2015年10月30日金曜日

ランチョンテクニック


気付けばもう11月。
今年も残すところあと2ヶ月となりました。
そりゃ寒くなってくるはずです。

少し前まで半袖でも汗ばむくらいだったのに、
ここ数日は上着が手放せなくなりました。

涼しくなってくると鍋が美味しい季節です。
我が家は最近高頻度で鍋です。
私は水炊きが好きで、鶏肉と白菜、うどんにお餅を入れてポン酢であっさりがお好みです。

寒い季節に温かいものを食べると気持ちも和らいで疲れた体も癒されるような気持ちになります。
美味しいものというのは、胃だけでなく心も満足させてくれます。

『ランチョンテクニック』
という心理効果法則があります。

相手と親しくなりたい時や頼みごとをする時は、食事をしながらだと上手く進むと言われています。
理由としては、美味しい食事をとっている時は気分がよくなるもの。そんな時にそにいる人に対する印象も引きづられてよくなるという。連合の原理という錯覚の一種。
そしてもう一つは、食事をギスギスとした雰囲気では楽しめない。なので、軋轢や諍いを無意識に拒もうとする結果、円滑な関係が築きやすくなるという効果。

そんな二つの心理効果が働くことで、ランチョンテクニックが成り立ちます。
ビジネステクニックなどでも重宝する知識なので知っている方も多いかと思います。

世にはたくさんの心理学の応用で日常に活かされているものがあります。
その源流である心理学を学んでいると、
「あ、これってあの心理理論で説明できるかも」
そんな気付きもたくさんあります。

心理を学ぶというのは心を学ぶということ。
そして我々の日常は心のやり取りによってコミュニケーションという名で日々を送っています。
そんな毎日にちょっとした、または人生観を変えるようなヒントが心理学にはあります。

興味のある方、学んでみたい方はご相談ください。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

ハロウィンの謎



10月31日はハロウィンですね。

ここ数年で日本でも随分、不自然なくらいに浸透したお祭りですが、
未だに私には何のお祭りかぴんときていません。

元々はケルトの宗教行事ではあったと思いますが、
それが各国に伝わり、収穫祭的な行事になったり、
魔よけ?的な意味合いもあったり、
日本では、盆の概念に近いのかな、と思っていたのですが
ここ数年のハロウィンの空気を見ているとどうもそれも外れてきているような。

アメリカではかぼちゃを奉って子供たちが仮装をしてお菓子をもらうお祭り、
というのが日本のハロウィンブームのベースになっている感じでしょうか。

ニュースなどを見ていると、どうも子供でなく、大人が仮装をして楽しむというイベントになりつつありますね。
それも、ビックサイトの某イベントのような、本気のコスプレというより、
ちょっと気軽に仮装してみようかな、的なライト層に受けているようです。

そのブームに乗って、仮装用の衣装や特殊メイクなどを施してくれる業種さんにとっては、新しい儲けどころができたようですね。

こんな話を以前に聞いたことがありました。
「なぜ日本ではハロウィンが流行らないのか?」
ということで、確かにハロウィンの存在自体は随分前から知ってはいましたが、日本で話題になり

だしたのはここ数年です。
その理由には、
ハロウィンは儲からない、という認識があったそうです。

儲からないとなぜ流行らないか。
それは、流行らせようと頑張る人たちにメリットがないから、ですね。

ハロウィンを頑張って流行らせたところで、せいぜい便乗できるのはカボチャを売るくらい。
だからどの業界もハロウィンの定着にはあまり熱心ではなかったのだそうです。

しかしここ数年は、マスコミさんはかなり肯定的にハロウィンを取り上げていますね。
先に挙げた、コスプレ衣装やメイク業界だけでなく、きっとハロウィンが流行ることで利益を得れる人たちがいるのでしょう。
その辺の話を掘り下げても、私には利益もないし怒られても嫌なのでこの辺りで切り上げますが。

つまり何が言いたいかというと、
ほとんどのブームや流行には、火をつけた人がいて、誰かが何かしらの利益を得ている、ということです。
そして、そんな人たちの思惑に乗って、まんまとブームは作られてきたということ。

我々が自分で選んで、選択したと思っている判断も、もしかしたら『誰か』の思惑に乗った行動かもしれない。
そう思うと、人の心を絡繰るというのはもはや当たり前のように商売に組み込まれているのかも知れませんね。

カウンセリングは心を操ったりはしませんので安心してください。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月28日水曜日

さあ でかけよう ひときれのパン ナイフ ランプかばんにつめこんで


キャリーケースを新調しました。
これでキャリーケースは3つめとなります。

一つは長期旅行用の大型サイズ。
もう一つは短期出張や荷物がかさばる時用の小型サイズ。
そして今回購入したのが、中期旅行用兼、荷物が多い時用の中型サイズ。

というのもですね、私が今非常勤講師をさせていただいているカウンセラー養成学校の授業で、撮影機材やモニターが必要なんです。
それら荷物を毎回手で運ぶのは流石に効率が悪いということでの購入です。

カウンセリングの学習には実践練習が欠かせません。
そして実践練習は、ただ繰り返し練習するだけよりも、自分の行った練習を客観的に見て、かつ指導を受けるというのが効果的。
なので、撮影機材やそれを見るためのモニターが必要となるというわけです。
大荷物とはなるでしょうが、それが学生さんたちの学びに有効なら苦労を厭うわけにはいきません。

さて、新しいキャリーケースを眺めていると、無性に旅行に行きたくなります。
私は元々あまり旅行好きというわけではありません。
むしろ、外出して疲れるより家でのんびりとしたいという出不精といってよいでしょう。

しかし、ここ数年は旅行の楽しさに目覚め、これまでに比べれば頻繁に遠出をしています。
とはいっても、そうまとまった休みも取れないので近場ばかりですけどね。

かつての自分は旅など興味もなかったのにどうして宗旨替えをしたのでしょうか。
その大きな理由の一つに、

以前に比べて自分の心・感情を味わうことを覚えた。

そんな大きな変化があります。
本来の私は、無感動というと言い過ぎですが、『心が動く』というような表現が当てはまるほど気持ちや感情に重きを置く事をしてきませんでした。
子供の頃は、些細なことや出来事に対して心が大きく動くこともありましたが、
大人になるにつれて、出来事に対して感情よりも思考で理解するということが先行していたように思います。

それが悪いというわけではありませんが、心理カウンセリングに携わるようになってからは、『思考』だけでなく『感情』に触れる必要が多くなり、
それに伴って、感情を大きく意識するというトレーニングを心がけてきました。

するといつの間にか、旅先の風景や、初めての経験、いつもと違う環境に対して大きく心を動かされるようになっていました。
感情というもののその多くは、外部からの刺激によって内部で起きる反応です。
その反応を自由にありのまま感じることの楽しさに気付いたといってもよいのでしょう。
その結果、旅行というものの楽しさに目覚めた、というわけです。

自分の心が今何を感じて、どのようなものが湧き上がってきているのか、
それを知ることで、人生は今以上に色鮮やかになるものだと、
私は実体験で知りました。

そろそろアメリカいってもいい頃かな。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈




2015年10月27日火曜日

あなたにとって『道』とは


今日、友人と話していて脈絡もなくこんな質問をされました。

「あなたにとって道ってどんなもの?」

面白い質問だとは思いましたが、真意もわからなかったので冗談交じりに返していると、いつの間
にか笑い話になってちゃんと答えを出さないままその話題は終わりました。
なにせ友人相手ですし、カウンセリングというわけでもないのでまぁそういうこともあります。

その日の帰り道に、道を歩きながら改めてその質問を反芻してみたのですが。

『道』と言われて思いつくのは、『境界』『区別する境目』
歩道 と 車道 とか、
ここは人の歩く道で、そっちは車の走る道ですよ、と棲み分けるためのもの?

