2021年7月20日火曜日

ストレスに弱いと思っている人へ



7月も中旬になり梅雨も明けて、だんだんと暑さが厳しくなってきました。今日(7月20日)も名古屋は猛暑となりそうです。

さて、私は季節の変わり目ごとに体調管理の重要性をお伝えしているわけですが、その理由は何といっても私自身が寒暖差にとても弱いからだったりします。
とはいえ別段持病があるわけではないのでご心配は無用なのですが、どうも寒暖差の大きい時期は疲れやすかったり風邪をひきがちだったりと、困ったものです。

私に限らず、季節の変わり目は激しい寒暖差から自律神経が乱れがちなので心身共に調子を崩しやすいので気をつけましょうね、と私は日ごろからクライエントさんにも声がけをするようにしています。

さて、どうして寒暖差が悪影響を及ぼすのでしょうか。
一言でいうなら『ストレス』だからです。

ストレスというと精神的なイメージをしがちですが、本来『ストレス反応』とは、外界からの刺激に対する反応の総称です。
つまり、刺激である以上何かしらのストレスにはなっているということ。

ストレスの度合いを測定する方法として『ホームズとレイのストレス度表(社会的再適応評価尺度 Social Readjustment Rating Scale:S.R.R.S.)』があります。
人生のイベントと感じるストレスの値を100点満点で評定したものには、『結婚』や『昇進』もストレス要因として挙げられています。

つまりネガティブな出来事でなくても、心身への変化という刺激はもれなくストレス因子であると言えるでしょう。

そしてストレス症状が出る際のストレス因子は、多くが単一ではなく複合的なものです。

仕事でミスをして気分が落ち込んだり身体症状が出るといった話がよくありますが、詳しく聞いてゆけば仕事のミスだけでなく、『疲れ』『寝不足』『人間関係』『体調不良』などが同時に起きていたりするものです。
だから、ストレス症状が出たからと言って、
「自分は弱い人間なのか」
そんな風に思う必要はなく、
「今自分には様々なストレスが重なっているのだな」
そう考えて、ストレス因子を明確にして、可能なものから軽減してゆくことで、症状が治まる例はたくさんあります。

更に、ストレス因子が一つでないなら、ストレス軽減の方法も一つではなく、色々な方法を試してみることで意外な改善も期待できます。

実例として、仕事の不安でストレス症状(気分の落ち込みや胃腸障害)が出ていたクライエントが、生活習慣や食事を見直すことで症状が軽減した例もあります。仕事の状況は一切変化していないのに、それ以外のストレス因子を減らすことでストレスの総量が減った効果かと考えられます。
なので我々心理士は、時に生活指導などが求められることもあります。

悩みの原因は一つだけではないと同時に、解決方法も一つだけではない、というのは解決が困難な問題を抱えている方にとっても希望となる発想なのではないかと思います。

そのために、まずは問題・悩みを整理して、丁寧に扱ってゆくことが必要になります。
カウンセリングがクライエントさんのお話を聞くことを重視しているのはそのためです。
カウンセリングでは、どんなテーマでも内容でも制限はありません。自由に存分に語っていただけることが解決や改善に大事なのです。


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