2016年9月29日木曜日
心にぐっとくる名言⑰ ~カール・ロジャーズ編~
「この(治療的に有効な)プロセスが起こるためには、セラピストが理解的で、思いやりのある人として、十分にそこに存在していることが非常に重要である──最も重要な事柄はクライエントの感情と体験の中で起こるのだが──」
臨床心理学者 カール・ロジャーズ(Carl Ransom Rogers)
この言葉は、ロジャーズがワークショップで行ったオープンカウンセリングの解説で、締めの言葉として語られた一文です。
ロジャーズのセラピーに対する信念が詰まった言葉だと感じます。
『技術』でなく『態度』がセラピーには重要だと説き、
実際にその理論を多くの研究で実証してきた彼には、
自身の理論に対する絶大な信頼があったのだと思います。
しかしその信頼は、『自分』にではなく『クライエント』に対しての信頼こそがロジャーズの自身の理論に対する確認になっていたのではないでしょうか。
彼のスタイルの行きついた、パーソンセンタードアプローチ。
深く学べば学ぶほどロジャーズの人生を追っている旅のように思えてきます。
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2016年9月26日月曜日
一言カウンセリング⑥~「あなたは何をしにここ(カウンセリング)へ来たのですか?」~
「あなたは何をしにここ(カウンセリング)へ来たのですか?」
これは特に初回のカウンセリングでは必ずまず最初に聞く言葉です。
とはいえ、言葉として少し厳しい言い方ですね。
ですので意味合いは同じなのですが、実際はもう少し柔らかく尋ねます。
言葉にすると、
「あなたはここで何がしたいですか?」
などが適切ですかね。
言い回しはいろいろあるでしょうが
「どんな目的を持ってカウンセリングを訪れたのか」
という事を問う目的です。
これがとても大切なのです。
相談者が目的を持って訪れること。
それがカウンセリングの成功の分かれ道と言っても過言ではないでしょう。
問題や悩みの解決の方法として、
自分の意思でカウンセリングを選んだのか、
誰かに言われて、自分の意思でなく訪れたカウンセリングであるなら進め方は全く変わって来ます。
何が違うのかというと、
『責任』をもってカウンセリングに臨むかどうかという心構えに繋がります。
『解決してもらう』という気持ちではカウンセリングは上手く行きません。
本人が問題や悩みとしっかり向き合い、取り組む気持ちさえあれば、
我々カウンセラーはその気持ちを援助するという協力ができます。
そうした時、解決しない悩みなど無い。
そう私は信じています。
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2016年9月25日日曜日
祝・開講
本日、私が講師を務めさせて頂いているカウンセラー養成学校の開講でした。
とても真摯に学びの姿勢を携えて入学された方で、これからの学びがとても楽しみです。
『他者を尊重する』というカウンセリングを行う上でとても大切な概念をお伝えする講義だったのですが、とても素敵な感性で捉えてくれていたのが印象的です。
また新たに優秀なカウンセラーさんが誕生する瞬間に立ち会える。
なんと素敵なお仕事なのでしょうか、と自分の恵まれた環境に感謝です。
カウンセリングの世界に入りもう18年。
この道一筋でここまで来れていることに改めて感慨深いものを感じます。
これからも頑張るぞ!
