今朝ニュースを見ていて知ったのですが、全国で野生のアライグマの被害が増加しているそうです。
ペットとして持ち込まれたものや、動物園などで飼育されていたものが脱走して野生化し、現在では特定外来生物に指定されているとか。
主な被害としては
・農作物や畜産飼料を食害する農業被害
・野生生物に影響を及ぼす生態系被害
・人の生活環境に影響を及ぼす生活環境被害
などがあり、特に農家での作物が荒らされたり、空き家に住み着いて家屋の破壊に繋がるなどの深刻な被害も多数報告されているようです。
アライグマといえば、『あらいぐまラスカル』で我々に可愛い姿を見せてくれていたこともあり、可愛らしイメージだったのですが、意外に凶暴らしく人間や家畜に対して物理的な攻撃もあれば、人畜共通の感染症のキャリアでもあるというので、なるほどそれは対策が必要ですね。
しかし考えていれば、ずいぶん勝手な話でもあります。
勝手に連れてきておいて、人間社会での生活に適応したら害獣指定とは。
皮肉なことに、『あらいぐまラスカル』の最終回で、主人公スターリングが自然の中で生きるのが一番幸せなんだと野山へ放すという感動的なシーンが有名ですが、その影響で罪悪感なくむしろ善行気分でペットとして手に余ったアライグマを捨ててしまうケースも多いようです。
これはアライグマだけでなく、ペットとして飼育できる動物全般に言えることですが、生き物を飼育して幸せを与えるというのはとても難しいことだと思います。
我々人間側が、「幸せだよね」と思っているだけで、当の動物からしたら迷惑にほかならないことだってあるのでしょうね。
ましてや相手は言葉の通じない動物。きっと確かめる術はないままなのでしょう。
これは人間関係でも同じかもしれません。
「せっかくしてあげたのに喜ばないなんて!」
「こうすれば絶対幸せになれるよ。ほら幸せでしょ」
せっかく我々には言葉があるのに、相手の意見を聞こうとせずに 自分の価値観を相手に押し付けてしまうことというのは意外に多いのかもしれません。
だからカウンセリングでは、相手の理想や望み、幸せの形を決めつけてしまわないように注意して関わります。
「あなたはどうしたいの?」
「あなたにとって何が幸せなの?」
そんな気持ちを常に持ったまま相手と関わります。
むしろカウンセリングに訪れる人は、
「自分にとって何が幸せの形なのか」
それ自体がわからなくなってしまっているから悩んでいる人もたくさんいます。
だからこそ、根気よく一緒に探していくお手伝いをする。それがカウンセリングの序盤では最も大切なことだと思います。
解決の姿も、幸せの形も人それぞれ。それを尊重するのもカウンセラーの大切な役割です。
幸せの青い鳥探しを一緒にしましょう。たるみでした。
※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
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