人の道だってそう。
道徳的な意味でも、そこから外れたらそれは外道という道です。

武道だってそう。
空手道は空手を学ぶための道で、剣道は剣を学ぶための道。
棲み分けです。

そこでふと思いました。
自分は今『何道』を歩んでいるのだろう、と。
かつて歩んでいた空手道は、今はもう歩んではいませんし。
元々空手道に邁進したといえるほど熱心に取り組めていたわけでもないですが。

カウンセリング道? カウンセラーとしての道?
それはたしかに歩んでいます。
しかし、それだけかと言われればそうでもない。
カウンセラー道だけに邁進して人の道を無視している自覚はないですし。

空手道を歩んでいる人が同時に剣道を学んだっていいわけですし、更に柔の道だって同時に歩むことは可能でしょう。

ということは、人は同時に複数の道を歩んでいるのかと思います。
そして、その歩んでいる道がその人の属性を表現するための印となるかと。
「私はこのような人間ですよ」と人となりを表すものがその人の歩む道に現れるものではないのでしょうか。

そういえば道は英語でロード(Road)。
しかし lord と綴ると、王とか支配者などを意味する単語でもあった気がします。

自分の人生は自分で決める、というのは自分の歩む道は自分で決めるということと通じます。

自分の人生の王ですか……悪い響きじゃないですね。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月26日月曜日

自分の記録



日記をつけている方は日記を、
ブログを書いている方は自分のブログを
例えば手帳だっていいでしょう、
見返すことはしますか?

私はこのブログを始めてまだ1年経ちませんが、過去の記事を見返すことがあります。
とはいっても、相談者さんなどが
「前にこんなことブログで書いてましたよね」
と言われて、
そのことについて書いたのは覚えてるけど、はてどんな内容だったかな?
と見返してみるというのが多いですが。

正直、覚えていないんですよね。
いやいや、勘違いしないでくださいね、無責任に書いているというわけではなくて、
その時に感じたことや、考えたことをありのままにその都度書いています。
なので、時が経つとその時の心境でなくなってしまっているのでどのような内容だったかを忘れてしまうんですよ。

だから、過去の記事を読むと
「そうそう、この時はこんなことに気付いたんだった」
「この時はこれにハマっていたんだよなぁ」
「この時は自分はこんな風に考えていたのか」
など、
たくさんの『この時』の自分に再会できます。

そしてそれは、自分を見つめなおす、自分と向き合う、という作業に繋がります。
実はこれは、カウンセリングの中で相談者さんにお勧めすることもあったりします。

特に、認知、物事の捉え方や考え方の偏りに苦心されている方などには、
自分の心が動いた時の状況、その時に思ったこと、感じた気持ちを記録してみてください。
そんな提案をします。
次回までにそれをしてもらい、一緒に振り返っていきます。
すると、
「自分はいつも同じようなことに腹を立てているなぁ」
「こうしてみると自分の気持ちが動く出来事には共通点がある」
「こうして時間を経て振り返ってみるとどうしてこんな風に思ったんだろう」

そんな気付きを促すことに効果的です。
しかし注意点も。
まず、振り返りの作業はできればカウンセラーと一緒にやってください。
一人で行うよりも気付きの幅が広がったり、新たな価値観に気づきやすく、同時に偏った価値観に陥ることが回避できます。
そしてふたつめは、記録する出来事が偏らないように。

人は嫌な出来事のほうが記憶に残りやすいものです。
嫌な出来事ばかりの記録を振り返ると、自分の人生は嫌なことばかりだ、と落ち込んでしまうこと
も。なので、嬉しかった、楽しかった、腹が立った、悲しかった、切なかったなど、
様々な出来事を記録していくことが大切です。

それによって様々な自分の感情を大切にすることにも繋がりますし、
もしもネガティブな感情ばかりならば、そう受け取る思考の偏りに気付き新たな感情を得られることもあります。

過去の自分と対話するようで、なかなか気付けない自分を知るに有効ですよ。


黒歴史なんてない!ぜんぶ自分。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月25日日曜日

みんなちがって、みんないい


今日はカウンセリングオフィス+α主催で定期的に開催させていただいている、『プロカウンセラーになるための実践ワークショップ』でした。

本日の参加者は全員が相談対応の現場で活動する方たち。
やはり、参加の目的や質問なども現場の経験を感じさせるもので、とても有意義な時間になったと自負しています。
(と、偉そうに言ってしまいましたが有意義な時間と感じていただけていたらいいなぁと思っています。)

改めて感じたのが、今日のようにすでに現場で活躍されている参加者さんと共に、これから臨床の現場に出ようと思っている方たちも同じ場で一緒に学べたらどんなに参考になることか、とつくづく思いました。

「自分はまだ経験がないからついていけないかな」
そんな不安を語ってくれる方もいるのですが、それは大きな取り越し苦労です。

経験がないからこそ、経験者の話を聞いたり、そこから出されるリアルなテーマは何よりの勉強に

なります。確かにイメージしづらく難しいところもあるかもしれません。
しかし、そんな方を置き去りに進めていくようなことはしませんし、その場に居る全員で取り組んでいけるのが、ワークショップの醍醐味です。

カウンセリングについての質問一つをとっても、
「この間、こんなケースがあったのだけれど、対応について検討したい」
「このような展開になってしまうことがよくあるのだが、何が問題なのだろう」
など、想像でない実際の体験から出される質問やテーマ提議は、
実践的な学びに直結していきます。

すでに活動されている方も、これから活動を考えている方も、
勉強の機会は貴重です。ご参加をお待ちしております。

ワークショップの詳細や開催日程についてご興味のある方は、
カウンセリングオフィス+αへメールにてお問い合わせください。

教材DVDのボランティアも引き続き募集しています。たるみでした。


2015年10月24日土曜日

娯楽の多様化


最近、居酒屋チェーン店の業界ではちょっとした変化が起きているのだとか。
『ノンアル』といって、ノンアルコールの略で、酒類を頼まずに料理やドリンクのみの客層が増えてきているそうです。

おでん屋や居酒屋など、おしゃべりの場や雰囲気を楽しむために利用するものの、お酒を頼まないというのは店側からすると利益になり辛いそうで、来客は歓迎するものの……という状態なのだそうです。

若い世代に特に多いらしいですが、確かに最近の若い人たちにお酒を飲まない人が増えているように感じます。
お酒だけでなくタバコも年々喫煙率は低下しているそうで、喫煙者はどんどん肩身の狭い思いを余儀なくされていますね。

私が子供の頃は、大人はみんなお酒を飲んでいましたし、タバコは電車の中や職場でも皆吸っていた印象がります。
昔はよかった、なんて言うつもりはありませんし、それはそれでマナー的には今の方が向上しているのでしょう。

そんな昨今、こんな言い分を耳にします。
「今の若者は娯楽を楽しむ余裕がない」

確かに、かつての娯楽の代名詞であった、酒・たばこ・ギャンブル・女といった、世代によっては『嗜み』ともされる娯楽に関して、現代の若者はさほど興味を示さなくなっているようです。

しかしそれが『娯楽』の衰退というかというとそれも少し違うような。
むしろ、娯楽の多様化、と表現した方が当てはまるように思えます。

今は娯楽も多種多様にあります。
例えば、休日に遊ぶとなっても、外出してショッピングやアウトドアなどに出向かなくとも十分に楽しめるツールがはるかに増えています。
代表的なものの一つに、パソコンの普及があります。
パソコン一つあれば、ゲームに映画鑑賞、コミュニケーションツールとして様々なことが可能になりました。

