2015年12月30日水曜日

仕事納め


本日12月30日で名古屋 栄カウンセリングは今年の仕事納めとなります。
新年の営業は1月2日からとなります。
お電話もしくはメールでのお問い合わせ並びにご予約は、フォームから24時間いただけますが、返信は1月2日になりますのでご理解くださいますようお願い申し上げます。

営業終了後のルームのお掃除、いつもより念入りにしました。
帰りには車の洗車に行ってきました。
そして帰宅後は本格的な自宅の大掃除。
数日前から少しづつ進めていたので無事終わりました。
事務所も自宅もピッカピカになり、気持ちのよい新年が迎えられそうです。

車の洗車に行った時なのですが、いつも利用しているカー用品店の洗車サービスを訪れたところ、
なんと1時間半待ち!
皆さん考えることは同じなんですね。
愛車も綺麗なボディで新しい年を迎えさせてやりたいという気持ち、よくわかります。

時間待ちの間にお腹が空いていたので寿司を食べに。
もちろん回るやつです(笑)

家族連れが多かったのですが、
特に目立ったのが、子ども、両親、祖父母という組み合わせ。
私の自宅のあたりは田舎ですから、きっと里帰りに孫を連れて帰省しているのでしょうね。
その、孫を連れたおじいちゃんおばあちゃんの顔のにこやかなこと。

帰省シーズンというと渋滞などのネガティブなイメージもありますが、
こうして普段は離れている家族が揃う時期でもあるんですよね。

なんだかそんな光景に癒やされつつ、
仕事納めの充実感をお寿司とともに味わいました。

最近の回転寿司って美味しいなぁ。たるみでした。


2015年12月29日火曜日

運転と人間関係は似てる?


その人の人間性が顕著に現れるのは人間関係。
特に恋愛関係はその最たるもの。というのは私の持論です。

良く悪くも性格の特徴というのは一人では現れにくく、人と交流を取った時にこそ現れます。
偏った思想、自己評価、他者評価など人の性格を決定づける要因になりやすいもの。

そしてそれに並ぶであろう性格傾向が顕著に出るのが、車の運転。

私は愛知県に移り住んでから、それまでになく頻繁に車を使うようになりました。
特に名古屋は交通マナーが独特とは言われますが、それは車が身近な社会であるがゆえ、自分と車の精神的な距離感が近いと解釈することもできるのでは、と思います。
車は自分を表現するツールだ。という感じでしょうか。

そんなひとつとして、
愛知県って車をいつも綺麗にしている方多いんですよね。きっと車の価値観が高い国民性なのだと思います。

さてそんな車の運転。
道路を走っているといろいろな光景に出くわします。
幸い私自身が危ない出来事の張本人にになるようなことは今のところないのですが。
色々な危ない運転というものがあります。

無理な割り込み。
スピード超過。
信号無視。
ウインカーを出さない。

などなどたくさん。
きっと、そういった運転する人は、人間関係でも同じような癖を持っているのでは、と思います。

無理な割り込みやウインカー無視は、
自己中心的に周囲の都合や配慮より我を押し通そうとする強引な人だったり。
スピード超過や信号無視に抵抗がない人は、
一時の感情で無謀な判断をして、長期的な目線に欠けた人付き合いだったり。

あ、こういうの免許の試験の時の適性検査でやりましたね。あれも正確傾向分析を通した適性検査なので、似たようなものですね。

道路というのは多くの人が共用で使用するもの。当然そこにはルールや譲り合い、空気を読んだ判断が求められます。
これも、人間関係も同じですね。
車の運転は人間関係に通じるかもしれない。
そんなことを思った年末の道路でした。

じゃあ運転が下手な私は……!?たるみでした。


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自律的に生きるには


ということで昨日の記事 『悩み事は誰(何)のせい?』 の続きです。

悩み事はその多くが『外部要因』つまりは誰かのせい何かのせい。
でもそう思っていては解決の糸口は見つからない。
なら、『自分事』として捉えてみることによって、
自分で解決への道を探していくことが求められる。
それこそが、『自律的な生き方』である。

そんな感じの前回。
では、『自律的』に生きるにはどうすればいいのか。
そのヒントを紹介しましょう。

自分の行動や選択に責任を持つ。

これが大きな目標となります。
悩み事や困り事は外部が運んでくるとはいえ、一方的にやってくるわけではないことがほとんどです。
自分の何らかの行動や選択が、外部に刺激を与えることでもたらされます。
(出会いがしらの事故のように一方的な場合もありますが、その出来事を悩み事としたのはやはり自分の選択であるとも言えます。)

ここで勘違いしてほしくないのは、
「だからあなたにも非はあるんですよ」
そんなことを言っているわけではありません。
その行動や選択に、非があるかないかは関係ありません。
何も悪いことをしていなくても悪意にさらされることだってあります。

例を挙げるとわかりやすいかもしれません。

前を歩く人が財布を落とした。拾ってあげたら泥棒呼ばわりされた。

この時、財布を拾ってあげた人の行動に非はあるのでしょうか?
ありませんよね。親切心です。
しかし、その行動によってあらぬ疑いをかけられたという事実。
そしてその行動をしようと決めたのはその人自身です。

このように、是非もなくその行動によって悪意に遭ってしまいました。
この時に、
「せっかく拾ってやったのに疑うなんてひどい奴だ」
そう憤慨して怒っているだけでは問題は解決しませんよね。
「自分が善意とはいえ取った行動で起きてしまった問題だから、どうしたら解決するだろう」
そう自分の行動に責任を取ったうえで解決への道を探す必要があります。

例えば、誠実に事情を説明するとか、第三者に立ち会ってもらい公平に判断してもらうなど、
それらの努力をする必要があります。

善意の行動はしない方がいいとかそういうわけではなく、
善意だろうが悪意だろうがは関係なく、自分の行動によって出来事に影響を与えてしまったということを自覚するということです。
自分の身に起きていることに、自分が無関係のはずはありません。

だからこそ、自分の行動や選択に責任を自覚するということが必要になります。
その為の日常的なトレーニングとしては、

①一人称で話す。
自分の意見を伝える時、感想を表現する時、要求する時。
「私は~」とちゃんと自分の意思を持って自分の発言であることを意識して表現します。

自分は和食が食べたいのに連れはラーメンと食べに行きたいという時。
「えー、ラーメンとかはちょっと違くない?」
そんな所在不明な意見でなく。
「私はラーメンでなくて和食が食べたい」
そう自分の意見として表明する。
すると、自分の責任を自覚しやすくなります。

②欲求を素直に伝える。
自分がしてほしいことを遠回りに、わかってもらおうとするのでなく、
わかるようにきちんと伝えること。①の主語をつけるとより効果的ですね。
「私なんてダメだよね。ドジで間抜けで無価値で。優しいい言葉なんてかけてもらえる資格ないよ」
そんな相手の憐憫を刺激して慰めてもらおうとするのでなく、
「私すごく自信喪失して落ち込んでるんだ。優しい言葉かけてほしいな」
そういった方がはるかに伝わりやすくストレートです。

つまり、自分事として捉えるためには、、
まず自分の行動、選択、さらには思考や感情まで責任を持つということ。
『責任を持つ』というと厳しいい言葉のように聞こえますが、逆です。
責任をもつからこそ、自分で変えてもいいわけです。

他人や、すでに起きてしまった出来事は変えられないならば、
自分自身が変わるしかないのです。
その為には、自分の人生に責任を持つことが必要。
責任を持った自分の人生ならば、どのように変えても自分次第です。

『責任』というのは『権利』を持つという意味でもあります。
自分の人生を、好きに変える権利を持っているというわけです。

責任は義務じゃなくて権利。たるみでした。


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2015年12月27日日曜日

悩み事は誰(何)のせい?


