2015年9月5日土曜日

得体の知れないものは怖い



最近、事務所の入っているビルの改装工事が行われています。
今日は『名古屋 栄カウンセリング』の部屋の中でも工事が行われました。前もって予告されていたとはいえ、正直その間は予約が入れられないということで迷惑ではあったのですが、そこはまぁ仕方がないとして大人しく工事の立会いをしていました。

工事内容は、天井の天板を外して中の配管を加工する工事だそうですが、自分が入居しているビルの天井裏がどうなっているのかを見るのは初めてでした。
そして、業者の方たちがやっている作業も、また初めて見るものでした。

見たこともない器具を取り出しては鉄製の配管をまるで野菜でも切るかのように切断したり、
これまた見たこともない大きさのスパナを取り出し、同じく初めて見るサイズのナットを外したり。
果ては液体窒素を使い、配管を凍らせたり。
普段は目にする事のない作業というものは目新しく、興味深くて仕事の合間に見物をしていました。

とはいえ見ていても、業者の方たちが一体何を目的としてその作業しているのか、というのは素人である私にはとんと皆目見当もつきません。
当たり前のことなんですけどね。
それが専門技術というものであり、素人である私にはわけがわからないのも無理もない話です。

しかし それはどのような専門技術にも同じことが言えます。
私にとってはカウンセリングや心理療法がまさにそれにあたります。
相手に心理療法を提供する時、私は手順を知っているし効果を理解しながら行っているわけですが、相談者からしてみると、見た事もなく聞いたこともない専門技術を使っていることもきっとあるのでしょう。

しかし、我々カウンセラーの場合は、それをそのままで良しとするわけにはいきません。
「素人は知らなくていいから専門家に任せとけ」では相談者は安心して受けられませんよね。

これから行う心理療法には、どのような効果を期待して、どのような内容の事をするのか。
それを相談者にある程度は理解して納得してもらえるよう説明をする義務というものがあります。
その説明を怠ると、相談者は

「自分の知らない、何か不思議な事をされている」「訳も分からずにやらされている」

そんな不安や疑問を持って不安や警戒を持ってしまうかもしれません。そうすると、せっかくの効果的な心理療法も、その効果は半減してしまいます。

心理療法は専門家が高い技術を持っているだけでは成し得るものではなく、当人である相談者の本心からの協力も欠かせません。
ですから、心理療法を提案する時は、それを提案する理由や期待できる効果、そしてわかりやすい内容を 簡潔に伝える必要があります。

安心してもらう事、納得して進めていくこと、それがカウンセリングには不可欠な、目には見えない大事な成功への 鍵となります。

インフォームド・コンセントを大切に。たるみでした。


※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。


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名古屋 栄カウンセリング
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