2023年5月12日金曜日

シェイクスピアの時代からの助言


 


『人は心が愉快であれば終日歩んでも嫌になることはないが、心に憂いがあればわずか一里でも嫌になる。
人生の行路もこれと同様で、人は常に明るく愉快な心をもって人生の行路を歩まねばならぬ』

これはウィリアム・シェイクスピアの数ある名言の中の一つだそうです。
この人は本当に言葉を扱うのが上手だなと思います。翻訳しか知らない私なのであまり偉そうには言えないですがね。

日本の諺にも『病は気から』というのもありますが、結局のところその人の気持ちや捉え方次第で健康にも幸せにもなる、といったところでしょうか。

カウンセリングをしていると「幸せになりたい」というテーマがクライエントさんからよく語られます。
とはいえ、幸せの形というのもその人次第ではありますので、まずはその人にとって幸せとは何か?を一緒に探してゆくところから始まります。

例えば私の思い描く幸せ像がその人にとっても幸せかはわかりませんしね。
私にとっては幸せでも、その人が幸せを実感しなければただの押し付けになってしまいますものね。

一般的な幸せって何でしょうね?お金?
でもお金って欲しいものを得るために必要なものであり、欲しいものは人によって違うとすると、お金はただの手段であり目的ではないことになります。
でも中には、お金を稼ぐことに満足感を得る人もいるのなら、お金自体が幸せになるのかな?いやでもそれはお金で満足感を買っているわけで……?
と、正解を決めようとするとなんだか難しくなってしまいます。

昨今は『多様性』『個人の尊重』などが大事にされる風潮ですが、その辺に幸せとは何か?の答えがあるのかもしれません。
何が『幸せ』かは自分が決めることであり、一般的な価値観が当てはまらないことでも、当人にとって望むものであったとしたら、それが幸せとして認められる社会になりつつあるのでしょうか。
とはいえやはり我々は社会で生きているわけですので、社会通念との折り合いも必要になりますが。

もし、今自分が幸せではないと感じているのなら、そこから考えてみることを始めればよいのだと思います。

幸せなんて相対的なものでなく絶対的なものなので、自分にとっての幸せが明確になれば、自然とそれを獲得する方法も見つかるのではないでしょうか。

そういう意味で、カウンセリングは普遍的な価値観ではなく、クライエントさんその人の価値観を認められる場所でありたいと思っています。


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