今日はカウンセリングの話。

「そうか、結局は自分なんですね」

そんな気付きをされるクライエントは多くいらっしゃいます。
『自分次第』という結論とも受け取れるこの気付きですが、実はとても大きな解決への前進だったりします。
どういうことなのでしょうか。そのヒントは『自律』という言葉にあります。

多くの悩みというものは、その原因は外部に起因します。
つまり、「○○のせいで困ってしまっている」というわけです。
これは甘えでもなんでもなく、おそらくは事実です。
環境が悩みを生むといってもよいでしょう。

だから悩みを抱える方の中には
「○○のせいでうまくいかない」
「○○だから仕方ない」
そんな風に八方ふさがりを感じて諦めてしまう方も少なくはありません。

でも、それで諦められるのならいいのですが、
諦められない、現状が苦しいから相談にいらっしゃるわけです。
ならどうすればいいか。それが問題です。

問題の原因が外部にあるのなら、本人には何もしようがないじゃないか。
そう思ってしまったら本当に八方ふさがりです。
だから、こう考えるのです。

「原因は○○ではあるけれど、それでも自分に何ができるのだろう」

自分が悪いと認めろというわけでもなく、
なら諦めろというわけでもない。
第3の道を検討していくのです。

心理分析の一つ『交流分析』にはこのような考え方があります。

「過去と他人は変えられない。しかし自分と未来は変えることができる」

いくら原因だといっても、外部の要因を自分の意思で変えることは容易ではありませんし、
自分が良いと思う方向へと確実に変えられる保証もありません。
しかし、自分自身のことならば、自分の意思で変えることができます。

そもそも、自分を苦しめている外部の要因は、苦しめるために存在しているわけではありません。
そこにあるのは、純然たる出来事や結果。ただそれだけでしかありません。
なら、それが苦しいと感じるのであれば、

自分が苦しいと感じないように変わるか、
自分が変わることで、外部を自分が苦しくない状態に変える。

それしかないわけです。
ね、『結局は自分』という事なんですよね。

自分が変わることを否定しつつ、外部にだけ変わってほしいというのは無茶な要求です。
自分が変わることによって変わる環境(外部)というなら納得できます。

だから、どのような悩み事であっても、
そこにあるのはただの出来事や結果。
それを悩み事と捉える自分自身に気づかなければ、解決に至ることは難しいということです。

悩み事を『自分事』として捉える。
それが解決の一歩であり、そのような捉え方ができることを、『自律的』に人生を生きているといえます。

では、自律的に人生を生きる為のヒントを、
今日は長くなりましたので明日紹介したいと思います。

悩み事は外からやってくるけど、解決できるのは自分。たるみでした。


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2015年12月26日土曜日

スターウォーズの魅力とは


EP7が公開され、10年ぶりの新作ということでも話題になっています。

かくいう私もスターウォーズファン。
DVDBOXも勿論持っています。

言うまでもなく、製作総指揮でもあるジョージ・ルーカス作品は本作やインディ・ジョーンズシリーズのように他にも多くの名作を生み出しています。

その中でも本作は、特にファンが多く、そして10年経つ今でも新作に大きな話題性があります。
どうしてスターウォーズはこんなにも人を魅了するのでしょうか。

ジャンルとしては所謂『スペース・オペラ』と言われる宇宙活劇ですが、
多くのファンを魅了する理由として、その世界観の奥深さがあります。

まず1997年に公開された劇場第一作。
これは実はエピソード番号としては4部にあたります。
全9部作の4部からスタートするというのはとても珍しい手法なのではないでしょうか。

背景としては、全物語を制作するには、商業的な成功を収める必要があるということで、一番面白い(アクション性の高い)EP4から制作ということだったそうです。
そしてその目論見は見事的中。3年後には続編が、また3年後には続々編が。
そして16年後にとうとうEP1からなる3作を制作という大変珍しい手法でした。
そのため、物語のストーリーが複雑になっています。
そしてそれこそが、本シリーズの魅力のひとつとも言えるのでしょう。

「この主人公はなぜ強いの?」
「どうして戦っているの?」
「え?敵が○○なの?」

わからないことばかりなんですね。
そりゃそうでしょう。その部分のストーリーを我々は知らないのですから。
だからこそ、見進めていくうちに明らかになっていく伏線にカタルシスを感じるのです。

「なるほど、だからEP4ではああだったんだ」
そんな謎が解かれていくストーリーは爽快ですらあります。

そしてもう一つの魅力。これが奥深さでしょう。
スターウォーズは登場人物だけでなく、登場する架空の惑星、宇宙船などに事細かな設定がつめ込まれています。本編を見ていても知りようがないような、知っていてもストーリーを理解するには関係がないようなことまで、しっかりと設定されています。
まるで、実在するかのように見えない部分にまでドラマを盛り込んでいるんですね。

なので、見ている我々はいつしか、登場人物たちが、登場するメカや土地さえもが、
まるで本当にあるどこか別の世界の物語なのではないかと、
そう思わせるに足る奥深さがあります。

物語というのは、その多くが登場人物の人生の一部を切り取っています。
物語のために生み出された人物なのですから、それ以外の人生は白紙でよいのでしょう。
しかし、スターウォーズには物語に直接関係しない部分にも人生を想像させてくれるのです。

人はみな人生を歩んでいます。
しかし、よりドラマチックな人生に夢を持ちます。
そんな欲求を叶えてくれるのが、映画や小説などの物語を通した仮想体験でしょう。

その仮想体験が、物語の枠を超えて、
まるで一人の人生を、ましてや波乱万丈で冒険やロマンスのあふれる人生を身近に感じさせてくれるとしたら。

スターウォーズに夢中になる人の中には、きっと登場人物の人生を自分の経験として、ありありと楽しんでいる。
そんな人が多いのではないでしょうか。

人生にドラマを。たるみでした。


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2015年12月25日金曜日

I wish you a Merry Christmas!


今日は12月25日。
そう、クリスマスです。

メリークリスマス!ということですが
「メリー」とは「Merry」 。「陽気な」とか「楽しい」という意味です。
楽しいクリスマスを! という意味なんですね。

ということで皆さんは楽しいクリスマスをお過ごしですか?
私はここ数年、クリスマスはいつも仕事です。
とはいえ、仕事があるというのは人生において大変めでたいことでしょうし、
ある意味「メリー!」でいいのかもしれませんけどね。

それでも、ケーキを買ったり普段とは違うものを食べたり、
それなりに日本風クリスマスというイベントを楽しんでいます。

日本風。いいと思います。
「本来クリスマスは家族で過ごす日だから恋人のイベントという風潮は如何なものか!」
そんな批判的な声もありますし、一理あるとも思いますが、
本来クリスマスはキリスト教の行事ですから、キリスト教徒でない人はそれほど真摯にクリスマスを捉える必要もないのかとも思います。

イベントとして楽しむための理由。
それで十分な気もします。
ケーキ屋さんやおもちゃ屋さんの戦略に乗せられてみたりして、
日本風のクリスマスを楽しむというのもまた日本らしいと言える気もします。

なので、楽しみ方は人それぞれ。
楽しまないのも人それぞれ。
自分らしく、この日を過ごすことができたならそれは「メリー」なことだと思います。

ということで、みなさまにメリークリスマス!たるみでした。

2015年12月24日木曜日

宝くじ高額当選したら人生変わる?


