2015年12月13日日曜日

分析理論を学ぶということ


私が非常勤講師を勤めさせていただいている、カウンセラー養成学校の講義で、
今日から『交流分析』というカリキュラムに入ります。

交流分析というは、アメリカの精神科医あったエリック・バーン博士によって提唱された、精神分析を土台とし、コミュニケーションを通した分析理論であり心理療法です。

分析理論というのは、精神分析などもそうですが、人の心の仕組みや働きを、わかりやすいモデルを通して理解しようとするものです。
結果、心の働きに繊細になったり、目には見えないけれど起きている反応が推測できたりするようになります。
しかも、その理論を学ぶことで自分の心に対してもより深い気付きを得ることができます。

簡単に言えば、自分の心の深い部分まで知れるようになるということです。
人は、自分で思っているよりも自分の心で起きていることがわかっていません。
むしろ、自分のことだからこそわかりにくいのかもしれません。
見たくない部分は気付かないでいようとする機能が人にはありますしね。

そんな、自分の心をより深く気付く機会というのは、時に辛さを伴うこともあります。
自分で目を背けていた自分の受け容れられない部分と向き合う、
そんなきっかけになることも珍しくはありません。

しかし、そんな時に『ダメなところ探し』出終わってしまったらそれはただの辛い経験で終わってしまうでしょう。
だからこそ、『ダメなところに気付いた、じゃあどう変えていこうか』
そんな、自分を成長させる為のきっかけとして捉えることができたなら、
今よりも良い自分に、
今よりも好きな自分になる為の、きっかけとすることができたなら。
それはきっと、良い変化の始まりとなれるのでしょう。

カウンセラーや心理学講師という職業を長くやっている中で、
自分の深い部分と向き合うことに辛さを感じる方をたくさん見てきました。
勿論その中には、乗り越えることを避けて逃げてしまう方もいました。

しかし、逃げずに向き合うことを自発的に行った人たちは皆
「あの時頑張って本当に良かった」
そう言ってくれます。

自分と向き合う作業、その先にある自分という存在をより認められた世界。
それはきっとそれまでとは見えるもの感じるものも違ってくるのでしょう。

自らの経験が生きた学びとなる。たるみでした。

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