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2016年9月24日土曜日
今だからこそカール・ロジャーズを
最近、カール・ロジャーズについて改めて勉強をしています。
言わずと知れた、『来談者中心療法』を創始したアメリカの臨床心理学者です。
これまでも、ロジャーズの治療についての理論は多数の書籍を読んでいたのですが、
最近はロジャーズの人としての部分に興味を持っています。
ロジャーズ自身が生涯の命題としていた、『真の意味で自分になるということ』。
後に彼が提唱する、『自己一致』という理論へと繋がる彼の人生を知ることは、
臨床家の端くれとして必要なことだと再確認します。
20世紀にもっとも影響の大きかった心理療法家では第一位に選ばれ、『カウンセリングの神様』とまで言われたロジャーズとはどのような人間だったのか。
治療論を通して見えてくる人間像とはまた違った、彼の成長過程での苦悩、変化そして至る思想。
それらの軌跡を学ぶことで、更にロジャーズに対しての思いが深まっています。
「これが私だと実感できる私になる」
この言葉に込められた真の意味が、私のカウンセリングを通して相談者の皆さまに届けられるよう、これからも私の探求も続くのでしょう。
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2016年9月23日金曜日
カメラのシャッター音 で年代がわかっちゃう
名古屋栄のデパート『丸栄』の特設会場で、中古カメラ・レンズのバーゲンが行われていました。
今どきはみんなデジカメですからね。バーゲン会場というよりもカメラが趣味の方たちの見本市といった感じでした。
かくいう私もカメラ好きでして、実は大学時代は写真部に在籍していました。
とはいっても、真剣に写真をやっていた同級生たちには申し訳ないほど、たまーに思い出したように暗室を利用する程度の名前だけ部員でした。
でもね、カメラ自体は好きなんですよ。
思い出すのが、10年ほど前に友人の結婚式に呼ばれた時のこと。
かじった程度ですが、一応写真のことを少しは勉強もしていたので、
「思い出に残るいい写真を撮ってあげよう」
なんて息巻いていたのですが。
当時は既にデジカメが普及していましたからね、
他の列席者からの写真の撮影音は、
「ヴィーーー……ン ピピッ」
一方私は学生時代からの相棒のフィルム一眼レフカメラ。
「カシュー! カシュー! カシュー! カシュー!」
もうね、目立つんですよ。いわゆるシャッター幕の開閉音が。
あの時はちょっと恥ずかしかったなぁ、なんて懐かしい思い出です。
でもね、同時に誇らしくもあったんですよね。
私はカメラの好きなところに、シャッター音というのも大きな要素でして。
なんといいますか、
「あー、今自分は写真を撮っているなぁ」
そんな気持ちが実感できる音なんです。
そのカメラも今は実家で眠っています。
私もコンパクトデジカメばかり使うようになりました。
でも、携帯のカメラはあまり使わないのはカメラ好きとしてのせめてもの抵抗かもしれません(笑)
古き良きもの、と一概に言い切ってしまうにはデジカメは便利すぎますが、
フィルム一眼レフのカメラ、久しぶりに使いたくなったなぁ。
最近フィルムカメラの復活の兆しもあるようですし、今度実家に帰った時に持って帰ってこようかと思います。
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2016年9月21日水曜日
一言カウンセリング⑤~「体の傷は治すのに時間が必要だが、心の傷は次の瞬間には治っていることも可能」~
「体の傷は治すのに時間が必要だが、心の傷は次の瞬間には治っていることも可能」
傷という言い方は語弊がありますが、心に負ったダメージやそれに伴う症状という意味で捉えてください。
そして勿論、心の傷だって時間をかけて癒すことが求められる場合だってあります。日にち薬というやつは体にも心にも有効です。
これはまた別の機会でちゃんと書きたいのですが、
