毎日暑いですね。
夏といえば、と言われるといろいろ思いつきますがその中のひとつに『怪談話』というものがあります。
背筋の凍るゾッとする話で涼を得ようといういまいち納得できかねる原理なわけですが、夏は怪談の似合う季節ではあります。
私も怪談好きというやつでして、学生の頃は地元の友達とよく心霊スポット巡りというものをしていました。
幸い地元が京都なのでいわくつきの場所には事欠かず、友達の運転する車に乗せてもらい、霊が出ると噂の場所に深夜ドライブを楽しんでいました。
今考えると罰当たりなと思いますが、当時はそれが楽しかったものです。
心霊スポットに近づくにつれ、ドキドキと恐怖を感じるあの感覚。
いったい何が楽しいのでしょうか。それを心理的に考察してみましょう。
『人は不安定な心理状態を求める』
少し語弊がありますね。
人は確かにドキドキしたり不安になったりする状態に身を置くことを望む傾向がありますが、
本当の目的は、その不安定な状態から安定した状態へ変化することに『快』を感じるのです。
本来人は『安心』『安全』を求めます。
しかしその状態に居続けると、なかなか実感が難しいものでもあります。
安全や安心を感じる一番確実な方法とは、危険や不安な状態と比べることです。
なので人は、いつでも脱出できる程度の危険や不安を感じる状態へ自ら身をおくことで、安心や安全の幸せを再確認するのです。
ジェットコースターも同じです。
あえて怖い思いをすることで、怖くない日常がより楽しめる。
そして人は不安定な興奮状態にいる時、感情が大きくゆり動きます。
その不安定な感情(恐怖のドキドキ)が恋愛感情(恋のドキドキ)に勘違いされる『吊り橋効果』などもありますし。
恋愛の心理でいうと、所謂『不良っぽい男がモテる』というのも、敢えて危険なものに惹かれる心理というものが働いています。
安定した男性より心配や不安を感じさせる男性のほうを女性は好むという説もあります。
安定を求めるがゆえに不安定に身を置きたがる、人って不思議な生き物です。
ジェットコースターは怖いので嫌い。たるみでした。
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