2016年7月18日月曜日

カウンセラーの学びに必要なこと


先日、私が講師をしているカウンセラー養成学校の基本コースの最終講義を終えました。
私は最後の講義では、受講生の皆さんにこの一年学んだ感想を伝えてもらいます。
講師を始めて8年ですが、何度経験してもこの瞬間というものは胸が熱くなります。

一年間んだ感想で多く語られるのが、『自分と向き合う』という経験に対しての感想。
カウンセリングや心理学を学んでいく上で自分と向き合うという作業は、時に辛さを伴いますが、必要な経験でもあります。
こう言うと、『自分と向き合う経験』=『カウンセリングを学ぶこと』だと伝わってしまいそうですが、実はそれは半分正解です。

あくまで学びの目的は、心理カウンセリングを他者に提供できるようになる為の技術や心構えを学ぶこと。
その為に、自らと向き合う必然性が生じるということといえます。

あくまでも目的はカウンセリングの習得にあります。
少し強い言い方をしてしまうと、
自分と向き合ったからといってカウンセリングが上手になるわけではありません。
カウンセリングが上手になる為に、自分と向き合う必要がある。そう表現するのが正しいのだと私は思います。

技術や知識だけを得るだけでは、本当の意味で相談者の援助ができる存在にはなりません。
その知識や技術を習得する過程で、自らの経験や感覚が伴ってはじめて、技術や知識が生きていく。

今回私が担当した方々も、まだ終わりではなくこれから先も更に奥の深い心理カウンセリングの世界を学んでいただくわけですが、
この一年間の経験が、これからの学びの基本となってゆくと信じています。

心の世界の奥深さ、どれだけこの世界に身を置いていても底を知ることはないと、つくづく感じます。


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