さて、ここの所このブログは季節的な話題が続いています。
ということで今日もその流れで。

皆さん買いましたか?年末ジャンボ宝くじ。
私は買いました。
縁起もの的な感覚で、毎年一袋だけ買うようにしています。

まぁ今のところ最高当選額は300円なんですけどね。
いいんですよ。縁起ものだと思って。
夢を買うと思って。

3,000円で買ってから当選発表まで楽しい夢を見られると思えば、
これほどコストパフォーマンスの高い道楽はないのではないかと思ってます。

高額当選者は宝くじを当ててから人生を踏み外す、的な教訓じみたお話をよく聞きます。
一気に多額のお金が手元に入ったことで、
周囲の人との不和が生じたり、
金銭感覚が狂ってしまい数年で無くなってしまったり、
極端な話犯罪に巻き込まれるはめになったりと。

なんといいますか、まるでおとぎ話のようなドラマティックな転落劇が実しやかに囁かれています。
幸いなのか残念ながらなのか、
私はこれまでの人生でそういった幸運な方には出会ったことがないので、
(出会っていても秘密にされていたのかもしれませんけどね)
それら高額当選者ストーリーの真偽を確かめることはできないのですが。

人生があるきっかけで大きな転機を迎える、
というのは何も宝くじに限った話ではないでしょう。

例えばある人との出会いが後の人生に大きな影響を与えたり
または、一つの選択がそれまでの人生を大きく変える岐路であったり、
公的な人であれば、一言の失言で人生が全く違うものになってしまう事だってあります。

人生が変わるきっかけなんてきっとどこにでも転がっているのかもしれませんね。
それは良い意味でも悪い意味でも。
むしろ、そのきっかけを良いものとするか悪いものとするかはその人次第なのかもしれません。

カウンセリングの中では、多くの人の人生の転機・岐路・選択に立ち会う機会があります。
その全てが、『変化』というものを相談者に強いています。
その変化に対して、ある人は恐れ、ある人は期待し、またある人は避けようとします。
そんな時に、第三者であり他人であり、だけれども本人と同じくらいその人のことを親身に感じられる存在。
それが私の理想とするカウンセラー像です。

変化はただの変化でしかなく、その変化をどのように捉えていき、自分の人生に取り組んでいくのか。
そして、それがその人にとって良いものとなるよう相談者の傍らで我々がサポートしていきたいと思います。

生きるということは変わり続けるという事。たるみでした。


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【おしらせ】 年末年始の営業時間


お知らせから。
名古屋 栄カウンセリングの年末年始の営業は、
12月31日、1月1日の二日間をお休みとさせていただきます。

以前に12月はカウンセリングのお申し込みが増えるという話をしました。
一年の終わりという節目に対して、焦りや遣り残しを感じてしまい、気持ちが落ち着かなくなる、そんなご相談が多いということでした。

それは、何も『一年の終わり』というイベントに限った話ではなく、
イベントの種類に関係なく、世間が慌しくなる季節というのは気持ちが落ち着かなくなるものです。
普段は気に留めずにいられている、周囲の人たちの動向や様子が、イベントのシーズンとなると気になってしまうものです。

「あの人はどうするんだろう」
「みんなは自分とは違うんだ」

そんな、心をざわつかせるきっかけに気づきやすいともいえます。
特に年末から年始にかけては、そういった『人と自分を比べてしまう』機会が多い時期なのかもしれません。

そして年末年始は、クリニックや各相談所などもお休みが多く、
ざわついて落ち着かなくなた気持ちを、上手く処理し辛いタイミングでもあります。
ですので、名古屋 栄カウンセリングでは、できるだけ休業を少なくして来談していただきやすいようにしました。

この一年の振り返りから、
来年からの人生設計など。
問題解決から改善、さらなる成長まで。

我々はいつでもお待ちしています。たるみでした。

※予約は先着順となりますのでご希望に添えない場合もありますことをご了承くださいませ。

2015年12月22日火曜日

推理小説の安心感

江戸川乱歩没後50年ということで、
今年は作品原案のドラマやアニメが目立ちますね。
今日もフジでやってました。
内容についての感想はまぁ、ここで書くことではないとして。

私は推理小説が好きです。
マニアといえるほど読み込んでいるわけではないので、あまり偉そうなことはいえませんが、
推理小説というのはある意味、その他のジャンルの小説に比べて『安心』や『信頼』があるんですよ。

というのも、推理小説というからにはその物語の中核には『謎』があり、その謎を読み進めながら
推理したり驚いたりする楽しみがあるわけですが、
『謎』がある以上必ず『解答』があるということです。

真相がわからない推理小説は物語として完結できません。
アガサクリスティーの『オリエント急行殺人事件』など、掟破りな名作もありますが、
それはそれということで。

つまり、『謎』があり『明確な解答』が明かされるというお約束が推理小説にはあるわけです。
しかも、その多くの作品には推理小説のルールや基本指針と呼ばれるものがあり、ある意味様式美といっても過言でないほどの制約さえあります。
ノックスの十戒やヴァン・ダインの二十則などが有名ですね。

これは、迷路にも同じことが言えるのですが、
「必ず正解の解答がある」という約束が守られることを信じているから楽しめるわけです。
私の好きな叙述トリックだとしても多くはその約束の中にいます。

それはもう、筆者と読者との間の『信頼関係』の上に成り立っているといえるでしょう。
どれだけ難解な、不可思議な謎を提示したとしても、必ず解ける謎であることを約束されているわ

けですから。なんと誠実さとスポーツマンシップが求められるジャンルでしょうか。
その他のジャンルの、先の読めない物語に比べてなんと安心して読み進められることでしょう。
だからこそ私は、推理小説というジャンルが好きです。

信頼関係が約束されているというのは、心底楽しむには必要な環境であると思います。
人間関係でも、懐疑的な間柄や、信用ならない人相手ではありのままの自分ではいれません。
カウンセリングでも、相談者が我々カウンセラーに信頼を感じてくれていてはじめて、カウンセリングの場が特別な空間となります。
勿論その為の努力は我々カウンセラーは行う義務もあります。

信頼関係が築けているという安心感。
推理小説というだけでその信頼関係を築けるのは、その歴史の深さやフリークたちの愛によるものなのでしょう。
カウンセリングもこれから日本でも歴史が深まり、当たり前の安心感を感じてもらえるようになれればと思います。

陣内孝則の明智小五郎が好きだった。たるみでした。


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2015年12月20日日曜日

何を話しているのかではなく、どのように話しているのか


この時期になると歌番組の特番を多く目にします。
何気なく見ていて気付いたことがありました。

最近の歌手やアイドルの人たち、特にグループの人たちの顔の区別がつかない自分がいるんですね。これはいよいよ自分も本格的におっさんの仲間入りかと思っていたのですが、どうやらそうではないらしい。

その、誰かわからない歌手が歌っている時や話をしている時の表情、ちょっとした動きなどをしばらく見ていると、
「あれ、この人知ってるぞ」
不意に思い出すんですね。
そうすると、以前に見た番組でのトークの内容や名前なども思い出されていく。

