年より早い梅雨入りだそうで、しばらくは雨の多い日が続くのでしょうね。
梅雨に限らず雨というのは気持ちが滅入ると言われがちですが、最近は雨の音に癒されるというリラクゼーションミュージックなるものもあるそうです。
なんでも、f/1揺らぎを有していて安眠効果もあるのだとか。
確かにリズミカルな雨音は音に集中できて気持ちが落ち着くかもしれません。
そもそも、単調な音というのは気持ちの平静をもたらすものだそうで、刺激の少ない単調なのリズムや一定間隔で線路が鳴る電車の音、そういわれてみれば、私はお経の際の木魚の音なども気持ちが静かになる感覚を受けます。
(ちなみにお経の際に木魚を鳴らすのは居眠り防止という説もあるとか)
この単調な音に対する癒し効果の理由として、母体にいる頃の母親の心音を彷彿とさせるという説もあるのだとか。
そもそも暗くて狭くて暖かい場所を好む傾向を『胎内回帰願望』と呼びます。
我々人間は、究極の安全空間として母体というのを潜在的に求めているのかもしれません。
押し入れなど狭い空間が落ち着く、毛布を頭からすっぽりかぶると安心できる、なども近いのでしょう。
母体とまでいかずとも、人は成長して大人になってからも子供時代に対する回帰願望というのは往々にして見られます。
わかりやすいのが恋愛で、成人が恋人に望むものは子供の頃に親(特に母親)に望んでいたものに近い気がします。
例えば、身体的な素肌の接触による心地よさというのは、子供の時は親に求め、大人になってからは恋人に求める。その根底には、かつて親に抱かれた時の安心感や安全を求めるという側面もあるのではないでしょうか。
我々は生きている限り外部からのストレスを受けており、自覚・無自覚に関わらずそれらストレスを癒すことを望んでいるのでしょう。
特に近年、リラクセーションやストレスケアのコンテンツが人気ことからも、現代人はとても多くのストレスを抱えていることがわかります。
そんな中だからこそ、心を穏やかに安定して過ごすためにも、自分なりのストレスケアの方法というのを持っておくというのは大切なことなのだと思います。