2015年10月24日土曜日

娯楽の多様化


最近、居酒屋チェーン店の業界ではちょっとした変化が起きているのだとか。
『ノンアル』といって、ノンアルコールの略で、酒類を頼まずに料理やドリンクのみの客層が増えてきているそうです。

おでん屋や居酒屋など、おしゃべりの場や雰囲気を楽しむために利用するものの、お酒を頼まないというのは店側からすると利益になり辛いそうで、来客は歓迎するものの……という状態なのだそうです。

若い世代に特に多いらしいですが、確かに最近の若い人たちにお酒を飲まない人が増えているように感じます。
お酒だけでなくタバコも年々喫煙率は低下しているそうで、喫煙者はどんどん肩身の狭い思いを余儀なくされていますね。

私が子供の頃は、大人はみんなお酒を飲んでいましたし、タバコは電車の中や職場でも皆吸っていた印象がります。
昔はよかった、なんて言うつもりはありませんし、それはそれでマナー的には今の方が向上しているのでしょう。

そんな昨今、こんな言い分を耳にします。
「今の若者は娯楽を楽しむ余裕がない」

確かに、かつての娯楽の代名詞であった、酒・たばこ・ギャンブル・女といった、世代によっては『嗜み』ともされる娯楽に関して、現代の若者はさほど興味を示さなくなっているようです。

しかしそれが『娯楽』の衰退というかというとそれも少し違うような。
むしろ、娯楽の多様化、と表現した方が当てはまるように思えます。

今は娯楽も多種多様にあります。
例えば、休日に遊ぶとなっても、外出してショッピングやアウトドアなどに出向かなくとも十分に楽しめるツールがはるかに増えています。
代表的なものの一つに、パソコンの普及があります。
パソコン一つあれば、ゲームに映画鑑賞、コミュニケーションツールとして様々なことが可能になりました。

他にも、「皆がやっているから自分もやろう」といった意識で始める趣味でなく、
「自分がやりたいから誰の目も気にせず没頭しよう」
といったような方向性での趣味の活動も増えていることが、娯楽の多様性の背景にはあると思われます。

良く言えば、右へ倣えでない個人の趣味嗜好の尊重。
悪く言えば、個人主義による協調性の欠如。

どちらがいいのかはわかりませんし、一長一短ではあると思いますが少なくとも現代人にだって『娯楽』を楽しむ余裕はあるようです。

「趣味といえるものがなくて」
カウンセリングでもそんな相談もあります。
しかし聞いていくと、『一般的に趣味として公言できるもの』がないというだけで、好きなものや没頭できるものはあるということが多くあります。

そうなるともう、何を目的として趣味とするか、になってくるのではないでしょうか。

多くの人と共通した話題や人脈を作るために趣味を作るのか。
自分の欲求に従い我関せずで楽しむことが趣味になるのか。

そういった意味でいうと、娯楽の多様性というのは自由度の広がりとも捉えることができるのではないかと思います。

ちなみに私はお酒好もきですよ。たるみでした。


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