2015年5月12日火曜日

感情を出すということ②

昨日の記事で、『感情』を表出するということについて書きましたが。
まだ語り足りなかったので、補足的なものをもう少し。

少し前の話になります。ゴールデンウィーク中のニュースで、『泣き相撲』という行事が紹介されていました。

泣き相撲は赤ちゃんの健康と成長を祈願する日本の伝統行事で、日本各地で行われているようです。由来としては赤子の泣き声が邪を祓うという故事から来ており、四百年以上の歴史ある行事だそうです。

古来から『泣き』『笑い』などは退魔の効果があるとされており、様々な行事や儀式でも用いられています。
『泣く』と『笑う』って正反対の感情じゃないの?
そう思われるかもしれませんが、実は感情の種類というのはさほど重要ではないのではないかと思います。
要は、『感情を表出する』という行為そのものが大事なことで、それは人間による強いパワーを表現する行為なのではないでしょうか。
数ある動物の中で人間の特徴と言ってもいいほど、これほど多彩で複雑な感情を表現するのは人間だけです。

カウンセリングの中でよくクライエントさんは涙を流します。
もちろん悲しくて泣くこともあります。ですが、人は嬉しくても、怒りを感じても涙がでるんですよ。
強い感情を表現する時、人は涙を伴ってそれを表現します。
とてもエネルギーを使う重労働だと思います。

涙を流すというのは大人になると機会が減ります。
赤ちゃんは泣くのが仕事と言われるほどですし、子供もすぐ泣いてしまいます。しかし、大の大人は少しくらい悲しいことがあっても泣くことは許されません。
特に男性は、「男だろ、泣くな!」なんて言われて育ってきた方も少なくないかもしれません。

しかし、涙を流すというのは実は感情表出にとって大事なことなんです。

たるみは休日など、たまに泣くことを目的に映画を見たりします。
思いっきりダラダラに泣いた後は、心が晴れたようにスッキリしてリセットされたような気持ちになります。

涙は色々なものを洗い流してくれる、心のお掃除なのかもしれませんね。

最近泣いたのは『月光条例』という漫画。涙腺が緩いたるみでした。


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