今更ですが私は今、個人開業の心理カウンセラーというのを職業にしています。
そして数ヶ月前までは心理カウンセラー養成学校の専任講師をしていました。
更にその前、もう7年前になりますが、やはり個人開業の心理カウンセラーをしていました。
つまり、
個人開業カウンセラー → 養成学校専任講師 → 個人開業カウンセラー+養成学校非常勤講師
というわけで、ある意味出戻り(?)で個人開業の心理カウンセラーをしているわけです。
働く場所や環境は違えども、結局は『心理カウンセラー』という役割は一貫しているのですが、
『講師』をしている時と『個人開業』ではひとつ大きな違いがあります。
それは、カウンセラーとして接する『対象』です。
養成学校の講師をしている頃は、カウンセリングを行う対象は主に『カウンセリングを学ぶ学生』でした。
しかし今、個人開業でのカウンセリングの主な対象は『一般の方』です。
かといって、提供するものに違いはありません。対象が『学生』であれ『一般の方』であれ、相手が望むものをカウンセリングという手段をとして提供するというのは同じです。
そんな中、一つ気づいたことがあります。
それは、自分のカウンセリングのレベルが上がっていること。
相談者の求めるものに、以前よりも的確に、かつ効果的に応えられている自分がいました。
つまり、上手くなっているということです。
その理由は明白です。
その応えは、養成学校での講師業の経験。
なぜ講師をしたら上手くなるのか。
講師というのは心理カウンセリングを教えるのが仕事です。学生さんが立派に現場で通用するカウンセラーになっていただくために、カウンセリングを基礎から教えさせていただいていました。
そこに答えがありました。
そう、『基礎』です。
当たり前ですが人に教える時はまず基礎から入ります。
そして私が講師をしていた養成学校は特に『基礎』の部分の習得に力を入れていました。
その結果、自然と講師をしている自分自身の『基礎力』が磨かれていった結果が、現在のレベルアップに繋がったのでしょう。
スポーツや芸術にも言えることですが、やはり『基礎』が大切なのですね。
むしろ複雑な技術技法や高度な心理療法は、磐石な基礎があってはじめて活きてくるもの。
どうしてもキャリアが長くなると、より高度なものへ、という方向に進みがちですが、
そんな時こそ今一度基礎を磨きなおしてみると、それが何よりのレベルアップの近道になるのかもしれません。
受験生を応援するサイトで、基礎勉強の大切さについてこのような言葉がありました。
「基礎は無意識に落としこむほど反復してこそ、本当の土台となる」
まさに、土台があってこそ、その上に積む修練が意味を成すのですね。たるみでした。
たるみが非常勤講師をしているカウンセラー養成学校は10月開講の秋期生募集中です。
詳しくはこちらへ→日本カウンセラー学院