これね、どうやら職業病なのかもしれません。
全てのカウンセラーさんがそうだというわけではありません。

私のカウンセリングのスタイルは、その人の思考の整理や解決方法の模索も行いますが、
同等かむしろそれ以上に感情に焦点を当てて問題の解決を目指すカウンセリングにも重きを置いています。

そんな時に大事なのが、相談者の話を聞く時に、
『何』を話しているのかという話の内容だけに集中してしまうのでなく、
『どのように』その話をしているのか、という言葉外のメッセージにも意識を向けること。

話の内容を聞くのは大切です。
話を内容に対して、理解し、共感的に受け止めることはカウンセリングでは基本です。
しかしそれだけでは、ただの話を聞くのが上手な人というだけです。

人は話をする時、過去の話であれ未来の話であれ、『今ここ』で何かを感じながら話をします。
その瞬間に起きていることに、話をしている本人さえ気付かないような瞬間を大切にします。
だからこそ、一人では気付けないようなことにカウンセリングの中で至れる、こともあります。

はじめの話に戻ります。
ブラウン管の中(今のテレビはブラウン管ではありませんけどね)の人たちに対しても、
造形や声だけでなく、
その人の持つ特有の表情やちょっとした癖のようなもの。
そちらにこそ目が向くようにいつの間にか見方が変わってしまっているようです。

カウンセリングをするには便利な習慣なのですが、しばし観察しないと区別がつけれないのではオッサンといわれても仕方ないですね。

こんな風に書くと、私が普段からその人の心を覗こうと観察しているように思われてしまうかもしれませんが、心というのは知れば知るほど奥が深くわからないことだらけです。
自分の心の深いところを知れるのは本人だけで、私はそのお手伝いをするだけですので、
私ひとりで心を覗くことはできませんのでご安心くださいね。
 
今ここを大切に。たるみでした。


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2015年12月19日土曜日

脱・断捨離


年末ムードが高まるとともに寒さも一段と強くなりました。
防寒対策しっかりしてますか?

ということで年末の行事といえば、時期的に直近はクリスマスですが、
(クリスマスを年末行事といっていいのかは微妙ですが)
今日は『大掃除』をテーマにしてみましょう。

大掃除とは、一年分のアカをそっと洗い流す そんなちょっぴりセンチな行事でやんす。
この台詞がわかる方はきっと私と同年代で漫画好きの方でしょう。

そんな大掃除。実は私ちょっと苦手だったりします。
掃除自体は嫌いじゃないんですよ。部屋を綺麗に保つのは気持ちがいいものですし、埃を溜めないのは健康にもよいですし。
しかし大掃除となると話は別。

普段の掃除は、『散らかったものを片付ける』という作業が主ですが、
大掃除など気合の入った掃除となると、『要らなくなったものを捨てる』
そんな要素も求められてきます。

私、捨てるの苦手なんですよ。
所謂、『捨てられない症候群』的と言っても過言ではないほどに。

自分でもわかっています。
置いてあっても使わないものや、くだらないものを置いておくことの無意味さを。
しかし、くだらないものでも一つ一つに思い出があるもので、
むしろ、くだらないものこそ思い出が付随していたりして、
それを捨てることに抵抗を感じてしまいます。

最近では『断捨離』なる思想も持て囃されているようで、
『捨てられない』というのはもはや一種の悪のような風潮すら感じてしまいます。

この『捨てられない』という心理にはどのような真相が潜んでいるのでしょうか。

いくつか挙げることはできます。
例えば、『収集癖』と言い換えるのであれば、それは人間の原始としての狩猟心理であったり、
「完璧に集めなければならない」という強迫的な思考であったり、
または、コレクションという特性的に、他者に対する優越感を感じるための方法であったり、
もしくは、他者と同じものを集めるという仲間意識を求めていたり。

他にも、モノ自体に依存することで自身の足りないものを埋めようとする行動だったり。
思い出や経験を、モノを依り代にして保つことで安心しようとする心理だったり。
つまり自分のアイデンティティに自信が持てないため物質的なもので補完しようとしているという解釈もできます。

とまあ色々と考えてみればいくらでも解釈はできるものです。
しかし問題なのは、結局のところその『捨てられない』という悪癖(?)によってその人自身が困っているかどうか、ですよね。

ゴミ屋敷と疎ましがられるか、
コレクターと称賛されるか、

世間的にどちらと見なされても、本人がその癖を楽しむか苦しむかだと思います。
(この場合は他者への迷惑というのは別問題として考えていますのでご了承くださいね)

もし、捨てられない自分を良しとするなら、それなりの対策を講じるべきでしょう。
倉庫を借りるとか、コレクションの形態を変えるとか。

しかし、捨てられない自分が嫌ならば、そんな自分とは決別して捨てられる自分となることでしょう。
その為に、上でしたような分析的な解釈が役に立つかもしれません。

『捨てられない』という結果を無条件に責めるのではなく、
まずは自分がどうしたいのかを明確にする。
それから、対策を講じてもいいのではないでしょうか。

という、壮大な自己弁護でした。

さて、どうやって場所取らないように仕舞おうかな。たるみでした。
 

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2015年12月18日金曜日

失敗は成功の母


長い人生、失敗してしまったということもあるでしょう。
全てが上手くゆく人などいないわけですので、それはごく当たり前のことです。

しかし、その失敗をどのように受け止めるかは人によって違います。
失敗を後悔して、その後の人生にもマイナスの影響を及ぼしてしまう人もいれば、
失敗を糧にそこから成功への道を歩む人もいます。

どこに違いがあるのでしょう。
「クヨクヨすんなよ」
「誰にだってあることさ、気を取り直して次に行こう」

そんな言葉では気持ちを切り替えることはできないという人も多いでしょう。
そこで、『失敗の捉え方』というものについて、
解説しつつ、前向きな捉え方のコツのようなものを考えてみましょう。

まず、失敗とはどのようなもののことを言うのでしょうか。
失敗してしまったという経験。そこで起きていることは、
『理想とのギャップ』なのです。

「こうなって欲しかったのに」
「きっとこうなると思ったのに」

そんな自分が思い描いた理想と現実とのズレが我々を失望させたり悲しませたりするのですね。
つまり、失敗を失敗と捉えるるのは他ならぬ自分自身だといえるでしょう。

例えそれが、他者から叱責された失敗であっても同じです。
その場合は、その人が失敗だと感じた対象は、
『失敗したこと自体』ではなく『叱責された』という結果に対して、理想とのギャップがあったということです。

そして理想とのギャップとは、
その人にとって『受け容れたくない結果』ということです。

ですので、失敗を受け容れるというのは、結果を受け容れることに相違ありません。
だとしたら、その結果を受け容れやすいものに変換してしまえばいいということになります。

ここで一つ、そんな変換の一例でもあり、ストレスの溜まらない考え方を。

「この経験は次に活かせるぞ」

そう考えてみる。
とてもシンプルで、慰め言葉によくある言葉です。
しかし、『失敗』というシステムを知ったならば、そのありていな慰め言葉も有意義に使えるはずです。

今回自分が選んだ方法はベストな結果にはならなかった。
ということは、ベストでない方法がひとつ明確になったということ。
次に同じ失敗を選ばなければ、ベストな結果へたどり着ける可能性が高くなると考えられます。

今回が最後のチャンスではないはず。だとしたらこの経験を次回に活かすことで、意味のある失敗に変えてしまおうということです。

単純だけど、考え方や捉え方を変えるというのはこういうことです。
自分が決定してしまった結果は、きっとその結果までのプロセスがあるはず。
その結果を我々は一足飛びに、自動的に出来事と結論を結び付けてしまうから、捉え方に自由がなくなってしまいます。
ちなみにこれは、認知療法の自動思考というものに近い考えでしょうか。

