2015年7月21日火曜日

いぬのきもち


 
京都大学の研究チームが、犬が飼い主への協力を拒む「意地悪な人」から餌をもらわない傾向にあるとの研究結果を発表した。
そんな記事をつれづれにネットでニュースサイトを見ていて見つけました。

この研究結果からいったいどのようなことが導き出されるかというと、
犬は自らの利害に関係なく、感情的に第三者を評価している可能性がある、
ということなのですね。

『野生』や『本能』といった生存の為の合理的なメカニズムだけで行動選択をするのでなく、
自らの感情・気持ちに従った、非合理的な行動を選択するのは、人間をはじめ一部の類人猿のみと考えられてきました。
そういった傾向が、犬にもあるというんですね。

でもね、犬飼ったことのある人からすると「そんなの当たり前じゃん」と思うのではないかと思います。
犬って結構性格の違いも個体差ありますよね。またそれが可愛かったりもするのですが。

人は人生のなかで様々な判断をします。その際にはいろいろな背景や状況を鑑みて、その中でもベストと思う選択を行うわけですが、時に理屈に合わない非合理的な判断を下すこともあります。
それは第三者から見たら「無駄なこと」や「馬鹿なこと」と評価されてしまうこともありますが、その非合理的な部分こそがその人固有の『人間らしさ』のようなものではないかと思います。

カウンセリングの中では、相談者が抱える問題の『解決』を目指します。
しかしその『解決』も決して唯一無二の決まった答えがあるわけではないのです。

「本当はこうしたほうがいいって頭ではわかっているんだけど・・・・・・」
「自分でもどうにもならない気持ちがあって上手くやれない」

時にそのような矛盾やジレンマに悩まれてます。
そのような時は『自分の心』に聞いてみます。

「常識や世間一般の価値観は置いておいて、自分はどうしたいのか?」

そこに目を向けて自分の心の素直な声を聞いた時、
『損得』では計りきれないない『満足』や『充足』を得ることができます。

模範的な答えも確かに大事ではあるのですが、
自分の人生なのですから自分自身が納得できる答えを求めたいものですね。

犬にも満足した人(犬)生を送ってもらいたいものです。たるみでした。


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