「あなたってB型でしょ」
こんなふうに自分の血液型を指摘されたことってあるのではないでしょうか。
所謂『血液型占い』と呼ばれる性格傾向診断は実しやかに広く知られています。
それぞれの特徴を大雑把にいうと
A型:几帳面
B型:自己中心的
AB型:二面性
0型:大雑把
こんなところじゃないですかね。
この血液型占い。みなさんは信じますか?
「信じるも何も、実際当たってるんだもの!」
そうおっしゃる方もいるでしょう。
しかし、よく考えてみたり少し調べてみるとちょっとおかしなところがあります。
まず、人の性格がたった4つに分けられるものなのでしょうか。
十人十色、千差万別。
育ってきた環境も、してきた経験も違うのに、血液型だけで性格が左右されることってあるのでしょうか。
そして考えてみてください。
先ほど挙げた各血液型の特徴。
これって、多かれ少なかれ誰にでも当てはまるものだと思いませんか?
人間誰しも、几帳面なところもあれば大雑把なところもあり、自分勝手に行動することもあり、多面的な性格を持っています。
つまり、誰にでも当てはまる特徴なんですよね。
だから、「あ、自分にそういう所あるぞ!」
などと思うのは当たり前です。
このような心理誘導は『コールド・リーディング』の基本的な技法です。
マジシャンや占い師などが相手の心を読む時に使うテクニックで、
どちらとも取れるような、抽象的な質問を繰り返すことで、いつの間にか自分のことを言い当てられたと思わせてしまうわけです。
一つ例を出してみましょう
A「あなた……子供の頃に生き物を飼っていたのでは?」
B「うーん、うちは犬も猫も飼ったことないなぁ」
A「違う、もっと小さい……」
B「ああ、ザリガニかな?」
A「そう、ザリガニです」
B「でも、自分の家じゃなくて、学校で育てていたんだけどなぁ」
A「そうですね、だからとても寂しかったようです。そして、望まない別れをしたのでは?」
B「そうなんだよ。ある日突然死んでしまったんだ。凄い、当たってるよ!」
どうですか?
子供の頃には何かしら生き物を育てた経験は誰にでもあるでしょう。
悲しくない別れの方が少ないでしょう。
こんな風に、曖昧なものの言い方で相手から情報を引き出していきます。
人は曖昧な情報を自分に関連付けてしまうんですね。
だから、ある程度の性格傾向は「自分にもある」と思ってしまいます。
そしてもうひとつ大事なのが、『自己暗示』というものです。
血液型別の性格傾向を知った時、人は自分の血液型とこれまでの自分の行動を振り返ります。
「ああ、確かに自分にはその傾向があるな」
そんな思いは繰り返されるとともに、
「自分は○型だから」
という自分を納得させる理由になっていってしまいます。
つまり、その性格傾向に似合う行動を自分から選択しやすくなってしまうんですね。
こういったものが積み重なり、血液型占いは浸透していったのではないかと思われます。
と、否定的な意見を並べてみましたが、暗示だろうがなんだろうが結果的にその性格傾向に偏るのであれば、やっぱり血液型による性格傾向はあるってことなのになるのかもしれませんね。
ちなみに犬の血液型は13種類。たるみでした。
※お知らせ
教材用のカウンセリングDVD制作を計画しています。
つきまして、ボランティアでクライエント役をして頂ける方を募集しています。
興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。
垂水俊輔のカウンセリングの詳細やお問い合わせはこちら
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈
名古屋 栄カウンセリング
URL:http://sakaecog.web.fc2.com/
❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈・❈