2015年9月2日水曜日

悩みに重い軽いはあるのか?



今日から9月です。
内閣府の調査では、1年間のうち子どもの自殺が最も多くなるのは夏休み明けであることがで明らかになったそうです。理由としては、「生活環境が大きく変わる契機になりやすく、プレッシャーや精神的動揺が生じやすい」と分析しているようです。
この結果を踏まえて専門機関の方は、
「多くの子は、いじめられても、つらいことがあっても、学校は行かなくてはいけない場所だと思っている。親もそういう観念にとらわれているが、『学校から逃げてもいいんだよ』と知らせてあげるべきだ」
そんな訴えをされているようです。

確かに、子供にとって夏休みが終わるというのは一大事なのでしょうね。
このようなニュースに対して、我々大人はこう思いがちです。

「子供時代の悩みなんて大人に比べたらたいしたことないのに!」

確かに大人になるにつれて責任や義務は増えてゆき、投げ出すことが難しくなります。
例えば、会社が嫌だとしても逃げ出すことは可能でしょう。
しかし、その代償として生活が立ち行かなくなるなどがあります。
そういう意味では、「学校に行きたくない」と「会社に行きたくない」とでは重みは違うのかもしれません。

だからといって、子供の悩みを「たいしたことない」と断じてしまうのはまた別のお話。
悩みというものの大きさは相対的に決まるものではありません。
その悩みを抱える人がどれくらい苦悩や不自由を感じているかが問題なのです。

カウンセリングの場では様々な悩みが語られます。

「家族に不幸があり、仕事もクビになって、自分にも大きな病気が発見されたんです」

このような悩みであれば、おそらくは大多数の人が、「それは大変だなぁ」と同情的に感じるのではないでしょうか。
一方、

「彼女に振られちゃって寂しいんです」

このような悩みであれば、「そんな小さなことで悩むなよ」と気軽にはっぱをかける方も多いのでは?

辛さを数値で表したりはできませんので証明しようもないことではありますが、
本人にしか辛さはわかり得ません。
他人からすればどれほどくだらない悩みであっても、本人が苦しんでいるのならそれは立派な「大きな悩み」となります。
逆に、本人はたいして問題に感じていないのに、周囲の人が騒ぎ立てるのも余計なお世話です。
ですのでカウンセリングでは、どのような悩みでも真剣に扱います。

「こんな悩みでカウンセリングなんて……」

そんなふうに思ってカウンセリングになかなか思い切れない、という声をよく聞きます。
問題の大小ではなく、あなたが悩んでいるなら全力で解決への道を探すお手伝いをしますよ。

夏休み明けって憂鬱さと楽しみが混在した不思議な気持ちだった記憶があります。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
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