2015年5月3日日曜日

権威にダマされるな

今日のテレビ朝日系列で『バトルシップ』という映画が放送されました。
実はこの映画、私にはちょっとした思い出がありまして。
数年前に、講師を務める資格取得学校の研修旅行の引率で米国サンフランシスコに行った帰りの飛行機でした。
飛行機にはモニターとヘッドフォンがあり、何本かの映画がローテーションで流されていたのです。
その内の一本が『バトルシップ』でした。

その時にたいそう面白いと感じた……というわけではなく。むしろ面白くなくて数十分見たところで退屈してモニターを消してしまいました。
それどころか、その時のローテーションの中にあった『彼女はパートタイムトラベラー』という日本劇場未公開の映画が面白くて、日本に帰ってから小さな手がかりをもとに探しあててDVDを購入したほどです。

ちなみにその『彼女はパートタイムトラベラー』は日本では公開されなかったのも頷けるほどのザ・B級映画といった感じの作品で、とても日本で公開しても話題になるとは思えない作品でした。(私は個人的に大好きですけどね!)

つまり、『バトルシップ』は私の琴線に触れることなく、B級映画の方が面白かったという印象だったわけです。
その『バトルシップ』。機内で見た時は
「聞いたことないタイトルだし、きっとこの飛行機ではB級映画を流しているんだろうな」
と思っていたのですが、帰国してしばらくしてからTVで宣伝しているのを見て、日本公開に先駆けての機内上映だったことを知りました。
しかも
「ユニバーサル・ピクチャーズ100周年記念作品」
「2億ドル以上の高額な制作費」
こんな触れ込みとともに。

不思議ですよね。
面白そうに聞こえちゃいます。

こういうのを心理効果で威光効果(後光効果・ハロー効果)といいます。
人や物を評価する際に、前もって権威的に高い評価を示されると、現物以上に評価を高くしてしまう現象、というところでしょうか。

よく通信販売などで、
「100万人が愛用」
「有名人の○○さんオススメ」
とかあると、良い物のように感じてしまうあれです。

そんな世間的な評価を知ってみると、『バトルシップ』も
「あの時は面白く無いと思ったけど、そんなに評価の高い作品ならちゃんと見たら面白いのかも」
そんな気持ちになって見てみました。

結果、やっぱりあまり面白くなかったです。

もちろん好みがあるので、私の好みではなかったというだけですけどね。
『バトルシップ』好きな方は怒らないでくださいまし。

B級映画好きのたるみでした。



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