『どうしてそう捉えたのか』
そんな自分のプロセスを丁寧に解きほぐしてゆくと、違った捉え方というのは意外と多く存在するものです。

成功だと決めたら成功に化ける。たるみでした。


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2015年12月17日木曜日

お前が言うな、とは言わないで


趣味で通っているキックボクシングのジム。
最近特に忙しくてなかなか時間が作れず、すっかりユーレイ会員となってしまっています。

ジム自体はとても親切で指導も懇切丁寧。
こんな私にも、積極的にミット打ちを勧めてくださいます。
アーネスト・ホーストジム様、いつも感謝しています……。

そんな恵まれた練習環境ではあるのですが、
毎回のように言われる指摘。
「もっとシャドーをやって基本の動きを身に着けて」

そうなんです。
自分でもわかっているんです。
体の軸とか、腰の回転とか、そういった基本の動きができていないこと。

なかなかジムに行けない分、時間が空いた時は自宅や事務所でシャドーをして体の動きを確かめながら振り返ったりはしているのですが。
なかなかどうして、体に染み付いてしまったクセが抜けずに悪戦苦闘しています。

そんな私は、ありがたくもカウンセラーの指導もさせて頂いているわけでして。
毎回のようにお伝えする指摘は、
「基本の技術をもっと高めてください」

……偉そうなこと言ってますが、私もジムでは毎回言われていることでした。
基本というのは本当に大切です。
どのような専門技術においても基本というものはあり、
基本を応用することで高度な技術となっていきます。

だからこそ基本は大切で
だからこそ基本は難しい。

ボクシングの名言で
「左を制する者は世界を制する」
というのもありますものね。

カウンセリングも、キックも基本が大事。
そして基本は努力なくして得られない。

わかっちゃいるけど難しい!たるみでした。


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2015年12月15日火曜日

俺なんで泣いているんだ!?





フィギュアスケートのスペイン・バルセロナで行なわれたグランプリファイナル。
そのショートプログラムで羽生結弦選手が見事な演技を見せてくれました。

得点が発表されるその瞬間、羽生選手が涙を流しながらこんな言葉を。

「Why I'm crying ?」

俺なんで泣いてるんだ!?

思わず溢れた涙に本人も意味がわからず出た言葉だそうです。

これこそ感情のストレートな表出だと思います。
感情とは、理由などわからずとも溢れてくるもの。

しかし我々はどうしても、感情に理由を求めてしまいます。
つい頭で理由を探してしまおうとしがちです。
その結果、納得できそうな、それっぽい理由で感情を理解してしまおうとしてしまいます。

しかし本当は逆。
まず感情が出てその理由が後でついてくる。

まず自然に湧き出てきた感情をしっかりと、十分に、溢れ出るままに感じる。
感情をしっかりと満足ゆくまで感じきったのなら、自ずと理解はやってくるでしょう。

わけもわからず涙が出てくる。
どうしてこんなに怒りがこみ上げてくるのかわからない。
何が楽しいのかわからないのに笑ってしまう。

それでいいんですよ。
もし理由がわからないままなら、
それはきっとまだ感情に身を任せるのが足りないのでしょう。

感情は完了した時、初めて理解が追いつきます。
これを知っているだけで、『やり残した感』を感じる機会は減るはずです。

泣きたい時には泣く。たるみでした。


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2015年12月14日月曜日

心にぐっとくる名言 ⑬


「『やってみる』のではない。やるのだ!」
 
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』よりヨーダの言葉です。

ジェダイ・マスターであるヨーダが、フォースの使い方をルーク・スカイウォーカーに説くシーンでのワンシーン。

「できっこないよ」と思い込むのでなく、「できる」と信じることで力は発揮される。
そんな教えを説くための言葉です。

最近エピソード7が公開されたこともあり、見返したという方も多いのでは。
私もその一人です。

そして改めて見返してみると、さすがはマスター・ヨーダ。
いいこと言っているなぁ、と。

我々は多くの場合、自らの気持ちや決意を言葉を用いて表現します。
言葉は言葉でしかないのですが、その言葉というのは我々の内面を実によく表しています。

「○○したつもり」

こういう言い方、よくしますよね。
例えば、失敗してしまった時にその原因を責められた時などに特に。

「つもり」ってなんでしょうね。
「した」となぜ言い切らなかったのでしょう。
いや、なぜ言い切れなかったのでしょう。

心のどこかに、
やり切れていなかったのでは
という不安が言葉を濁してしまったのかもしれません。

勿論、全ての場面でそうだというわけではありません。
しかし、きっとそういう場面もあったはずです。

自信を持っていいはずの場面なのに、
自分に引け目はないはずなのに、
無意識に、言葉を濁してしまったこと。

その時はなかなか気付かないものですが、
後になって、どうして気持ちが揺れてしまったんだ、
そんな風に自分を責めてしまうことも。

普段から自分の気持ちや決意、行動を表現する時は、
「自分は○○をした!」
そう言い切る習慣をつけることで、自分の行動にも自信を持てるようになるかもしれません。

その為には、
後悔なく、後ろめたさなく、誤魔化しもなく。
ちゃんと自分に正直に偽りなくその宣言ができる状態であることが必要です。
結果、その状態に自分を持ってゆくことこそが自信というものに繋がってゆくのでしょう。

今年も頑張った!たるみでした。


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2015年12月13日日曜日

丁度よいってどれくらい?


ここ数日は少し温かい傾向にあるようです。
とはいえ油断すると夜は寒い。
となると大は小を兼ねるということで暖かい格好をしていくという判断をするのですが、調節が難しいですね。

外を歩いている時は丁度よくても、地下街やお店に入ると暑くて。
今日も立ち寄った本屋でコートを脱いで流れる汗を拭うというとても非生産的なことをしていました。

『丁度よい』というのはなかなか見つからないものです。
それはなにも防寒対策に限ったことでなく、料理の味付けや力加減、人間関係の距離感なども、
「過ぎてしまった」「足りなかった」
はいつも我々を悩ませます。

過ぎたるは及ばざるごとし
帯に短し襷に長し
次郎にも太郎にも足りぬ
というやつでしょうか。

では、『丁度いい』とはどこにあるのでしょうか。
誰が教えてくれるのでしょうか。

正解はありません。
『丁度よい』は、
その人にとって、でしかないのですから。
だから、自分にとっての『丁度よい』を見つけることが必要になります。

当たり前のことだと思いますよね。

でも、悩み事に直面してしまった時、人はそれを見失いがちになってしまいます。
他人に
「どうすればいいと思う?」と聞いてしまいがちです。
しかし、返ってくる答えは他人にとっての『丁度よい』です。

だから、自分にとっての『丁度よい』を見つける必要があるというわけですね。
自分だけの解決の姿を見つけた時、すでに悩み事は解決に向かっています。

カウンセリングってそのお手伝いです。たるみでした。


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分析理論を学ぶということ


私が非常勤講師を勤めさせていただいている、カウンセラー養成学校の講義で、
今日から『交流分析』というカリキュラムに入ります。

交流分析というは、アメリカの精神科医あったエリック・バーン博士によって提唱された、精神分析を土台とし、コミュニケーションを通した分析理論であり心理療法です。

分析理論というのは、精神分析などもそうですが、人の心の仕組みや働きを、わかりやすいモデルを通して理解しようとするものです。
結果、心の働きに繊細になったり、目には見えないけれど起きている反応が推測できたりするようになります。
しかも、その理論を学ぶことで自分の心に対してもより深い気付きを得ることができます。

