2014年12月1日月曜日

映画『インセプション』(2010 アメリカ)

今日は映画を見ていました。
上映中ではピンとくるものがなかったのでレンタルですけどね。

『インセプション』というレオナルド・ディカプリオ主演の2010年公開の映画です。
ストーリーはざっくりいうと、
他人の夢の中に入り込んでその対象の『アイデア』を盗み取る企業スパイという設定なのですが、
映画のジャンル的にはSFアクションに部類されるかと思います。

勿論映画的にも面白かったし、何よりディカプリオが好きなので楽しめました。
ディカプリオ、いいですよね。『ロミオ+ジュリエット』辺りまでは絵画のような美青年で、その頃も好きだったのですが、近年では貫禄も出てきて(太ったともいいますが)シブい男がよく似合います。
特に彼はノンバーバル(身振り手振りのゼスチャーなどセリフ以外)の演技がとても表情豊かで、コミュニケーションや表現を仕事としている自分としても憧れます。

さて、そのインセプションという映画では、『夢』が大きなキーワードとなっており、その『夢』には幾つもの階層があり、深い階層に潜るほどその人の深層心理が影響を与えていきます。
そんな中で、一番心の奥底に秘めている大事なものが、夢の深い階層の『金庫』にしまわれているという描写があるのですが、この考え方ってとても面白いと思います。

『精神分析』的な考え方といいますか、人は自分に無意識に影響を与えるようなもの(記憶や感情など)を普段は自覚できない心の奥底にしまいこんでしまうということをします。
なので、ストレスなど鬱積した感情は自分にも予想できない形で表面化してしまいます。
ストレスが原因と診断され、カウンセリングなどを受けて初めて自分にとって何がストレスだったのか気づく、なんてことはよくあることです。

逆にいうと、ストレスのない生活、人生などというものはないと僕は思います。
大なり小なり生きていれば何らかのストレスを感じています。
そしてそれは正常なことであると思います。
しかし、
「私にはストレスがない!」
そんな風に言い張るのは、実はストレスをストレスとして自覚できていないのかもしれません。
自覚できていないストレスは、ウサを晴らす機会もなく、解消する必要性すら気付いてもらえないままその人の心の奥底に溜まっていってしまいかねません。

ストレスをストレスと認識できている、というのもこころの健康には必要なことなのですね。