悩みのほとんどは『時間』が解決してくれるということさえ思っています。
しかし今日の一言は、限定的な意味ではありません。
日にちが経ったところで、
悩みの解決のパーツが全て揃っていたところで、
やはり解決する時は『一瞬』であることが多いんですよ。
一つのテーマでカウンセリングを行い、一度で解決はしないので何度も繰り返す。
その繰り返しの過程でも色々なことが起きます。
一歩進んだかと思えば、二歩後退したり。
喜んだり苦しんだり。
カウンセリングでは様々なことが起きます。
しかし、本当の意味で根本的な『解決』が起きる時というのは『瞬間』なんですね。
その瞬間というのは、『気づき』が起きる時です。
「あ!そうか、そういうことか」
「あれ、じゃあ私は何も悩む必要ないんじゃないか」
そんな『気づき』が、あれほどたくさんあって悩ませていた悩みをすべて一気に解決できる、
嘘のような本当の『瞬間』です。
心理カウンセリングでは『気づき』というのはとても重要とされており、
むしろ『気づき』を促すためにカウンセリングを行うと言っても過言ではないほど。
その『気づき』は人それぞれで、それを得るための過程で苦労することもありますが、
多くの悩みはその一瞬の『気づき』で一気に解決します。
そう考えると、何時その『気づきの瞬間』が訪れるのか、
ワクワクしながら、楽しみにしながらカウンセリングを進めていくというのも一つの活用の仕方かもしれません。
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2016年9月20日火曜日
台風16号
台風16号が大暴れでした。
東海地方もかなりの雨量で、私の家の近所も避難勧告が出ていました。
宮崎・鹿児島では大規模な範囲での浸水被害が起きているそうで、
雨は治まりつつあるとはいえ、まだ気の抜けない状態でしょう。
被害に遭われた方たちには、無事を願います。
最近、台風が立て続きに来たせいか、水の被害が多い印象があります。
報道で浸水や川の増水の映像が流れる度に、私は思い出す光景がります。
それは、東日本震災での津波の被害に遭った土地の光景。
被害の大小はあるものの、家屋や道路が水に浸かっている様子はどうしてもあの震災の光景と重なってしまいます。
そんな時に気になるのが、あの震災で大きな被害に遭い心に傷を負った方たちは、その体験を思い出させる光景をどのように感じているのか、ということ。
所謂 PTSD(心的外傷後ストレス障害)は原因となった事柄に関連するものがスイッチとなり回避行動や症状が表出するケースが多くあります。
「あれは地震の津波で、これは台風でしょ?違うじゃないか」
そう思われる方もいるかもしれません。
当人だって頭では理解できるでしょう。
しかし、頭では違うとわかっていても、コントロールが利かないことだってあります。
記憶が、体が関連付けてしまうのだから仕方ないことです。
ここで、PTSDを負った当人でない我々が気をつけなければならないこと。
それは、
『何がきっかけとなるか』
『どのような関連付けが起きるのか』
また、
『何が心に大きな傷を残したか』
それらは当人にしか、いや、当人にすらわからないということです。
当然、当人でない我々にはわかろうはずもありません。
ですから、自分の価値観で決めつけることは避けなくてはいけません。
「これは違うから大丈夫だって」
それは当人でない人の価値観です。
「これはあなたには辛い光景だから見ない方がいいよ」
これだって当人でない人の価値観です。
勿論、配慮することも大切ですが、
決めつけて、レッテル張りになってしまわないように、
『押し付けず』に、でも『怖がらず』に接することが大切です。
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2016年9月19日月曜日
ゴッホより普通に温泉が好き
今日は敬老の日でありシルバーウィーク最終日でした。
皆さんはどんな連休を過ごされましたか?
生憎の雨でしたが、せっかくの連休。
どこかに出かけられた方も多いのでは?
