2015年7月6日月曜日

子供の叱り方

ここ数日、どうも喉の調子が悪い。
痛いというかいがらっぽいというか、とにかく違和感がありました。
はじめは風邪かな? と考えていたのですが喉の違和感以外は風邪らしい諸症状は出ない。

思い返してみると先週辺りから講習やワークショップなどで声を張り上げる機会が続いていたことに思い当たりました。
どうやら酷使しすぎて喉を痛めてしまったようです。

これまでも講師という仕事柄、喉を酷使してしまうことは度々ありまして、もう少し喉に負担をかけないよう喋らなきゃなとは思うのですが、どうしても参加者の方たちを前にするとテンションが上がってしまってつい喉への気遣いを忘れてしまうんですよね。

声を出すと咳が出るので、今は普段に比べて口数の少ない私です。
でもこれも悪いことばかりではないもので。
思いついたことを端から口にする前に、一旦頭の中で言うことを整理してから口に出していると、
普段よりも思慮深い発言になっている気がします。

喉への負担を考えて、頭の中でワンクッション置くことで、より言葉のセレクトが繊細になったり、少ない言葉で本意が伝わるよう表現を工夫したり。
まるで表現のトレーニングをしている気分です。

そういえば、以前に母子関係の講習会で、こんなアドバイスをしたことがあったことを思い出します。
その時のテーマは『叱り方』。
その時、子供に対して『怒る』と『叱る』の違いが論点になりました。
『怒る』は自分の怒りを表現する自分の為の感情。
『叱る』は子供の為を思った躾。
この違いが自覚できていると、子供に対して勢いで感情をぶつけるような怒り方をせずにいられる、という内容でした。

その為の方法として
子供を叱る前に、一度頭の中で自分が今からどのように叱ろうとしているかをリハーサルしてみる。
そしてその時の自分の気持ちを自覚してみる。

例えば、子供がソワソワして余所見をしていてジュースをこぼした時。

①掃除したばかりなのにまた仕事を増やして!ああもうムカつく!

②食べたり飲んだりする時は大人しくしていないとそんな風に粗相をしてしまう。ちゃんと言って聞かせなければ。

このどっちなんでしょうね、ということを自覚して行動する為に一拍置きましょう、ということです。
すると、 
自分の個人的な感情で怒ろうとしているのか、子供への必要な躾として叱ろうとしているのかを混同しないでいられる。
子供を叱る時だけでなく、部下を叱る時、友人を諌める時、苦言を呈する時。
自分のどのような動機でその行動が起きているのかを見つめ直してみることは、正しい叱り方に繋がります。

褒めるより叱る方が難しいですよね。たるみでした。


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