肌寒いでございまさぁね。
年を取ると若い頃に比べて寒さに弱くなった気がします。
基本的な防寒対策として衣服があります。冬になれば厚着をして少しでも寒さから身を守ろうとするわけですが、私は防寒着に助けられて冬を越しているといっても差し支えないほどに厚着をしています。
体が冷えると免疫は落ちるし自律神経も乱れるしと、良い事ないですからね。
そんな防寒着は、コートにマフラー、セーターなど色々な種類がありますが、私の持論として『餅は餅屋』理論があります。
言うまでもないですが、『餅は餅屋』とは何事においても専門家に任せるのが一番良いという諺です。
防寒着は色々なメーカーが販売しているわけですが、やはり特化した、それも由緒のあるメーカーが機能的にも優れているということになります。
例えば、登山用品を専門にしているメーカーが思いつくでしょう。実際ここ数年は登山メーカーの商品が人気ですよね。
登山メーカー以外でもダウンジャケットは防寒着メーカーとして人気のあるブランドや、羽毛布団メーカーとの共同開発商品は、やはり群を抜いて暖かいです。
そしてこの法則は、防寒着だけでなくほぼ全てのものに言えると思います。
ニット製品、パンツ、シャツなども長い歴史や原材料へのこだわりを持ったブランドは着心地も段違いですし、服飾品だと靴・鞄・メガネ・文具なども専門のメーカーの品質の高さや使い心地の良さは一度知ったらもう戻れません。
昔は好きなブランドで全身を固めるというようなセンスだったのですが、年齢を重ねるにつれてブランドネームではなく品質に重きを置くようになりました。
さて、私は心理カウンセラーという肩書きで仕事をしているわけで、こと心理カウンセリングに関しては専門家だと自負しています。つまり心理学的アプローチや心理療法に関しては餅屋です。
ですが、だからと言って心理に関するすべてにおいて専門家であるというほど傲慢ではありません。
精神疾患の治療としての薬物療法なら専門家は医師をはじめとする医療従事者ですし、産業領域でのキャリアサポートにも、療育(発達支援)にも、介護支援にも、それぞれの領域に専門家が存在します。
そんな、それぞれの専門家がそれぞれの得意領域での能力を発揮することができる連携という形が理想となります。
先ほどのダウンジャケットの話もそうですよね。防寒着を作る服飾メーカーだけでは完成せず、羽毛を育てる専門家や、我々の元に届けるバイヤーも存在して初めて、商品として手にすることができます。
一人で全部やろうとするのではなく、自分のできること・できないことの適用範囲をしっかりと自覚した上で専門性を発揮することが、専門家としての責任であると思っています。
そして心理カウンセリングという領域は特殊なところもあり、様々なニーズや悩みを持った方が訪れる初めの場所であることが少なくありません。
「どうすればいのか」「自分に何が必要なのか」「自分はどうなりたいのか」「自分の悩みとは何なのか」「自分は今どういう状態なのか」
そんな行き詰ってしまった時にカウンセリングで整理をしたり気持ちを処理することで、相談者様にとって必要な答えが見つかるお手伝いという役割もあると考えます。
ある意味、心理カウンセリングに限らず、様々な悩みの解決のスタートのお手伝いをする専門家という側面もあるのかもしれません。