2015年10月21日水曜日

心にぐっとくる名言 ⑧

 
「子供と、大人の違いがわかるかい?
もらう番と、
あげる番さ。
人はね、子供の頃にもらうんだ。
たくさん無条件にね。
そしてそのもらった分を、
今度は大人になって誰かにあげるのさ。
たくさん、無条件にね。」

 
『今際の国のアリス』16巻より

さほどメジャーなものではありませんので知らない方も多いかと思います。
『今際の国のアリス』という漫画でして、
所謂『デスゲーム』ものです。
デスゲームとは、不条理な形で生死のかかったゲームに強制的に参加するところから始まるストーリーの総称でして、
昨今流行のジャンルとして確立しつつあるものです。

そんなストーリーの中で、自分のやるべきことや目的を見失った主人公に対してかけられた言葉です。

この言葉では『大人』と『子供』という表現をしてはいますが、
これは年齢など関係なく多くのことに通じているのではないかと思います。

人に何かを与えようとする時、
きっとそれはかつて自分が誰かから与えられたものなのではないでしょうか。

例えば、愛情。
例えば、厳しさ。
例えば、許し。

自分が与えられた経験があるこそ、誰かに与えることの価値を知っており、
また与えることが可能となるのではないかと思います。

私のカウンセリングでのアプローチ法として重きをおいているものに、
『相手を受け容れる』という姿勢があります。
このブログでもよくそこに触れていますよね。

この受け容れるというのは、
ただ相手を甘やかして意見や価値観を全肯定してヨイショするという意味では決してなく、
むしろ、意見や価値観が自分とは違っていても、それを伝えたうえで
それでも自分はあなたのことを決して否定しませんよ。あなたの存在そのものを尊重します。
そんな気持ちを相手に伝えることです。

そして、そのようにカウンセラーに受け容れられた時、その方もまた自分自身を受け容れられるということが起きます。
自分を受け容れることで何が変わるのか?
そう思われるかもしれませんが、それは経験していただければ実感できるものだと自信を持って言えます。
実際私も、これまでの人生でたくさんの人たちに与えてもらったものを、
そしてカウンセラーとしてのトレーニングの中で指導者に与えていただいたものがあるからこそ、
今カウンセラーとして相談者の方たちと関われているのだとも思います。

つまり、『受け容れてもらえた』という経験をした人だからこそ『受け容れる』ことができる
そういうことなんですね。

もし、自分のことを認められない、受け容れられないという感覚をお持ちでしたら
カウンセラーとの関わりで、まずは他人から受け容れてもらえるという経験をしてみることをお勧めします。

たくさんの感謝があって今の自分がいる。たるみでした。

 
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