今日はなんとなく近所のレンタルビデオ屋にいって数本レンタルしてきました。
その中の一本。『Dr.HOUSE』(ドクター・ハウス)というアメリカドラマなのですが、これが結構面白い。
あらすじとしては
診断医としての評価は高いが一匹狼で捻くれ者のハウスとそのチームが、他の医師が解明出来なかった病の原因をそれぞれ専門分野の能力や個性を生かして突き止めていく姿を描く医療ドラマ。
(Wikipedia抜粋)
というのもで、診断医・ハウスの病因特定に至るまでのプロセスが見ていてワクワクと驚きを楽しめます。
僕は「精神分析」をメインの手法とするカウンセラーではないので、クライエントの症状や語る内容から推測したりすることはさほど多くはないのですが、やはり臨床の現場でカウンセリングをしていると、クライエントの状態を推測することも必要になります。これを精神分析では「解釈」などといいますが。
さて、ドラマの中には患者自身が原因を語らないがゆえに特定が困難なケースも多く、それもひとつのテーマとなっており、ハウスの口癖の一つにこんなものがります。
「人は誰しも嘘をつく」
これ、偶然なんですけれども僕もカウンセリングの中でよく思うことなんです。
とはいえ、誤解しないでください。
僕がカウンセラーとしてクライエントを信用していないとかそういった意味ではありません。
クライエント自身が間違った思い込みや、自身の状態を正確に判断できていないがゆえにカウンセラーに対して事実ではない内容を語ることは決して少なくありません。
というより、自分自身に正直にいれず嘘をついてしまっている状態こそが、精神的な不具合の要因となる場合もたくさんあります。
なので、クライエントの語る内容を僕は受け止めます。しかし、鵜呑みにはしません。
しっかり話を聞いていき、疑問に感じたことは尋ねますし、矛盾を感じたら指摘することもあります。
そういったコミュニケーションを通じて、クライエントは自分の本当の気持ちに気づいていく。
カウンセラーが真実を知ってすっきりとか、嘘を暴いてやったぞなんてことが目的ではなく、
あくまでクライエントが本当の気持ちや事実に気づいてもらうことが大切なのです。
そのお手伝いをすることこそがカウンセリングの中では重要だと考えています。
ところで、アメリカなど海外の映画やドラマを見ていると、日常的な場面で日本との常識の違いに気づくことがよくあります。
そういった多様性的なものも感じながら見ると、海外の作品というのはまた違った面白さもありますね。