私はここ最近は、どこかに出かけるというのはあまりしていません。
そのかわり、仕事で他府県に行く機会も増えてきたので、行った先で少し旅行気分を楽しむことは増えました。
とはいえ、派手に遊ぶというよりも、その土地の美味しいものを食べて温泉に入る程度、というのが多いですね。
温泉が好きなんですよ。
特に露天風呂が好きで、一泊でも3回入ることもしばしば。
そういう温泉の入り方って本当は体に良くないらしいですけどね……。
夜の露天風呂は本当に気持ちいいんですよね。
夜空が仰げたり、街並みが見渡せたりするとことさら良い。
その中でも一番のお気に入りは、知多の内海温泉。
露天風呂から海が一望できて、波の音が心地よく、潮風に触れながら温泉に浸かれるという贅沢さがたまりません。
どれだけ忙しくて疲れていても、
温泉に浸かって一晩のんびりすれば、また次の日からも頑張れます。
まさに心身ともに癒されますね。
私のカウンセリングも、
誰かにとっての温泉のような存在でありたいなぁ、
そんな風に思いますね。
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2016年9月15日木曜日
月のうさぎ
今日は中秋の名月ですね。
仕事帰りの8時頃に空を仰ぐと、澄んだ秋空に昇るほぼ丸い月が綺麗に浮かんでいました。
さて、月には兎が住むという伝承があります。
この伝承は日本や中国をはじめ色々な国で古くから伝えられているそうで、
日本では、『餅をつく兎』、
中国では、『薬を作る兎』、
とされているそうで、やはりどちらも、臼を杵でついてる姿に見えるのだそうです。
今夜の月も、少なくとも私には兎の餅つきに見えました。
さてこのような現象、心理学では
『シミュラクラ現象』と呼ばれます。
どのような現象かというと、
「3つの点が集まった図形を見ると、人の顔と見るように脳が認識する」
つまり
(∵)
↑が顔に見えたらそれがシミュラクラ現象です。
それっぽい模様に何か意味を求めてしまう脳の機能ということですね。
心霊写真で「顔に見える!」なんていうのはだいたいこれですね。
そういってしまうと味気ないですが、逆に人間の想像力の豊かさをほほえましくも感じます。
星の並びを見て、「白鳥だ」「大熊だ」「サソリだ」と星座の物語を紡いだり、
風に揺れる柳の木を見て、「幽霊だ」と怖がったり、
人の想像力は実にたくましいですね。
その想像力が、ネガティブな方向に働けば、『不安』や『恐怖』といった苦しい感情に囚われてしまいます。
逆に、ポジティブな方向に働けば、『ツイてる』『奇跡だ』と嬉しい気持ちに満たされるでしょう。
想像力を武器にして、人生を楽しんでいきたいものです。
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2016年9月14日水曜日
続・カウンセリングの成功と失敗
昨日あげた記事→『カウンセリングの成功と失敗』
自分でも予想外な反響をいただいています。
ブログの更新をお知らせしているフェイスブックでも数人の方からコメントをいただきましたし、
今日私のルームにトレーニングに来られたカウンセラーさんからも、
「とても大切なことに気づかされました」という感想をいただきました。
やはり、カウンセリングを学んだ方だからこそ感じる、
カウンセリングの難しさと本質に触れる話題だったのか、と私自身遅まきながら再認識しました。
そこで、近い話題についてもう少し。
これは私自身の現場での経験なのですが、
『クライエントさんに解決策を与える』
そんなアプローチについての話を。
解決策を与えるというのはわかりやすく言えば、
「悩みがどうやったら解決するか教えてください」
そんなクライエントさんからの希望に対して、
「こうすれば解決しますよ」
と単純に正解をお伝えするという場面だと思ってください。
一見とても有能なカウンセラーの対応だと思われるかもしれませんし、
実際クライエントさんはそんな対応を望まれる方も多くいらっしゃいます。
しかし、私は極力そのように、直接的に答えを伝えるというアプローチを避けます。
なぜでしょうか。
答えは簡単。あまり意味がないからです。
一方的に与えた解決策は、あくまで第三者である我々カウンセラーが、自分の価値観や経験から導き出したものでしかありません。
お悩みを聞いたとはいえ、第三者が思いつく程度の解決法なら、カウンセリングに来なくてもいつかは見つけられる解決法であることが多いです。
クライエントさんの周囲にも、アドバイスをしてくれる方はいるでしょうし、本を読めば大概の解決法は載っていますしね。
それに、他人から言われたことを真面目に取り組むのは結構難しいんですね。
