2015年7月26日日曜日

後悔しない生き方



 「取り返しのつかないことをしてしまった」
そんな後悔してしまった過去、大小を問わなければ誰しもあるのではないでしょうか。

例えば子供時代、遊んでいて大事な花瓶を割ってしまった。
例えば若い時代特有の万能感で、できもしないことを引き受けて投げ出してしまった。

そんな経験は、過ぎ去った過去のことだとしても思い出すと後悔に苛まれてしまいます。

しかし、大人になればそれらに対するあの胸を鷲掴みにされるような経験をすることも少なくなっていきます。
なぜなら、大人になり経験をつむことで対策を講じることができるから。

対策といっても後悔した出来事自体をなかったことにはできません。
それでも、自分のしてしまったことに対してある程度責任を負うことができます。

花瓶を割ってしまったなら、謝罪をする。それでも許されないなら弁償をする。
投げ出してしまったなら、別に人に依頼する。自分にできる範囲での償いをする。

などの対策として取れる行動が大人になるにつれて増えていきます。
それはつまり、多くの失敗や汚名は挽回するチャンスや方法があるのに、気づいていないゆえに解決できないことがあるということ。
そしてそういった経験は「取り返しのつかないことをしてしまった」と後悔となって残りいつまでもしこりとして我々を苛みます。。

「取り返しの付かないこと」は実はそうでもないかもしれません。

例え、目の前にある螺子がマイナスの螺子山で、自分はプラスドライバーしか持ち合わせていなかったとしても、
プラスのドライバーを持ってくれば解決できるわけです。

読めない漢字や、扱い方のわからない道具があったとしたら、説明書を読む、知っている人に聞くなどの方法で解決できるのです。

「取り返しのつかないこと」は実は自分がそう思い込んでしまっているだけなのかもしれません。

過去の後悔は胸を痛めるもです。
しかしそれも同じ。
挽回するチャンスはあるかもしれないのです。
その方法を、今はまだ考え付いていないだけなのかもしれない。

それを一緒に探していくのが、相談者の持つ力を信じて関わるスタイルのカウンセリングです。
答えはカウンセラーは持っていません。
持っていたとしてもその答えが相談者にも適しているかは約束できるわけもありません。

だからこそ、相談者が自分で解決できるための方法や対策を見つけ出す協力者。
そういった存在こそが「取り返しのつかないこと」を取り返せるパートナーなのではないでしょうか。

『後悔』と『反省』は別物です。たるみでした。


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