他にも、「皆がやっているから自分もやろう」といった意識で始める趣味でなく、
「自分がやりたいから誰の目も気にせず没頭しよう」
といったような方向性での趣味の活動も増えていることが、娯楽の多様性の背景にはあると思われます。

良く言えば、右へ倣えでない個人の趣味嗜好の尊重。
悪く言えば、個人主義による協調性の欠如。

どちらがいいのかはわかりませんし、一長一短ではあると思いますが少なくとも現代人にだって『娯楽』を楽しむ余裕はあるようです。

「趣味といえるものがなくて」
カウンセリングでもそんな相談もあります。
しかし聞いていくと、『一般的に趣味として公言できるもの』がないというだけで、好きなものや没頭できるものはあるということが多くあります。

そうなるともう、何を目的として趣味とするか、になってくるのではないでしょうか。

多くの人と共通した話題や人脈を作るために趣味を作るのか。
自分の欲求に従い我関せずで楽しむことが趣味になるのか。

そういった意味でいうと、娯楽の多様性というのは自由度の広がりとも捉えることができるのではないかと思います。

ちなみに私はお酒好もきですよ。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月23日金曜日

時間がない

 
ここ最近の私の悩み。
それは、銀行へいけない、こと。

行けないというと語弊があります。
銀行の営業時間に間に合わない、と言ったほうがよいでしょう。

銀行の窓口に仕事で用事があるのですが、
窓口の営業時間が 9時から15時でして、
なかなかその時間に赴くことができないんですよ。

こういう経験したことある方、多いのでは。
むしろ、銀行にとどまらずお店の営業時間に不満を持ったことがない方のほうが少ないのではないでしょうか。

郵便局、図書館、携帯ショップ、本屋、スーパー、ガソリンスタンド、デパートなどなど。
仕事の帰りに寄りたいのに、
休みの日に行ければいいのに、
なんでやってないの!
そんな不満感じたことありませんか。

スーパーやガソリンスタンドは24時間営業も増えましたし、
かなり遅い時間までやってる本屋も都心にはあったりもしますがね。

まぁとにかく、営業時間というものは厄介なものです。

とはいいつつ、私のカウンセリングルームも 10時~19時の営業時間以外はお問い合わせ対応もしておりませんし、
前もってご相談いただければ融通は可能な限り利くように努力はしてはいますが、
予約がとり辛い時がある、という苦言を頂戴したこともあります。

それに、カウンセリング中は基本的に電話対応などもできませんので、留守番電話対応になってしまいます。
留守番電話にメッセージを入れておいていただければ折り返しご連絡させていただきます。
逆に、メッセージのない着信には基本的には折り返し致しませんのでご了承ください。

自分も色んな業種の営業時間に不満があるくせに、
自分のルームでも利用者さまに同じような不便をおかけしてしまっている。

『人の振り見て我が振り直せ』とは申しますが、
これがなかなか努力はしてはいるものの、完璧にお声にお応えするのは難しいものと痛感しています。
それがわかっていながらも、やはりいざ自分が不便を感じると不満に感じてしまう。
人間って勝手なものだな、と思います。

これからも、可能な限りでお声に応え、より利用しやすい場所を目指します。

週明けこそは銀行行くぞ。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月22日木曜日

30年後を思い描く


2015年10月21日は、私の大好きな映画『バックトゥザフューチャー』で描かれた30年後の未来になります。
映画の公開、そして劇中の舞台は1985年。
そこから車型のタイムマシーン・デロリアンにのって主人公のマーティは2015年の10月21日に降り立ちます。

そこで描かれた未来は、
車は空を飛び、
スケートボードはホバーボードと名を変えて地面を浮いて走り、
家の玄関は指紋認証で、
スニーカーの紐は自動で締まり、
服のサイズも自動で調節してくれ、
テレビ画面は巨大で薄型の壁掛け式です。

当事の想像で描かれた未来像ですが、現代になった今、
実現しているものから未だ叶っていないものまで様々です。

1900年代は未来への理想を思い描く時代だったように思えます。
日本万国博覧会(大阪万博)では、『人類の進歩と調和』をキャッチフレーズに各パビリオンでは
未来の姿が展開されていました。

「きっと未来はこうなるんだ」

そんな期待とワクワク感が感じられた時代だったのではないでしょうか。

そして30年後。
我々は今、未来に夢を持てているのでしょうか。
ある程度発展し、実現された科学や化学は
ある意味停滞し、閉塞感に囲まれているように私は感じています。

それは、文明的な話だけではなく。
人生においても、
「大人になったら○○になる」
という子供たちの将来への夢想にも変化があるようです。

1970年の子供のなりたい職業
男の子のベストテン
①エンジニア
②プロ野球選手 
③サラリーマン 
④パイロット 
⑤電気技師 
⑥医者 
⑦自家営業 
⑧科学者 
⑨建築設計士 
⑩マンガ家 

女の子のベストテン
①スチュワーデス 
②デザイナー 
③先生 
④看護婦 
⑤タレント 
⑥ジャーナリスト 
⑦マンガ家 
⑧小説家 
⑨婦人警官 
⑩美容師
(朝日新聞調べ)

そして2015年のアンケートになると。
1位 グランドホステス
2位 臨床心理士
3位 金融業界で働く
4位 ディスパッチャー
5位 公務員 [一般行政職]
6位 ファッションデザイナー
7位 編集者
8位 プロスポーツ選手
9位 保育士
10位 劇団員
(13歳のハローワーク公式サイト調べ)

スポーツ選手や華やかな職業よりも、堅実な職業に人気があるようですね。
これが良いのか悪いのかは私には判断は出来ません。
ただ、感想としては、

かつての子供の夢は、リアルなイメージは出来ないけど理想を描きやすい職業が好まれ、
現代の子供の夢は、実際の仕事内容がイメージのしやすいリアルな職業。

そんな違いを感じます。
想像のできない知らない世界に飛び込む。
そんなことがしにくい世の中なのかもしれませんね。

少し考えてみませんか。
30年後の世界はどうなっているか。
そしてその時自分はどうしているか。

できれば、「こうありたい」というイメージをして、
今からでもそんな未来の理想に近づく努力にできることがあるかもしれません。

思い描くことは未来へ干渉する。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月21日水曜日

心にぐっとくる名言 ⑧

 
「子供と、大人の違いがわかるかい?
もらう番と、
あげる番さ。
人はね、子供の頃にもらうんだ。
たくさん無条件にね。
そしてそのもらった分を、
今度は大人になって誰かにあげるのさ。
たくさん、無条件にね。」

 
『今際の国のアリス』16巻より

さほどメジャーなものではありませんので知らない方も多いかと思います。
『今際の国のアリス』という漫画でして、
所謂『デスゲーム』ものです。
デスゲームとは、不条理な形で生死のかかったゲームに強制的に参加するところから始まるストーリーの総称でして、
昨今流行のジャンルとして確立しつつあるものです。

そんなストーリーの中で、自分のやるべきことや目的を見失った主人公に対してかけられた言葉です。

この言葉では『大人』と『子供』という表現をしてはいますが、
これは年齢など関係なく多くのことに通じているのではないかと思います。

人に何かを与えようとする時、
きっとそれはかつて自分が誰かから与えられたものなのではないでしょうか。

例えば、愛情。
例えば、厳しさ。
例えば、許し。

自分が与えられた経験があるこそ、誰かに与えることの価値を知っており、
また与えることが可能となるのではないかと思います。

私のカウンセリングでのアプローチ法として重きをおいているものに、
『相手を受け容れる』という姿勢があります。
このブログでもよくそこに触れていますよね。

この受け容れるというのは、
ただ相手を甘やかして意見や価値観を全肯定してヨイショするという意味では決してなく、
むしろ、意見や価値観が自分とは違っていても、それを伝えたうえで
それでも自分はあなたのことを決して否定しませんよ。あなたの存在そのものを尊重します。
そんな気持ちを相手に伝えることです。

