2019年5月25日土曜日

夏のスピード



ここ数日で急に暑くなりましたね。
5月で真夏日? 春物のコートはもう仕舞った方がいいのでしょうか……。

ということで今年も夏の気配が急スピードで近づいてきています。
季節的に夏はあまり得意でない私ですが、夏になると思い出すフレーズがあります。
それは槇原敬之さんの『夏のスピード』という曲のワンフレーズ。

夕立の後の空を 逃げるように流れる雲 僕らの明日も こんな風ならいい

彼の歌は所謂失恋ソングが多く、この曲もそうなのですが。
扱うテーマに関係なく彼の詩はとても、『主観的』だと感じます。

リアルな日常の風景を切り取って表現する時、その場面の描写が槇原敬之というフィルターを通して描かれているという感じでしょうか。
そしてその描写がとても丁寧で、繊細かつ抒情的なんですよ。
だから何でもない日常の一場面だったとしても、時にメランコリックだったり、また時にはハートフルな情景を聞き手に思い描かせてくれます。

カウンセリングの話になりますが、カウンセリングの中では現実的な『問題・悩み』だけでなく、『心』や『感情』と呼ばれる、物理的には存在しないものも扱います。
その時、対話という形をとりますが、そうなると当然やり取りされるのは『言葉』です。

言葉というものは、表現した瞬間に概念に成り代わります。
つまり、その人の内面にある心そのものではないということ。
気持ちを表現するのに最も近いと思われる概念、という言い方が適切でしょうか。
心や感情をありのまま表現することは不可能です。
(形のないものを科学的に扱うのという心理学の形もありますが、今はあまり深めないでおきましょう)

『心』と『言葉』はイコールではありませんが、決して無関係でもありません。
なぜなら、心を言葉として表現する際には、その人の『主観』というフィルターを通しているからです。

そのフィルターとは、その人が世界や出来事を、どのように捉えているのか。
それは『事実』でなく、その人だけの『真実』なのです。
我々カウンセラーは、そこに触れて、丁寧に受け止めることで、その人の内面の世界を理解します。

だからこそ、心や情景というものを、こんなにも切なく美しく表現する事の出来る槇原敬之が、そして描き出される世界が私の胸を打つのでしょう。


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