最近雨が多いですね。
せっかちな梅雨とせっかちな台風が相まって、もはやどっちかわからない雨が今日も降っています。
さて雨と言えば『雨男(女)』という言葉があります。
皆さんの中にも自分はそうだ、という方もいるのではないでしょうか
せっかくのお出かけイベントにいつも雨が降ったりすると、ついそう考えてしまいそうになります。
ちなみに私は小中高と修学旅行はすべて雨でした。ついでに言うなら小学校の時のスキー教室も雨続きで雪が足りずスケート教室に変更になりました。
果たしてそんなことがあり得るのでしょうか。
否です。
『自己関連付け』という言葉があります。
意味は字のごとく、出来事が自分に関連しているのではないか、と思う心理傾向です。
「あの人の機嫌が悪いのは自分のせいなのではないか?」
「家族の不幸は自分の行いの悪さで祟られているのでは?」
そんなふうに、直接関係のない出来事を自分の責任に帰属してしまいがちな思考を指します。
雨男(女)もこの考え方に通じるところがありますよね。
この思考の根底には、低い自己肯定感と、因果関係への強い思い込みがあります。
結果にはすべて原因がある、というのはあながち間違ってはいないのですが、その原因が自分にあると考えてしまうことに特徴があります。
適度であれば、自分を鑑みたり改善するには必要な思考ではありますが、
それが過度になってしまうと、自分の行動や存在自体に取れない責任を負おうとしたり、自分の決めつけを他者に押し付けることになってしまいかねません。
厳しい言い方をするのであれば、一人の人にそんな能力はありません。
天候を左右することはおろか、人間社会の中だけでも一人の人が及ぼす影響などさして多くはありません。
強い意志を持って悪意をぶつけたりでもしない限り、自分一人の影響など他者にとってはone of them(多数の中の一つ)です。
優しい言い方をするのであれば、あなた一人がそんなに責任を負わなくてもいいのです。
きっと、心配しているよりもあなたの責任ではなく、それ以外の要因によって起きていることがほとんどです。
自分が悪いのではないか?
その考えが、色々な出来事をネガティブに関連付けしまっていることに気づくと、世界の本当の姿が見えるようになります。
思考に飲み込まれずに、冷静に丁寧によく考えてみてください。
自分一人で足りなければ人に相談してみてください。
そうすれば、視界が広がりこれまでとは違った真実も見えてくるのではないかと思います。
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