簡単に言えば、自分の心の深い部分まで知れるようになるということです。
人は、自分で思っているよりも自分の心で起きていることがわかっていません。
むしろ、自分のことだからこそわかりにくいのかもしれません。
見たくない部分は気付かないでいようとする機能が人にはありますしね。

そんな、自分の心をより深く気付く機会というのは、時に辛さを伴うこともあります。
自分で目を背けていた自分の受け容れられない部分と向き合う、
そんなきっかけになることも珍しくはありません。

しかし、そんな時に『ダメなところ探し』出終わってしまったらそれはただの辛い経験で終わってしまうでしょう。
だからこそ、『ダメなところに気付いた、じゃあどう変えていこうか』
そんな、自分を成長させる為のきっかけとして捉えることができたなら、
今よりも良い自分に、
今よりも好きな自分になる為の、きっかけとすることができたなら。
それはきっと、良い変化の始まりとなれるのでしょう。

カウンセラーや心理学講師という職業を長くやっている中で、
自分の深い部分と向き合うことに辛さを感じる方をたくさん見てきました。
勿論その中には、乗り越えることを避けて逃げてしまう方もいました。

しかし、逃げずに向き合うことを自発的に行った人たちは皆
「あの時頑張って本当に良かった」
そう言ってくれます。

自分と向き合う作業、その先にある自分という存在をより認められた世界。
それはきっとそれまでとは見えるもの感じるものも違ってくるのでしょう。

自らの経験が生きた学びとなる。たるみでした。

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2015年12月11日金曜日

体と心


今日は比較的暖かい気温になるとの朝のニュースを見て、
ならばと少し薄めのコートで出かけたところ、思ったより寒くて自らのチョイスの間違いを肌で感じてしまいました。

寒いと首が縮こまり肩が上がります。
こんな時こそ、ほっと一息、肩の力を抜くようなことが必要なのでしょうね。

さて、人の体を用いて表現する慣用句というのはたくさんあります。
そして、体を持ちた慣用句というのは感情や気持ちの様態を表現しているものがほとんどです。

『腹が立つ』
『頬が緩む』
『頭が下がる』
『頭にくる』
『肩すかしを食う』
『肩の荷が下りる』
『肩肘を張る』

など数えればキリがありません。
日本語では、人の精神状態を、体の一部を使って表現してきていました。
それこそ、心理療法で、体の声に耳を傾けるという方法が有効とされる遥かに前から。

もし、自分の気持ちが上手くコントロールできない、
それ以前に把握できず、自分がよくわからない。

そんな時には頭で考えるのではなく、体に聞いてみると素直な答えが返ってくるかもしれません。
緊張していて、「体が硬くなっている」と感じたなら、
実際に体をほぐしてみたり柔らかくなるようなアプローチをしてみると、
気がついた時には緊張がほぐれていることだってあります。

心と体は繋がっている。
なら、心をほぐす為に体をほぐすことだって有効ですし
体をほぐす為に心をほぐすことだって有効なのです。

一方通行ではない、双方向な両面に目を向けてこそ解決できることもあるのでしょう。

温泉に行きたいなぁ。たるみでした。



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時間の使い方


タイトルにもしましたが、時間の使い方というものが目下の私の課題です。
このブログも、毎日更新を謳って始めたわけですが、実は最近ちょくちょく抜けてしまっています。今日も3日ぶりの更新となります。
出張で名古屋を離れていたというのも理由としてはあるのですが、それだけを理由にしてしまうのは違う気がします。
そもそも、ブログ更新に限った話ではなく、毎日の時間不足に困窮しています。

それは勿論、仕事が忙しいということでして。
名古屋でのカウンセリングルーム開業からおよそ半年で、忙しさを感じるほどに仕事が多くあるというのはありがたい事です。

以前に関東で人生初の開業を経験した時は、オープンして1年程は忙しくなることを夢見ていたものです。それに比べると、心理カウンセリングという新規参入の難しい業界での現状というのは幸せなことなのでしょう。

だからこそ、限られた時間を最大限有効に使えていない自分の課題として、時間の使い方というものを見直す必要を感じています。

カウンセリングの現場でも、時間の使い方というテーマはしばしば語られます。
そんな時は、その目的や相談者の状態、思考の傾向などによって様々な解決策が取れます。

例えば、『やることリスト』を作成して合理的なプランを練る。
または、逆に、『やるべきこと』を整理して一度に取り掛かるのではなく優先度の高いものを決め、それに照準を絞りこなしていく。
他にも、『時間の足りなさに焦ってしまう』そんな気持ちを扱うことで、現状の変化はなくとも『焦り』『未達成感』など気持ちの変化を促す。

などなど、他にも色々なことは提案できます。
基本的に『○○な悩みには△△が有効』というような決め付け的なアプローチではなく、
その相談者に最も適した方法をとっていくのが私のスタイルですので、提案できることというのならきっと数え切れないほどあるでしょう。

そう考えると、私の現状に対しての解決策としてどのような方法をとることが一番いのかと、しっかり時間を取って取り組まなければならないなと、改めて思います。

普段から『悩み』というものに触れる環境に身を置いていると、そして仕事柄その悩みが解決されてゆく様を身近で見ている経験から、どのような悩みにも必ず解決という姿があり、
その方法は決して難しいものではないと。
そう信じられることは何よりのこの仕事をしている者へのご褒美なのかもしれません。

さて、どのように解決していきましょうか、楽しみです。

一日が35時間にな~れ。たるみでした。


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2015年12月6日日曜日

モテる一人称?


ネットニュースを見ていたらこんな記事が

『女性が好む男性の一人称のアンケート』

1位『俺』で約50パーセント
2位『僕』約20パーセント
3位『私』約15パーセント
4位『わし』3パーセント
5位『その他』5パーセンント

こんな結果だそうです。

その他ってのがどんなものがあるのかはわかりませんが、
ほぼ半数の女性は男性に『俺』という一人称を求めているとのこと。

これはどのような心理によるものなのでしょうね?
女性の方、よかったら教えてください。

イメージとしては、
『俺』は男らしさや強さ、引っ張ってくれるような頼もしさでも感じるのでしょうか。
対して『僕』は、フェミニンな印象があります。もしくは幼児的ととるならば、母性本能が刺激されるとかでしょうか。
『私』は堅実、真面目そうな。育ちの良さなどが印象付られるのかもしれませんね。

などと、考察してみたところであくまでイメージによる一般論。
きっと人によってその好みには理由があるのでしょう。
その理由を、本人が自覚しているしていないに関わらず。

よく雑誌などで、
『モテる○○』と銘打つ記事が見受けられます。
そのほとんどが、既存の心理効果や反応をもとに、恋愛テクニックへの応用を解説したものです。
しかし、それらはあくまで『統計上の理論』という前提ですから、
誰に対しても効果があるわけでは決してありません。

なんて言っておきながら、私もそういった仕事を引き受けたりすることもなくはないのですけどね。
経験上、クリスマス前やバレンタインの時期には雑誌の特集で心理学的なコメントや薀蓄などを注文されること、少なくありません。

やはり皆さん、恋愛テクニックなるものには興味があるようですしね。
それが求められる依頼ならお応えしますが、
私としては個人的に声を大にして言いたいことがあります。

