気が付けば2月になりました。
ついこの間正月だったのにもう1月も終わりましたか、いやはやほんとに月日が経つのは早い。
実は私、今年は恒例にしている初参りに未だに行けていないんですよ。
こんな時勢なのでね。いつ行けるのかわからないですが、早く気兼ねなく出かけられる日常に戻ってもらいたいものです。
さて、愛知県の私立高校は一般入試が2月1日と2日の二日間で行われるとのこと。
私のルームに通ってくれている中学生にも受験生が数人います。その中の一人とは数日前に会いましたが、緊張はしているものの試験への自信はあるようで、もう合格した後の高校生活について楽しそうに話していて頼もしさを感じました。ぜひ合格して実現してほしいものです。
受験をはじめ試験というのはいくつになっても緊張するものです。
私も大人になってからも国家試験などを何度か経験しましたが、試験の緊張はは大人になっても慣れるものではないですね。
すると、最近Twitterで話題になっていた面白い試験対策を見つけました。
『緊張したときは脳内で「私は興奮している」と呟くと脳を騙せる』
twitter的にはサンドウィッチマンのコントネタへの前振り的なものでしたが、これは確かに理に適っているというか、悪くない対策だと思います。
そもそも緊張というものは興奮と同じく交感神経優位な状態。細かいことを言うと伝達物質の違いはあれども、覚醒状態としては同じカテゴリといっても差し支えないでしょう。
だとするなら『緊張』よりも『興奮』の方が、気持ちが前向きで力が発揮できそうな印象だと思いませんか?
現実的に考えて、精神状態と学力は無関係です。ですが、学力を発揮できるか否かは精神状態に大きく左右されます。
緊張すると、萎縮したり自己評価が下がったりと、本来の力を発揮し辛い状態に陥りやすくなります。緊張して呂律が回らなくなったり体が上手く動かなくなる経験はあるのではないでしょうか。
それと同じことが脳でも起きると考えればわかりやすいのでは。
逆に興奮している時は、平時では考えられない所謂火事場のバカ力が発揮されることもあります。
実際私も、大人数の研修や講演の前は緊張します。そんな時は意識して笑顔を作るようにしています。
本来は脳が楽しさを感じて顔の筋肉に指令を出して笑顔になるのですが、顔の筋肉が笑顔になることで脳は「あれ?楽しいのかな?」と勘違いしてつられてしまうと、かなり乱暴ですけどまぁそんなことが起きると考えてください。
ただこれはあくまで一時しのぎと言いますか、自分を騙し続けないように気は付けてもらいたいのです。
脳を騙したところで、不安を想起させたストレスは変わらず存在するわけですから。完璧に認知を変えられるならまだしも、恐怖や不安だって人間の大切な感情です。
本当は緊張している自分をしっかり実感して受け止めることで、ちゃんと自分の中で気持ちの整理ができるという根本的な解決が望ましいのは前提です。
ですが、どうしても今緊張を和らげなくてはいけない、と迫られた時は自分を一時的に騙すというのも効果的な対処法ではあると思います。
解決というのは一つではないことも多いので、その場面やタイミングで最適なものを選べる引き出しの多さは、長期的にきっとその人の武器になると思います。
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