2015年11月18日水曜日

心にぐっとくる名言 ⑪


「安西先生…!! ……… バスケがしたいです……」
三井寿 - 井上雄彦『SLAM DUNK(スラムダンク)』より。

これ、漫画の名園としてはもはや有名すぎるのですが、一応解説。

以前はバケットボールに情熱を注いでいたが、怪我により挫折。自暴自棄になり逆恨みをしたバスケ部員との乱闘の末に恩師に対して出た本音。というところでしょうか。

この名言 ─名シーンと言ったほうがよいでしょうか─ を少し違った角度から扱ってみたいと思います。

よく物語でありますよね。最後の最後で本音をやっと吐き出す、そんなシーンが。
それに対して、
「はじめっから素直になれよ」
そんな感想を持ったことないでしょうか。

この『本音』というものなのですが、
本人の意思で本音をなかなか出さない、と思いがちですが、実は違うことも多いのです。

ではどういうことかというと、
自分の本音であるはずなのに、自分自身が気付けていないことがある、
ということです。
むしろ、周囲はとっくに気付いていても本人だけがそれに気付けていない、ということも多々あります。

カウンセリングを通して、はじめて自分の本音に気付く
そんなことがよく起きます。

本音というの自分の一番素直であり、ある意味とても繊細で傷つきやすい部分。
だからこそ、それを出すことに恐れや恐怖を感じてしまうのですね。

その結果、本音を出さないことで自分を守る、ということをしてしまうのが人間です。

しかしそれはあくまで一時しのぎの対処法でしかなく、
出せなかった本音はくすぶり、本人を苦しめます。

カウンセリングでは、傷つかない環境で本音と向き合ってもらう。
そんな空間となることも多くあり、
ある意味それこそが心を癒す最良の方法ではないかと思います。

自分に正直に。たるみでした。


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