そして、そのようにカウンセラーに受け容れられた時、その方もまた自分自身を受け容れられるということが起きます。
自分を受け容れることで何が変わるのか?
そう思われるかもしれませんが、それは経験していただければ実感できるものだと自信を持って言えます。
実際私も、これまでの人生でたくさんの人たちに与えてもらったものを、
そしてカウンセラーとしてのトレーニングの中で指導者に与えていただいたものがあるからこそ、
今カウンセラーとして相談者の方たちと関われているのだとも思います。

つまり、『受け容れてもらえた』という経験をした人だからこそ『受け容れる』ことができる
そういうことなんですね。

もし、自分のことを認められない、受け容れられないという感覚をお持ちでしたら
カウンセラーとの関わりで、まずは他人から受け容れてもらえるという経験をしてみることをお勧めします。

たくさんの感謝があって今の自分がいる。たるみでした。

 
※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

文化の違う土地で生きるということ ~海外で活躍する日本人~

 

このビデオクリップは、鈴木恵里さんの「Sayonara Tokyo」という曲。
映画「Радуга после дождя(ラドゥガ•ポスレ•ダジジャー/雨上がりの虹」のテーマソングです。

彼女、現在は旧ソビエト連邦のキルギスに住んでおられて、音楽活動をはじめ、日本とキルギスの交流に意欲的に活躍されています。
そんな鈴木恵里さんは日本ではスケート関係の仕事もされていて、今年の国際大会では場内アナウンスも勤められるそうです。

彼女と知り合ったのは私が東京にいた頃なので、もう10年来の知り合いということになります。
今でもたまにお話しする機会があるのですが、彼女は積極的な行動力とそれに見合う努力を真摯にされる方で、日本や海外で夢を叶えている人間的にとても魅力的な方です。

彼女のように、海外で活躍する日本人というのは最近特に取り上げられているように思います。テレビ番組などでもうそういったものありますよね。
国際化、というのでしょうか。日本のように他国との交流が地理的に制限される土壌では、海を渡って活躍する日本人というのは無条件に賞賛を感じます。

私などは、数年前に初めて海外を経験してやっとその魅力を実感したような、精神的インドアなタイプの人間ですので特にそういった人たちに対しては尊敬に近いものを感じます。

国が違えば文化が違います。そうなると常識すら違ってきます。
少し前にこのブログでも、名古屋の文化について少し触れましたが、同じ国の中でも文化に違いがあるのですから国が変わればその違いは更に大きなものとなるでしょう。

そこで必要なのは、コミュニケーション力。
しかも、言葉のテクニックなど小手先のものでなく、もっと根本的な『人と関わる力』。

そこに必要なのは、『柔軟に受け入れる姿勢』なのだと思います。
自分の持つ常識や価値観をしっかりと持ちつつも、相手のそれも拒絶することなく理解しようとする。

自分と人が違うのなんて当たり前です。
歌の歌詞だってありましたね。
「育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない」って。
その違いを認めたうえで、相手を尊重して受け入れる。

紹介した鈴木絵里さんも、確かに話していても自分の意見をしっかり持ちつつも、人の意見も頭から否定するようなことをしない、話していても気持ちの良いコミュニケーションをとってくれる方です。

そんなコミュニケーションが実現できる為には、まず自分というものを見つめ、自分自身を受け入れることが求められるのだと、私はそう思います。

でもコミュニケーション手段として語学は大切。英語の勉強がんばるぞ。たるみでした。

2015年10月20日火曜日

間違いだらけの専門書選び


私が仕事にしている『心理カウンセリング』というものは、日々新しいアプローチや新発想が現れる分野です。
(勿論他の分野もそうなのでしょうが、正直私はあまり他分野には詳しくないので)
そんな日進月歩な速さで流れていくので、私もその流れに置いていかれないよう、そして今の技術をより上達させる為に努力をしています。

そんな努力の心強い味方に、『専門書』というものがあります。
つまりは、臨床心理学の、心理カウンセリングの専門書ということなのですが。
本屋に行くたびに専門書コーナーを往復しながら、
良い本はないか、自分の力になってくれそうな専門書はないかと探している日々です。

私のところにカウンセリングのトレーニングに訪れてくれているカウンセラーさんたちからも、
「○○についてもっと勉強したいのだけどおススメの本はあります?」
なんて事を聞かれることも多いので、様々な専門書を読んでいます。

そんな私が思う、
「こういう専門書が良い/悪い」
というものを独断と偏見と個人的な好き嫌いでお伝えしてみようかと。

【買って損した専門書のタイプ】

① 理論や解説ばかりで実用的でない。
心理カウンセリングや心理療法を提供するにあたって、専門家が理論を理解していることは大前提です。
しかし、その理論の説明ばかりの専門書。
勉強にはなるのですが、実際にどのように臨床現場で使ったり、応用できるのかがイメージできない。そんな専門書もたくさんありました。

②「私はこうして成功した」的な個人の成功体験のみで構築されている。
例えば「うつ病は○○で治る」など限定的な治療法に偏った専門書。というかこういうのは実用書に多いのかな?
確かに効果はあったのでしょうし、成功例という意味では貴重なのですが、
心の病気は本当に人それぞれ。症状の出方も様々だし、効果的な治療プロセスも十人十色です。
「書いてある通りのことをしたのに私は治らなかった」
そんな風に、自己否定感を増してしまうことも危惧されます。
あくまで「そういう人もいた」程度で捉えられるならよいのですが、絶対視してしまわないように注意。

③ 簡単過ぎる。
「これ一冊で○○療法がマスターできる」などの専門書は枚挙に暇がありません。他にも「3日で~」「読むだけで~」など、いかにも「簡単だよ!」と謳っている専門書は底が浅いことが多いです。
そんな簡単にマスターできたら苦労しません。方法論だけで理論を無視していたり、基本だけでさも網羅したように誇張しているのは要注意です。

では逆いってみましょう。

【買ってよかった専門書のタイプ】

① 実例や実際の進め方などが紹介&解説されている。
人に提供するものなのですから、提供した例を示してもらいたいものですよね。
特に心理療法は理屈だけ理解できても提供することはできません。
効果的な手順やその時の言葉がけなどが重要になります。
どのようなアプローチをどのように行ったらどのようなことが起きた。
それがしっかり解説されていると現場への応用がしやすいです。

② 著者が専門家でかつ臨床暦が長い。
最近多いのですが、「本職は違うんだけど組み入れてみたら効果的でした」的なもの。勿論そうしていくことで新しい発想や道が生まれるのですが、やはり基本となる心理療法を知った上で更に向上させることが望ましいと思います。
スパイス程度に組み込んでみました、というのは本職の基本が磐石だからこそ活かせるもの。
逆に混乱してしまいかねないので、出来るだけ基本に忠実なものを学んでからMIXしていきたいですね。
そして当然ですが臨床をたくさん経験している著者だからこそ、現場で使える技術を持っています。

③ 新しい。
冒頭で述べたように日々進化しています。昔から研究されているものを現代に活用できる形に応用することも必然です。かつては効果的とされていたけれど現代では考え方も変わっているものもたくさんあります。
ですので、あまり古い専門書は時代遅れになってしまっていることも。
よほどのベストセラーか、学術的な基本を学びたいのでなければ、できるだけ自分が活用する時代に即したものを選ぶのがよいでしょう。