「恋愛は小手先のテクニックでは上手くいかない」

もちろん、きっかけづくりや第一印象をよく見せる、親密になりやすい傾向などはたくさんあります。
しかし、やはり問題なのはその後。
小手先の恋愛テクニックを駆使して恋人をGETした。そこからが本番ですよね。

第一印象の良し悪しで印象が決まることを『初頭効果』といいますが、
はじめに無理して好感のもてる人物を演じてしまうと、のちのギャップが逆効果になることだってあります。『終末効果』『親近効果』などと呼ばれる現象です。

「こんな人だと思わなかった」
そんな風にがっかりされてしまわないように、はじめから等身大の自分で、
長く付き合っても無理のない、無理をしないでいられる状態で親交を深めることをお勧めします。

「素の自分なんかっじゃモテない」
そう思うのならば、素の自分を魅力アップさせることに時間と労力を注いだ方が、取り繕った偽りの好印象よりも建設的です。

恋愛は、その人の価値観や人間関係の癖が最も顕著に出やすいもの。
良い恋愛をしたいならば、よい自分でいることが何よりの近道だとそう思います。

恋愛だって人間関係の延長線上にある。たるみでした。

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2015年12月5日土曜日

飲みすぎ注意


ということでこの時期、忘年会がそろそろはじまりだす頃です。
事務所が栄なので、忘年会・新年会シーズンはそりゃもう賑わいます。

皆さんは、お酒飲まれますか?
私はそこそこ飲みます。
好きなんですけどね、体質的に弱いようで少量でも酔っぱらってしまいます。
経済的といえばそうなのでしょうが、つい場の雰囲気で飲みすぎてしまうような失敗もあったりなかったり。

とはいえ昨今、お酒の飲まない人も増えているのですね。
そんな人たちの中には、こう言う人もいます。
「お酒飲んで何が楽しいの?」

飲む方はそう問われたらどのように返答しますか?
「美味しいから」
で十分な気もしますが、それだけではない気がします。

私の場合は、お酒を飲んだ時の解放感や高揚感、多幸感。あとは場の一体感が理由ですかね。
それが酔うということなのでしょうが、
理由もなく楽しい気持ちになったり、普段言えないようなことが自然と口をついて出たり。
普段とは違う自由な感覚を得られることが楽しくて飲んでいます。

それもそのはず。
アルコールの働きとして、ドーパミンという快楽物質の分泌が促されたり、セロトニンという鎮静効果のある脳内物質も分泌されやすくなります。
つまりは、不安を感じにくくして、気持ち良くなる状態にさせてくれるということ。

なるほどそのような状態にさせてくれるならば、お酒とは楽しいものであることは間違いないようです。

しかし、考えてみたらその解放感や多幸感は、お酒がなくても可能なのではないでしょうか。
例えば、恋愛だって、同じくドーパミンやセロトニンを分泌量が増えると言われています。
ということは、アルコールという物質的な外的要因に頼らずとも、状況的な要因でだって同じような状態に促されることはできるはず。

そもそも、外的な要因に頼らなくては快の状態が得られないというのは不便です。
本来は自身のバランスやコントロールで可能なはずなんですよね。

ストレスやしがらみ、心配事や制限が多く、て本来の自分の良い状態がなかなか感じられない我々だからこそ、お酒という外的要因にそのストッパーを緩める免罪符をもらって、
ひと時の『自分らしさ』を楽しんでいるのかもしれませんね。

お酒がなくても自分らしくあれる。
それがカウンセリングの目指すところかもしれません。

ちなみに私は日本酒が好きです。たるみでした。


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2015年12月4日金曜日

心魅かれる景色


画像は私の勤務するルームである、『名古屋 栄カウンセリング』の廊下。
左右にドアがあり、長い廊下が続きます。

こういう構図、好きなんですよ。

「こういう」なんて言ってもわからないですよね。
つまり、
一本道があって、それが奥へずっと続いている。
そんな構図。

私は学生時代に写真部に所属していました。
とはいっても真面目に写真をやっていたわけではなく、
どちらかと言えばサークル仲間と話をしに入り浸っていた、という感じですが。

真面目な部員ではなかったとはいっても写真が好きだから写真部を選んだわけですので、
それなりに旅先にはカメラを持って行ってたりも。
当時はバイクも趣味でしたので、行く当てもなく走って、そこがどこなのかも定かでない土地で写真を撮って。
今考えると暇を持て余した大学生にしかできない贅沢な遊びですね。

話が逸れました。

写真を撮るときに、見返してみればいつも同じような構図を選んでいたんですね。
その構図が、奥へと続く一本道、と言うわけです。

例えばこういう写真です


こういうのもいいですね。


そしてふと疑問に。
どうしてこの構図に魅かれるのだろう、と。

写真として、デザインとしての奥行きとか、バランスとかそういったものでなく、
気持ちに問うてみました。
すると浮かんできたいくつかの言葉が。

『未来』『希望』

なるほど。
私はこのような構図に、未来への希望という印象を持つようです。

どこまでも果てしなく、まだ見ぬ未来へ続く道。
それはきっと私が求めてやまないものなのでしょう。

現在に感じる、不足感。
その不足感を埋められるもの、
それがなんなのかはまだわからないけれど、
きっとこの道の先にはまだ見ぬ景色が待ってくれているのだろう。

そんな、未来への希望。
私にとってのイメージの具現であり、想起しやすい風景なのでしょう。

お気に入りの景色はありますか?
それはあなたの求めているものの象徴かもしれません。

広がる青空も好き。たるみでした。


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2015年12月3日木曜日

2015年自分流行語


2015年の流行語大賞が決まったそうですね。
『爆買い』
『トリプルスリー』

爆買いは名古屋の街でも外国人観光客はたくさん見ますし言葉は知っていましたが、
トリプルスリーの方ははじめて聞いた言葉でした。

プロ野球において、打者が同一シーズンに「打率3割以上・本塁打30本以上・盗塁30個以上」の成績を記録することを言う。
(wikipediaより)

なるほど。野球用語なんですね。
普段あまり見ないので聞きなれない言葉のはずです。

さて、世間の流行語はそれとして
自分にとっての2015年の流行語はなんだったでしょうかと考えてみました。
そして、今年私が印象深く、何度も口にした言葉が思い浮かびました。

「ありがたい」

私にとって2015年は、公私共に個人的な生活での変化が多数あった年でした。
そんな中で感じたのが、周囲の人や繋がりのある人たちからの厚意。
つまり思いやりの気持ち。

たくさんの方から、
お祝い、激励、応援、をたくさんいただいた一年でした。

そんな自分の恵まれた環境に『有り難い』と思います。
感謝の気持ちばかりです。

私の好きな言葉でこのようなものがあります。

「謝りたいと感じている だから感謝というのだろう」

謝るというのは何も悪いことをした謝罪の行為ばかりではありません。
謝罪は罪を謝るもの。

こんな自分に対してよくしてもらった。
それに対してお返しのし切れない自分で申し訳ない気持ち。
それは、これから恩返しをしていきますという確かな決意。

あなたにとって今年の流行語はなんですか。たるみでした。


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2015年12月2日水曜日

さぁ今年も年末ムードがやってくる


もう12月。
今年も残すところひと月足らずとなりました。

もう世間はクリスマスムードが色濃く、年末の雰囲気を感じさせてくれます。
そしてこの時期は実はカウンセリングが忙しくなる時期でもあります。

その原因はこの年末ムード。
自然と今年一年を振り返る機会も多くなったり、
クリスマスが近づいてくることで人恋しくなったり、
漠然とした不安感を感じやすくなる季節のようです。

