私の事務所の窓からは池田公園というそこそこ大きな公園が見下ろせます。
以前も書きましたが、その公園にはカラスがとても多いんですね。
近所に繁華街があるので餌には困らないのでしょうが、人を怖れないカラスが大量に居ます。
さて、今日は一日雨でしたが不思議な光景を見ました。
結構強く降っていた雨の中、20羽ほどのカラスたちが公園の遊具の上で雨に打たれながら微動だにせず立ち尽くしていました。
あまり見たことのない光景だったで写真を撮ってみましたが、距離があったためかうまく写せませんでした・・・・・・。
わかりますか?青と赤のジャングルジムの上に置物のようにとまっているカラスたち。
いったいどのような習性なのだろうと調べてみたところ。
カラスの狩りの対象には両生類も含まれており、カエルやサンショウウオなど両生類が陸上で活動する雨の日はそれを狙ってカラスも雨を避けず雨の中ハンティングに勤しむのだそうです。
しかし、自然の多い山や川ならいざ知らず、街の真ん中の繁華街にカラスの目当てになるような両生類はいません。
それでも野生の習性がカラスたちを雨の中佇ませているのでしょう。
ある意味空しい、無意味ともいえる行動です。
実は我々人間も、それに近いことをしています。
無意味どころか逆効果だとわかっているのにやめられず取ってしまう行動。
例えば、
恋人とちょっとしたすれ違いや意見の食い違いがあった時に、泣き喚いて駄々をこねて相手に呆れられてしまう。
本当はもっと冷静に話し合ったり、相手の意見も尊重して大人らしい態度でいたいのに・・・・・・。
これはなぜでしょう。
どうして有効でないと頭では理解しているのに、その行動を取ってしまうのでしょう。
それは、『子供の頃の習性』といえます。
子供の頃に愛情を受けたい相手といえば、親でしょう。その親が自分を構ってくれたり愛情を感じさせてくれることは子供にとっては最優先の生きる為の目的になります。
なので子供は日夜考えているのです。
「どうすればお母さんやお父さんはもっと自分に構ってくれるのだろう」
例えば、お手伝いをして良い子アピールをすると褒めてくれる。
例えば、以前好評だった可愛いポーズや表情をすると可愛がってくれる。
例えば、泣き喚いて駄々っ子をしたら親が言うことを聞いてくれる。
そう、そういうことです。
子供の頃、「これをしたら親が自分に構ってくれた。愛情を感じられた」
そんな、子供の親の愛情を得る為の処世術はいつの間にか身に染み付き、慣れ親しんでいきます。
結果、大人になっても子供の頃と同じ方法で他人からの愛情や関心を得ようとしてしまうのです。
しかし、残念ながら子供の頃に上手くいった方法でも、大人になっても通用するとは限りません。
むしろ、大の大人が自分の思う通りにならないからといって泣き喚いてたら、通る主張も通らない危険性もあります。
なのに、その行動を選んでしまうんですよね。
それが、子供の頃の習性から逃れられていないということです。
「ダメだってわかってるのに、どうしていつも同じことしちゃうんだろう」
それは、あなたの子供の頃の処世術が、今はもう役に立たないということを自覚する必要があるかもしれません。
最近どんどんカラスに詳しくなっていく。たるみでした。
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