いかがでしたか?
くどいようですがあくまでこれは私の超個人的な意見です。
目的や好みもありますので、役に立つ方もそうでない方もいると思います。
ですので、これから専門書を買おうと思っている方にとって、ちょっとした判断材料の一つになっていもらえれば、幸いかと存じます。

良い専門書や師との出会いは自分のレベルアップに直結します。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月19日月曜日

適応力のメリットとデメリット


17日18日と二日間にわたり『名古屋まつり』が開催されていました。
私の事務所のある栄でも、連日大勢の人で賑わっていました。

名古屋はこういった地域色の強いお祭りが強い印象です。
そして愛知県、特に名古屋は『地元愛』の強い方が多い気がします。

なんというか、普段の会話の中で時折感じる
「名古屋っていいところでしょ」
という雰囲気、嫌いじゃぁありません。

私はまだ名古屋に来て6年ほどですが、確かに住みやすくはあるんですよね。
程よく都会で、買い物や遊ぶには困らないし、
少し離れれば程よい田舎もあり、周りを囲む他府県も旅行によくて、
関西にも関東にも近くビジネスの拠点としても動きやすい。
流石は三大都市の一つ。

とはいえ、これまで住んだことのある土地も、住み辛かったかと問われれば別段そういったわけでもなく。
まぁ、私がこれまで住んだところと言っても、関西の都市いくつかと関東の都市いくつかしかないのですがね。

『住めば都』という言葉があります。
対義語で『住まば都』というのもありますが、一般的なのは『住めば都』のほうでしょう。

人間には、適応力というものがあるわけでして。
どのような環境でもある程度は、行動や考え方を切り替えて順応することができるということですが。
これは住む環境だけの話ではありません。

問題や悩み、特に環境に由来するものは当人がその状態に慣れてしまう、ということが起こります。
それは、過酷な状況にたいしての防衛反応としてという側面もあります。
深層的な理由はどうあれ、『慣れてしまう』ということはある意味、その(環境)状態の異常性に気付けなくなってしまうということでもあります。

そうなると、当人も自覚できないうちにストレスが蓄積してしまうということが起こります。
そもそもストレスというのは、当人が自覚できているうちはまだ対処もしやすいのですが、
心がダメージを受けていっていることに自覚できないというのは当人にとってはとても辛い状態です。

地元に対しては愛着を持つのはいいのですが、
悩みごとには愛着を持たないようにしたいですね。

名古屋は住まなくても都ですけどね。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
 
 

2015年10月17日土曜日

旭化成のマンション傾斜問題にみるプロ意識とは


旭化成建材の施工不良によるマンションの傾斜問題、最近連日報道されています。
このニュースを知った時、「怖いなぁ」という思いが最初に湧き上がりました。

私も去年マンションを購入したのですが、その時は主に地域の治安やハザードマップ、あとは築年数や管理会社のフォロー具合などは調べていたのですが、施工会社や杭施工のことなどはまったく頭にありませんでした。

だって、そういったことは素人がわかるものではないし調べようもなかったので、そもそも調べようという発想すらありませんでした。多くの人がそうなのではないかと思います。

専門分野だから、といってしまえばあまりに無責任なのかもしれませんが、
やはり専門家に任せる部分に関しては私たち素人は、完全にお任せという面が強いとも思います。
そもそも、素人にはわからないような作業ならば、気のつけようもありません。

少し違うかもしれませんが、飲食店で出てくる食事に対して
「プロが作っているんだから」
そんな風に安心して危険性を微塵も疑わずに口に入れてしまっている私です。
少し前に騒がれた、食品偽装や異物混入も、我々消費者からすると寝耳に水、な不運としか捉えられません。

命を預けて乗っている車だってそうです。
車がどのような原理で走っているのか、ブレーキの仕組みなど、わからず乗っています。

それが成り立つのは、専門家と素人との間に『信頼』があるからこそ。
ここ最近の、食品業界や建築業界の騒動を見ていると、専門家に対する信頼が崩れつつあると感じます。

私はカウンセリングのプロとして、それで生計を立てて生活をしています。
そしてそのスキルを講師としてお伝えすることもしています。
そんな私はよく使う言葉、
「プロとしての責任を持つ」
そんな意識が薄れつつあるのではないか、
そんな危惧をさせられてしまう今日この頃です。

責任持てないならプロと名乗ってはならない。たるみでした。



※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
 

2015年10月16日金曜日

心にぐっとくる名言 ⑦


「どうして、自分を責めるんですか?
他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだから、
いいじゃないですか。」


名言シリーズ2度目の登場。天才物理学者、アルバート・アインシュタインの言葉です。

自分を責める、というのは実に自律的というか、自省的というか殊勝な印象で、
特に自己評価の高さが自惚れと取られやすい日本では好まれる傾向があるかもしれません。

しかし、カウンセリングの現場にいるとこの「自分を責める」というものの悪い面を感じることが多くあります。
いやむしろ、害悪といっても差し支えないかもしれません。

自分になしかしらの後悔や後ろめたさがあり、それがいつまでも心に引っかかって前に進めない。
まるで、喉に魚の小骨が引っかかってご飯が喉を通るたびに鈍い痛みを感じるかのように。
そんな事例が実に多いのです。

確かに、過去の自分の行いを省みて反省し、未来に活かすというのはとても大切な成長の手段です。
しかしそれはあくまで手段。そう、成長のために未来のために活かす、それに繋がる手段であるはずです。

過去の自分の行いによって招いた現在の問題を前に、過去を悔やみ、自分を責め、立ち止まってしまう。
その結果、未来さえもが曇ってしまうのなら、それはもはや反省ではなく思考停止に近いものになってしまいます。

自分を責めても許されはしません。
過去は変えられないのですから。
しかし、過ちを犯した過去から学べるものはあるはずです。
その経験を次に活かして、より良い未来を作る。
それが許される。赦されるということになるのではないでしょうか。

過去を上手に省みることは難しいかもしれませんが、
それをできるようになることが、未来へ前向きな改善を努力をすることといえると思います。

過去ではなく明日に向けて、その過程で過去を見る。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

掃除の効果



今日は夕方からが空いたので、いつもより少し早めに帰宅。
なんとなく思い立って家の掃除をしました。
始めるとどんどんノッてしまうもので、床、風呂、トイレ、洗面所と、
結局家中の掃除になってしまいました。
終わった頃にはもう日も暮れて外は真っ暗でした。

さほど普段は綺麗好きというわけではないのですが掃除は好きなんですよね。
綺麗にして、窓を開け放って空気を入れ替えると、家の中の淀んでいたものや溜まっていたものが浄化されるような感覚、共感頂ける方もいるのでは?