私も今までの現場の経験で、「こうすればいいんですよ」と模範的な正解例を伝えたこともあります。
しかし、次回のカウンセリングまでにそれを実行し続けてくれる人は、とても少なかった印象を持っています。
それもそのはず、他人から与えられた解答は、どこまでいっても他人の意見。
参考にこそなれ、本心からやる気を出して取り組む程には気持ちが乗らないのでしょうね。
やはり、本気で取り組もうという気持ちが発揮できるのは、
本人が自分で思いつき、納得して、「これだ!」と思ったものしかないのでしょう。
だからこそ、我々カウンセラーは安易に答えを与えません。
クライエントさんの気持ちを、状況をしっかりと受け止め、
そのうえで、抱えている問題や悩みに対する『想い』に気づいてもらい、
そうして初めて、『どうなりたい』 『こうしたい』 という本気の素直な願いが表現されます。
クライエントさん本人が、『本気で素直に願った解決』であれば、それに至るための努力や行動は、本人も信じられないほどの力を発揮します。
カウンセラーが出来ることなんて、
クライエントさんの、そんな力を引き出すこと。
そして、その力をより効率的に、効果的に活かすための専門知識を持ってサポートする。
それだけなのだと思います。
どれだけ完成度の高い心理療法を使えるカウンセラーだとしても、
クライエントさんの『本気の素直な願い』が引き出せないならその本領発揮は難しいでしょう。
そういった意味でも、やはり『クライエントセンター(クライエントを中心に)』のカウンセリングが最も効果的だと私は信じています。
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2016年9月13日火曜日
カウンセリングの成功と失敗
日々カウンセリングをしていますが、自分の技能に満足はありません。
「よし、今日のケースは良かったぞ」
そう思うこともあれば
「今日のケースはいまいち冴えなかったな」
そう思うこともあったりします。
当たり前ですが、クライエントさんは毎回違う人ですし、
違う内容が語られ、
求められるものも違うわけで。
毎回同じものを提供すればよいというわけでないので、
どうしても差異は出てしまいます。
毎回ベストなカウンセリングができるように、と日々トレーニングは欠かさないようにはしているのですが。
そんな努力はもちろん大事だと思うのですが、
実はもっと大切なことがカウンセリングにはあります。
それは、
良いカウンセリングだったかどうかは、クライエントさんが決めること。
我々カウンセラーが「良かった」「いまいちだった」を決めることはあまり意味がないどころか、
「良い」を押し付けようとしてしまう危険性すらあります。
「カウンセリングで大きな変化が起きることが良いカウンセリングの証拠だ」
そんな風に考えて、クライエントさんが望んでもいない変化を押し付けてしまっては、
それはただの独りよがりです。
もしかしたら、大きな変化でなくのんびりとした雑談で心を休ませることを求めているのかもしれません。
カウンセリングが有意義なものだったか、
それを決めるのはカウンセラーではなく、クライエントさんであるということ。
それを忘れないように、
何を求められても、高いクオリティで応えられること。
それが我々に求められる、カウンセリングの技能だと思っています。
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2016年9月12日月曜日
苦手なもの
いやはや、また長いこと更新を空けてしまいました。
8月の末から先日まで、連日の企業研修やセミナー続きでした。
私の本職は心理カウンセラーですが、講師としての歴もそこそこあるわけで、
そんな経験を活かして研修やセミナーをやらせていただいています。
私としては本当は、一対一の対面でのカウンセリングが専門ですが、
たくさんの方に一度に心理学の大切なことをお伝え出来る機会というのは貴重なもので、
お声掛けいただければお仕事を受けていたのですが、
ここ最近はそっちが本職かと思うほど重なってしまいました。
でも楽しかったし有意義な時間ばかりでした。
研修やセミナーで出会った皆さんにとっても良い時間となっていれば幸いです。
さて、そんな私ですが。
忙しくなるとブログに手が回らなくなるのは悪いクセです。
どうも忙しくなると、極端に家にいる時間が少なくなるというのがあります。
特にセミナーなどは外部で行っていますし、事務所に居る時はカウンセリングしてますしね。
しかし理由はそれだけではなく、私的には結構大きな要因の一つに、
”スマホでのブログ更新が苦手"というのがあります。