実際今までの経験で、忙しい日が続いたりして部屋の掃除や換気が至らない時、体調を崩すことが多かった気がします。
特に一人暮らしではついつい掃除の機会ってサボっちゃうんですよね。
まぁ、忙しいから掃除まで気が回らなかったと考えれば疲れで体調を崩していたとも考えられるのですが。

それにしても、物理的に綺麗な環境というのは気持ちがすっきりするものです。
きとそれは精神的なものだけでなく、埃とかカビとかホルムアルデヒドとか?その辺は詳しくないですが人体的にも清潔というのは悪いものでないことは確かでしょう。

カウンセリングでも、混乱した気持ちを整理したり、滞った感情や気持ちを吐き出してすっきりするというアプローチもあると考えると、ある意味心のお掃除といえなくもないですしね。

というわけで今日は、変な時間ではありましたがいつもより念入りな掃除をして家も気持ちも爽快な気分になりました。

ルンバ購入を検討。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月14日水曜日

祝・通算200記事達成

 
というわけでこのブログ、昨日で記事数が200でした。

一日一記事ですからそう時間もかかりませんでしたし、
200という数もブロガーさんにとっては大したことのない数でしょう。

しかし、飽き性の私にとってはなかなかの偉業です。
100回達成の時に、次の目標は200だ、と言いましたが無事達成できて一安心です。

心理カウンセラーのブログということですので、その読者の方には当カウンセリングルームに通っていただいている方もたくさんいらっしゃいます。
そんな特徴もあるのか、閲覧数のわりにはほとんどコメントをいただくことはありません。

そのかわり、直接お会いした時に感想や意見を下さる方が多くいらっしゃいます。

「この前のブログに書いてあったことなんだけど……」
「なかなか勇気が出なくて来れなかったけど、前からブログは拝見してました。」
「先生は○○なんですよね、ブログで見ました。実は私も……」

他には、フェイスブックのほうにコメントをくれる方もいらして、
そんなブログをきっかけとした交流はたくさんあったりします。

私はカウンセラーとして、職業名の知名度は随分上がったもののその実態はあまり正確に知られていない、そんな心理カウンセラーとしての職業と、その端くれである私のことを知ってもらおうと始めたこのブログです。

そういう意味では、このブログをきっかけとして私のところに来ていただける方がいらっしゃるというのは、何よりの日々ブログの作成に労力を割くことへの褒美となります。

あまり心理を絡めた記事のない、どちらかといえば私自身の価値観や日々の頭の中の整理代わりにも使いつつある当ブログですが、
少しでも私という人間を知るきっかけとして、そして心理カウンセリングを身近に感じていただければ、そんなツールとしてこれからも無理のない範囲で続けたいと思います。

次は300記事達成が目標。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

ドラマが漫画原作ばかりな気がする。


テレビ的に今の時期は番組改編期と言うのしょうか、新しい番組が始まる時期です。
新ドラマも続々スタートしていっていますね。

最近、ドラマや邦画の多くが漫画原作の作品となっています。ざっと見てみたところでも、この秋の新ドラマの4割近くが漫画原作でした。
昔から漫画原作の実写化というのはありましたが、最近は特に増えた気がしますね。

そんな中、こんな話をよく耳にします。
それは、
「原作とイメージが全然違う」
という批判。

例えば、
原作を知らずに見てみたが面白かった。
しかし評判を調べてみると、原作組(原作を読んだことのある視聴者)からは原作よりも面白くないという評判を聞く。
そんな経験ありませんか?

もしくは、自分の好きな作品が映像化されてがっかりした。
そんな経験のある方も多いのでは。

昔からドラマや映画の原作に小説が使われることはよくありました。
小説の場合は、本来文字のみの表現を映像化するわけですから、イメージが違うという結果も想像しやすいのですが。
漫画の場合は元々が映像なだけに、原作のイメージはある程度普遍的であるはずなのに。

それはおそらく『イメージの補完』に理由がありそうです。
小説に比べて漫画の方が与えられる情報量が多いのは間違いないのですが、それでもやはり『絵』と『文字』だけ。
その二つの組み合わせたデザインによって表現されています。

しかし我々が物語を読むとき、与えられた情報をもとに、よりリアルに深くその世界を体験するために頭の中で足りない情報を補完します。

その、『足りない情報部分の補完』は十人十色、その人だけの物語の世界が構築されるわけです。
だからこそ、同じ作品でも読者によって受け取るメッセージや印象が違うわけです。

これは、普段のコミュニケーションでも同じ。
お互いが自分の情報を伝え合っていますが、そのすべてを伝えきることなど不可能です。
だから、相手の言葉やその他様々な情報をヒントに我々は相手の『伝えたいこと』を補完して理解しています。

とはいってもその補完は正解率100%でなければ得意不得意もあります。
だから、『すれ違い』や『勘違い』が起きるわけですね。

小説、漫画、ドラマ、映画。
同じ原作の作品だとしても、その全てが違った作品になるように、
我々の世界も人によって違った世界が見えているというわけですね。

相手の世界を知る努力。
その大切さを常々感じます。

自分の好きな原作の映像化は見ないようにしてます。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
 

2015年10月13日火曜日

疲れやすい時期、そのストレスから身を守る

 
昨日はブログの更新を休んでしまいました。
理由は簡単、疲れていたから。
少し長丁場の仕事を終えて帰宅すると、そのままベッドへバタンキュー。
朝まで寝てしまいました。

さほど激務というわけでもなかったのですが、どうもこの時期は体力の消費が激しくて困ります。
『この時期』というのは『季節の変わり目』を指します。
このブログの記事でも何度か触れてきましたが、私は季節の変わり目が苦手です。

特に今は、夏の暑さから段々と涼しい季節へと移り変わるタイミングで、
一日の中でも気温差が激しく、体がついてゆけずにストレスを感じてしまいます。

そう、『ストレス』
ストレスという言葉からは、心理的な外部からの圧というイメージを抱きがちですが、
実は物理的な環境要因も大きなストレス原因となります。

環境的要因ですと、先に出てきた気温差だけでなく、
騒音、空気汚染、怪我や病気、細菌・花粉などの物理的なものもストレスになりますし、
結婚、離婚、出産、死別、転勤、転校、出世・昇進、失業、引越しなど人生のイベント
それらも社会的な要因としてストレスとなります。

そう考えると、人生に起きるほぼ全てのことがストレスなんじゃないか、
そう思われるかもしれませんが、
それはある意味正解といっても過言ではないでしょう。

ストレスというのは別に『悪い意味でのショックな出来事』ではなく、
『内外から与えられる変化』全てがストレスたり得るのです。

我々は心理に携わる仕事ですので、心理的なストレスに注目することが多いですが、
肉体的、環境的、社会的なストレスというのも忘れてはならない大切なものです。

『心身相関』
という言葉がありますが、
心と体は密接な関係があるもの。一方が崩れれば一方もダメージを受けてしまいます。
ですので、そのどちらの面も疎かにしては真の心の健康も叶いません。

私なりのストレス対処法は、勿論細かく語ればたくさんありますが一言でいうなら、
『自分のペースを大事にする』
ということに尽きます。

ストレスの原因なんて至るところに転がっており、それを全て避けることは不可能です。
ですから、受けてしまったストレスをどのように処理するか、がポイントだと思います。

疲れてしまった時に、
「たいして忙しくもないなんて疲れるなんて自分は軟弱だ、努力が足りない」
そんな風に自分を責めてしまうとしたら、その考え自体が更なるストレスになってしまいます。
疲れたのならそれは変えようのない事実なのですから、休むに限ります。
一般的な常識や他人のペースを気にしてしまうのでなく、自分のペースを守る。

それが心身ともにストレスに対処する一つの効果的な方法だと思います。

ストレスは消すのではなく上手く付き合う。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月11日日曜日

心にぐっとくる名言 ⑥



「学べば学ぶほど、何も知らないということが分かるようになる。何も知らないと分かるようになるほど、もっと学びたくなる。」

稀代の天才物理学者、アルバート・アインシュタインの言葉です。

解説の必要がないほどわかりやすい言葉ですね。

私は大学では哲学を専攻していました。
哲学といえば、哲学の祖といわれるソクラテスの言葉で

「無知の知」

というものがあります。
無知であるということを知っているという時点で、相手より優れていると考えること。また同時に真の知への探求は、まず自分が無知であることを知ることから始まるということという概念の言葉です。

これは我々にもあてはまることで、
無知というと語弊があるかもしれませんが、『知らないこと』があるというのはどれだけ年を経て、どれだけ勉強したとしても尽きることはない感覚なのだと思います。

私が現在従事している心理カウンセリングだって、意欲的に学べば学ぶほど奥が深いですし、どんどん新しい考え方や技法も生まれています。
その全てに目を通すことは勿論できないのですが、できる限りは新しいものにも触れていつまでも新鮮な学びの姿勢を持ち続けたいものです。

特に、新しいものはそれを学んでゆくと、どこかで古いものとの親和性を感じることが多くあります。
『温故知新』というのはよくできた言葉だと思います。
古きを知ることで新しい発見に至るというのは、昨今の心理学の流れにも往々にして見られるもので、
かつては主流とされてもいたが時代と共に廃れていった理論が、新しい理論としてより洗練されたものとして見直されるというのは珍しくない流れです。

『学び』というのは終わりのない長い登山のようなものだと思います。
山頂へ至る方法も、ルートも多数あり、更に登りつめたと持ったら更に高い山を見つける。

これからも弛まぬ努力と向上心を持ち続けたいものです。

読み終えてない専門書が山積みになっている。たるみでした。

 
※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月10日土曜日

占いは良いものだけ信じる派


名古屋の栄には大きな電光掲示板があります。
そこではいつも、ヒットチャートや宣伝映像などが流れているのですが、
そこで今日はたまたま占いが流れていました。
その中で、何座の運勢なのかはわかりませんがこんな内容がありました。

「恋愛運は、刹那の火遊びよりも真面目な恋愛が吉」

それを見てふと疑問に思いました。
刹那の火遊び的な恋愛が吉となることってあるのか?と。
そもそも『火遊び』という言葉自体の意味が

危険な遊びや、特に無分別で不真面目な恋愛、その場限りの情事のことを指す。
転じて浮気や不倫などの、一般的には許容されているとは言いがたいインモラル(非道徳的)な行為の比喩としても用いられる。

(日本語俗語辞典より)

というとてもネガティブな言葉だと思うのですが。
ということはこれは、おそらく大多数の人にとって
「なるほどそうだよね」
と思わせる占い結果といえるでしょう。

『コールドリーディング』という対話術をご存知でしょうか。
詐欺師や一部のインチキ占い師などが、相手に自分の言うことを信じさせる時に用いる話術で、少し前に話題になったこともありました。
心理学的な理論を利用していたり、セラピーにも応用できるということで、私個人的にも結構興味深く調べた時期もありました。

その中の技法に、
誰にでも当てはまるような質問をして、あたかも心を読んだかのように思わせる。
というのもあります。
上の占いの例はまさにコールドリーディング的だと思いました。

コールドリーディングについては以前にも触れているのでこちらの記事もどうぞ
→「血液型占いってホント? 」

他にもコールドリーディングの技法で、特に占いなどの相手のことを理解していると信じさせる技法は数あります。
いくつかを紹介しましょう。

・わざと曖昧な意味に取れる表現で、相手に足りない部分を補完させる。

・相手の性格などを評する時に、側面だけでなく多面的に伝えることで、当てはまる部分を探させる。
(「あなたの性格は、基本的には明るいけれど、後ろ向きな考え方をしてしまう時もあるね。」など)

・相手の良い所をたくさん褒めつつ、時には落としたりすることで、情報を自分から話させる。
(褒められると謙遜して弱点をばらしてしまったり、逆に貶されると反発して長所をアピールしたり)

など、一部ですが対話術としてはなかなか日常の人間関係にも使えそうなものもあります。
接客業やセールスを仕事としている人も仕事に活かす為に学んだりというのも多いようですしね。

ただ、やはりこれは一方的な限定されたコミュニケーションにのみ活用できるものであり、
相互的なコミュニケーションは表面的な部分だけでは成り立たないもの。
むしろ、これで上手くいったとしても、本人はその作為的なコミュニケーションにどこか覚めたものや空しさを感じるのではないでしょうか。

本当に気持ちの良いコミュニケーションがしたければ、正直ベースで本音で向き合うことが理想だと思います。

学べば学ぶほど人の心なんて読めないし操れないものだと感じます。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月8日木曜日

なんでもないを楽しむ


 先日実家に帰ったときにもらってきた急須とお湯飲み。
別に名のある名品では全然ないですし、ただ使ってなかったけど捨てるのも勿体無い、という理由で持ち帰ったものです。

もともと日本茶は結構好きだったので、これまでも飲んでいましたが、
日本茶用の急須はなかったので、紅茶やハーブティー用のティーポッドで代用していました。

淹れ物の違いで味の違いがわかるほど私の舌は利くわけではないので、雰囲気の違いを楽しむくらいしかできませんが、やはり急須はいいですね。
料理でも、味を楽しむだけでなく食器に凝るという楽しみ方もあるようですが、
同じものを食べても飲んでも、器や雰囲気にも気を配ることで、また違った楽しみ方が広がります。

『楽しむ』というと、
気分が落ち込んだ状態、所謂うつ状態に陥ると、
楽しいことや好きなことも楽しめなくなってしまうということがあります。

例えばそれが、周囲の人からすると羨ましいと感じるようなことであっても、
気分が落ち込んでいる本人には、むしろ苦痛になってしまうことさえあります。

きっと楽しんだり喜びを感じるために、本当に大切なのはその行動や出来事ではなく、
それを『楽しみ』『喜び』と感じる心なのでしょう。

そのためには、必要以上に心を疲れさせてしまわない日常の気遣いと、心の余裕が求められてきます。
メンタルヘルスという言葉が一般に浸透して随分経ちますが、本当の意味で心の健康を保つというのはそういった予防的な側面そこが大切になります。

一緒に徳利とお猪口ももらってきたので今度は日本酒も楽しむことにします。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
 

2015年10月7日水曜日

カモミールの芽吹き

このブログでも以前に紹介しましたが、我が家ではハーブ栽培にチャレンジしています。
植物を育てることにことごとく失敗してきた私ですが、今回こそはと気合を入れての挑戦です。

まずは育てやすいということと、私も好きだということでカモミールを蒔いていました。
一回目の種蒔きでは5つほどの芽が出て、順調に育っていました。
そして2度目の種蒔きの直後に、先日の身内の不幸があったので、
発芽を確認しないまま数日家を空けることになってしまっていました。

今回は仕方ないかな、と半ば枯れていることを予想しつつ様子を見てみると。
なんとこれまでにない発芽状態。


こんなに一度にたくさんの芽が出たことはこれまでになかったのでかなりテンションが上がりました。
植物を育てるというのは、その思惑通りにいかない難しさに魅力を感じます。
どれだけ愛情や期待を込めて育てたとしても、必ずそれに応えて成長してくれるとは限らない。

まるで、恋愛関係や親子関係のようなもどかしさがあります。
自分ひとりの行動が即結果に繋がるわけではなく、しかしだからこそ自分の思いが伝わって応えてくれた時の嬉しさもまた一人では味わえないもの。

そんな風に、相手を思い、慮って心を通わせる姿勢はまるでカウンセリングと重なるところも感じます。
私の心理臨床10年のキャリアも、相手が物言わぬ植物だと苦戦を強いられていますが、
きっとこのハーブ栽培を通じて、より心の通わせ方を上達したいと思います。

ところで、
カモミールの栽培を調べてみたところ、
双葉は丸くカールして、本葉はカギ爪のような切れ込みが付いている針のような葉。
とのことなのですが。
なるほど確かに大部分はそのような形状です。写真と照らし合わせても間違いありませんでした。

じゃあ、この赤丸部分のクローバーのような植物はなに?