スマホで更新できれば移動時間などが有効活用できるんですけどね。
どうもね、『フリック入力』という操作に慣れないんですよね。
タッチパネルの反応の加減がいまいちつかめず、入力ミスを繰り返してしまい、キーボード入力の何倍も手間とストレスを感じます。
私の世代は今でいうガラケーが主流でしたし、スマホの便利さは重宝していますが、
どうにもタッチパネルの使い勝手の良さが実感できないんですね。
ちなみにPCも頑なにタッチパネルを使わずにいたりします。
もう年なのかなぁ……。
などと時代の流れに取り残されてしまわないようにしたいものです。
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2016年9月4日日曜日
こち亀連載終了
週刊少年ジャンプで1976年から連載していた長寿漫画、通称『こち亀』がとうとう連載終了を迎えるそうですね。
私がジャンプを購読しなくなってもう何十年と経っているので、ネットのニュースで知ったのですが、なんというか……寂しいものです。
私が小学生の頃にジャンプを買い始めたころにはもう連載していて、当たり前のように在ったものがなくなるというのは、時代の流れを感じずにはいられません。
40年における週刊連載で一度も休載せず、「少年誌の最長連載記録」のギネス世界記録を保持しており、アニメ化、ドラマ化、舞台化とマルチに展開していたこち亀。
銅像まで建てられていますね。
ストーリーものでなく、毎週短編というからよく40年もネタが続いたものだと感心します。
話は変わりますが、私は『声優』さんが好きでして、洋画の吹き替えなどは声をあてる声優さん次第で見る作品を選んでいたほどなのですが、ここ数年は声優会も高年齢化なのか。長寿番組の声優の交代劇があったり、ベテラン声優さんが亡くなったりと、こちらでもやはり時代の流れを感じます。
ドラえもんやルパン三世は声が代ってからはどうもしっくりこなくて見ることもなくなりました。
私がもう世間的におじさんと呼ばれる年齢ですので、時代の変化を感じるのは仕方がないことではありますし、そうした変化が新しい風を起こし、また活性化してゆくというのも頭ではわかるのですが、やはり個人的な気持ちとしては寂しさを感じてしまいます。
「頭ではわかっちゃいるんだけど納得できない」
カウンセリングの中でよく相談者さんが仰います。
『理解すること』と『気持ちで受け止められること』は別です。
そんな時、心理療法として必要なアプローチは、
気持ちに素直になること。
いくら正論だろうが、心はそんなに合理的には働きません。
だから私も、この時代の流れに対応できないこの気持ちは無視せず持っていたいと思います。
ただし、偏屈になって頑固親父にならないように、
上手に世の中と折り合いをつけながら、自分に正直で在り続けようと。
こち亀という一つの時代の終了という出来事に、自分の年齢を感じたそんなエピソードでした。
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2016年9月1日木曜日
台風10号による被害に思う
さて、今日から9月となりました。
新しい月で心機一転、という気分にもなれない状況ですね。
東北と北海道では台風10号の被害状況が今日になっても拡大しているそうです。
大きな災害が起きる度に、自然の強大さと恐ろしさを痛感させられます。
怪我をされた方々の回復とともに、今現在も孤立状態の地域や大雨の影響で不便をされている方々の解消を心より望みます。
こんな時、心理カウンセラーとして心に関わる生業をさせていただいている私としては、何ができるのだろうかと考えてしまいます。
これまでも、災害、人災、事故などが起きた時、またはそれらにより大切な方を亡くされた方たちに対して、心のケアというものが必要とされてきました。
確かに必要です。
心の傷を解消することが、被害に遭われた方たちのその後の人生を明るくしてゆく手段だということは間違いのないことです。
しかし同時に、心のケアはあくまで危険が去った後に必要になってくるもの。
今まさに危機に晒されている方たちにこそ必要なサポートというものがあります。
専門家に任せることが最良なのだということも理解できます。
我々にできることは、募金や物資での支援だということも。
サポートや支援というのは本当に難しいものです。
求められていないものは、押しつけの自己満足になってしまいかねない。
湧き上がる気持ちをどのような行動へと移すのか。
まずは今の状況をしっかり受け止めることが大切なのだと思います。
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