知ってる方いたら教えてください。。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈

2015年10月6日火曜日

心にぐっとくる名言 ⑤



『成功が努力よりも先に来るのは辞書だけだ』

イギリスのヘアドレッサーであり実業家のヴィダル・サスーン(Vidal Sassoon)氏の言葉です。
ヘアケア用品では私もお世話になっています。

辞書の順番だと、成功(success)は努力(work)よりも前にありますが、
実際は努力が先にあってはじめて成功が着いてくる、単純に言えば「努力なくして成功なし」というような解釈でしょうか。

『成功』と『努力』というのは切っても切れないものでして、それは多くの人が理解できるものだと思います。
しかし厄介なのが、努力したからといって必ず成功すると言い切れるほど世の中は甘くはないということなんですよね。
しかも、努力が実を結ぶのはもしかしたらずっと後かも知れないと思うと、ますますままならないものを感じます。
『成功』という言葉を『成果』や『結果』とも言い換えてもよいでしょう。

「これだけ努力したんだからきっと結果が残せるはずだ」
そう信じて努力を続けても、なかなか実を結ばないと努力のモチベーションを維持し続けることも難しくなります。

しかし、努力が結果に結びつかない時に陥りがちな失敗として、
その努力にしっかりとしたビジョンや方向性と、そのための正しい方法が行えていない
というものがあります。
成功のビジョンを持たずに闇雲に努力をしても、その努力がどのような形で実を結んでいるのかが実感し辛いんですね。

私の個人的な考えでいうなら、意味のない努力などない、そう思っています。
積み重ねたものは、必ず何かしらの糧となり成果となってはいるものの、それを認識できていないだけなのだと。

そして、成功に繋がる為の正しい方法というのも簡単ではありません。

例えば、筋肉トレーニングを例にしてみましょう。
お腹の贅肉を減らしたくて腹筋運動を頑張ったとします。
しかし、お腹の肉は一向に減らない。
これは努力が成功したといえるでしょうか。きっと本人は成果としては認められないのではないでしょうか。
しかし、意味がなかったわけではないのです。
お肉は目に見えて減らなかったとしても、内部の筋肉は鍛えられているわけですし、
もし腹筋の仕方が間違っていたとしたら、他の部位、例えば背筋などが鍛えられているはずなのです。

つまり、努力はしているのだけれど、目指した目的の為の努力にはなっていなかったというわけですね。
ならば何が大切か。

自分が目指す目的の為にはどのような努力が最適なのか。
それをしっかりと設定することです。

悩みだってそうです。悩み解決の為の努力をしているのだけど解決しない。
ならきっと、その努力が最適ではないのです。

「結果をコミットする」そんなキャッチフレーズが最近流行っています。
結果を約束できる努力を見つけることは容易ではありませんが、
それを模索していく作業も成功には必要な努力なのでしょう。

実った努力を収穫する楽しみは格別です。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
 

船出の時

 
知っていましたか?
121年前の10月5日は日本初の時刻表発行の日らしいです。
時刻表の歴史って意外と浅いんだなと思いました。
確か、日本の列車開通が140年ほど前だったと記憶しているのですが、20年ほどの間はどのように列車の発着時刻を調べていたのでしょうね。
その辺りの『鉄』に詳しい方がいたらご教授願いたいたいものです。

さて、始まりというのはめでたいもので。
実は昨日の10月5日は、日本カウンセラー学院 名古屋校も、サテライト校として開講した始まりの日でもあります。
これまでの名古屋校とは少し仕組みも変わり、改めて再スタートを切れたことは嬉しく思います。

仕組みが変わったとは言っても、講義の内容や水準はこれまでと変わらないものですので、私はこれまでと変わらず講師として全力で心理カウンセリングをお伝えさせていただいています。

これまでも講師として、新クラスの開講はもう何度も経験してきましたが、一つとして同じものはありません。
当たり前です。毎回違う人々が集まるわけですから。
「心理カウンセリングを学びたい」という志は同じであっても、皆さん一人ひとりその目的や、学びに至った背景は違います。
ですから、毎回が初めてで新鮮でスタートです。

今期もこれからどのような時間が流れてゆくのか。
学びを通して、何を気付き、何を得て、カリキュラムを終えたその時にどのような変化を感じていただけるのか。
そしてそんな学院生さん達に、私はテキストやカリキュラムを越えて何を伝えることができるのか。

そしてまたこの世に、新たな優秀なカウンセラーが誕生するという幸運に関わらせていただけることに、予感と期待と理想と、適度なプレッシャーを抱いて私も一人の心理カウンセラーとして臨みます。

頑張りましょうね。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
 URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
 
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
 
 

2015年10月4日日曜日

グリーフワーク


お久しぶりです。
しばらく更新をお休みしていました。

実は、身内に不幸があり、実家にしばし滞在をしておりました。
通夜、葬儀と滞りなく済ませることができ、数日前からは名古屋に戻りカウンセリングルームは通常営業しておりましたが、休業していた間の事務諸々の処理や、死後の手続きの手伝いなどをしていたこと。
更には疲労もあったのでしょう、アレルギー性の鼻炎が出てしまい、
必要最低限の仕事に留めていたのでこのブログの復帰が遅くなってしまいました。

毎日更新を掲げていたブログですが、これからも無理をしない範囲で継続してゆきたいと思います。


さて、本日のタイトルですが、『グリーフワーク』とは、日本では『喪の作業(仕事)』などと呼ばれています。
精神分析のフロイドから使われだした用語ですが、簡単に言うと
身近な人との死別や、人に限らず大切なものとの別離を経験した時にその『喪失体験』から立ち直るためのプロセス(経緯)などを指します。

「グリーフ」とは「悲嘆」。つまり嘆き悲しむ為の作業ともいえます。
ほぼ同じ意味で使われるものとして『モーニングワーク』(追悼の作業)もあります。

私も仕事上で、グリーフワークを提供することもありますし、
それをテーマとしたセミナーなども行っていました。



今回亡くなったのは私の祖母です。
私が講師をするカウンセラー養成学校の生徒さんたちの一部には有名な話でしたが、私は所謂『おばあちゃん子』でして、今回亡くなった祖母には子供の頃からたいそう可愛がってもらっていたので、私にとっても大きな喪失体験でした。

そういった背景からも、私が『喪の作業』というプロセスを知っていたこと、そして心理に携わる仕事柄、日頃から自身の心と向き合うことやその概念を持っていたことは大変な助けとなりました。

細かいプロセスを綴ると長い独白となってしまいますので簡単に語りますが、
まずは亡くなってから通夜の間は思い切り、嘆き、悲しみました。
それこそ、我慢せず、躊躇わず、耐えず、外聞もなく、憚らず、心のままに。
通夜は死者を『悼む』時期です。その与えられた時間を悲嘆に費やしました。

そして『告別式』。その儀式の名が表すとおり『別れを告げる』ためのものです。
しっかりと悼みを終えた私は、迷いなく死者に別れを告げることができました。

死を受け入れられず、「いかないで」ではなく
死を受け入れた上で、「いってらっしゃい」と笑顔で逝く者を送る事さえできました。

それからもう数日が経ち日常に戻っています。
その間にも、『死』がテーマとなるカウンセリングもありましたし、
祖母との思い出を語る機会もありました。
どうやら私の中で祖母との別れは、蟠(わだかま)りや後悔としての痕は残らず乗り越えてゆけたようです。

勿論、忘れたわけではありません。
むしろ、きちんと別れを受け入れることができたことで、自分を苦しめたり悲しませる存在でなく、
故人を大切な存在のままで私の心に留め続けることができるでしょう。

そしてこの経験が、これから出会う相談者たちに活かせることを願います。

ということでこれからもよろしくお願いします。たるみでした。