クリスマスに対する気持ちはともかくとしても、
人生のペースは人それぞれなのですから、
一年を区切りに目標達成や変化を求める必要は別段ないとはいえ、
やはりこの一年を振り返った時に感じる『不満足感』というのがあるのは仕方ないことなのでしょうか。

「去年と比べてまるで成長が感じられない」
「今年の目標が未達成のままで一年が終わってしまう」

そんな焦りのような感覚を覚え、居ても立ってもいられなくなりカウンセリングを求められる方は少なくありません。

しかし、この一年を丁寧に振り返っていくと、
自分では認識していなかった『達成』や『成長』は意外とあるものです。
相談にいらっしゃる方の中には、見落としていた自分のそれらに気付き、納得して自信を取り戻していかれる方もいれば、

改めて自身を見つめなおす機会とし、
自分を責めるだけで終わってしまわずに、
『足りなかったこと』を見つけたり、『人生の大きなテーマ』に気付いたりして、
これからへの新たな決意を胸に灯してしっかりした足取りでルームから帰られる方もいらっしゃいます。

一年という暦の上での節目。
自らを責めるために振り返るのではなく、
未来をより生産的なものとするために振り返る。

そんな活用術、いかがでしょうか。

一年の目安は作るけれども目標は敢えて作らない。たるみでした。


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2015年12月1日火曜日

充実した生活


ネットスラングに『リア充』という言葉があります。
意味としましては、実際の現実の生活(リアル生活)が充実している人間のことを指します。
つまりは、リアル生活が充実していない人からの呼称であり、文脈的に時には皮肉を込められて使われることもあるようです。

元々は、「日常生活が充実している」程度の定義だったようですが今では、「友人や恋人がいる」という意味にも使われているようで、
まぁそれはね、言葉って変化していくものですし。
より広く使われるにしたがって、より大衆に沿った意味に変えられてゆくもののようです。

さて、『リアル(現実生活)』ということは当然、対比される世界があるということです。
『リア充』の対義語として『ネト充』という言葉もあるそうです。

これは、『ネットの中の生活』が充実している人の事を指します。
つまり、
現実の生活は楽しめていないけど、ネットで楽しんでいる人たちということですね。
しかしこの『ネト充』という言葉、あまりポジティブな意味出は使われておらず、
どちらかといえば『リア充』に対して自虐的に私用されることが多いようです。

そしてこれまた、言葉が浸透していくにしたがって
「ネト充だと恥ずかしいからリア充が羨ましい」
そんな価値観になりつつあるという話も。

そもそもはこの二つの言葉、『棲み分け』を表現した言葉だったはずなのですが、
いつしか人間的なレベルやランクの上下関係ができつつあるようです。

ネットの生活が楽しめていることに、劣等感やマイナスイメージを持ってしまう傾向があるようです。
ネットだろうがリアルだろうが、充実した場所がるというのは良いことだと思うのですけどね。

というのも、最近カウンセリングでの相談内容で、『リア充』という言葉を使う方が増えてきている気がするんですよね。
そんな方たちの話を丁寧に聞いていくと、彼ら(彼女ら)のイメージする『リア充』のなんと完璧超人なことかと驚かされます。
つまり、現在の自分の生活に特に不満はないのだけれど、
「きっとリア充というのはこんな(素晴らしい)生活を送っているのだろう」
そんな想像と実際の自分との落差に、自信を失ってしまう。
そんなケースが増えているように感じます。

昨日の記事とも繋がりますが、
やはり自分を苦しめることができるのは、自分だけなのだなと、
そして自分を救うことができるのも、やはり自分だけなのだなと、
そうつくづく思います。

そのお手伝いをするのがカウンセラーです。たるみでした。 

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2015年11月30日月曜日

心にぐっとくる名言⑫


「すべての悩みは対人関係の課題である。仙人のような世捨て人でさえも、実は他人の目を気にしているのだ」

アルフレッド・アドラー

精神科医、心理学者、社会理論家であり、フロイドやユングと共に現代の心理療法の生みの親とされる人物です。アドラー心理学は近年ビジネスの分野やパーソナリティ理論などで注目されていますね。

カウンセリングの現場では、その悩みの大部分が『対人関係』に分類されます。
主訴(元々の訴え)が例えば

「自分に自信がなくて……」

だったとしても、詳しく話をいていくと
「○○さんと比べて自分は不器用だから」
「恋人に好かれていると信じられない」

など、対象となる人物がいて、その結果の悩みとなっていることが多くあります。
人は、自分を第三者的に見ることはできません。
なので、自分を評価する際は他者の評価を基準としがちになります。

アドラー心理学では『劣等感』が一つのキーワードとなります。
そして、その劣等感というのは
「他者からどう見られているのか」
そんな発想から生まれると思われがちですが、
じつは、自分が思い描く理想の自分とのギャップ。
それこそが劣等感となるとされています。
(※かなりざっくりとした私の主観的な解釈ですのでご理解ください。)

つまり、自分を評価しようとする時に他者を引き合いに出していたとしても、
それはやはり他者と比較した時の自分が納得できていないことに対する不足感が劣等感となって感じられていくと考えられます。

ちょっとややこしいですね。

理想の自分を求めようとする気持ちが、逆に理想に追いついていない自分を責めてしまう。
その理想の姿は、他者の一部分だけを強調して理想像を作り上げてしまっている。

そんな感じでしょうか。

劣等感というのは自分をマイナスと評価する行為にもなりますが、
その本質をしっかり見極められれば、
自分の理想を追求する為の目安にもなります。

自分をより深く知ることと理解することは、
自分の気付かなかった劣等感やコンプレックスに気付くことで、
自らの弱さや避けたい部分と向き合うことにも繋がります。
しかし、それはこれまで受け止めてこなかった自分を受け止めて、認めていくチャンスとも取れます。

それは、他者を通して自分を見ることでも可能ですが、
やはり自分の問題。
自分と向き合い、より深く自分を受け止めていくことができればより自分が好きになれるのではないかと、私はそう思います。

自分は最も身近な他者。たるみでした。


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2015年11月27日金曜日

急激な変化によるストレス


ここ2、3日で急に寒くなりましたね。
私はこういった急な寒暖の差に弱く、体調管理に普段以上に気をつけています。
皆さんは如何でしょうか。
風邪などひかれてはいませんでしょうか。

急激な変化というのは人にストレスを与えます。
それは気温に限ったことでなく、環境や状況の急激な変化というものも大きなストレス要因となります。

『ストレス』というと、悪いことを連想しがちですが、本来の意味は『外部からの刺激』ですので、良い悪いは関係なく『変化』というのは多かれ少なかれストレスとなります。
ですので、出来事でいうなら
結婚、離婚、出産、死別、進学、、転勤、転校、就職、離職
など、自身の環境が変わる時はストレスが発生します。

ゆっくりと時間をかけて変化した環境に慣らしてゆくことができればよいのですあ、それが『急激な変化』となれば追っ付かずに心身に影響を与えてしまいます。

そこで、『適応』という対応が求められるわけですね。
その適応の仕方も、正解があるわけではなくその人によって適した対応策が求められるわけです。
適した対応策、まさしくこれも適応策です。

そんな適応の方法をカウンセリングを通して模索、検討するというのもカウンセリングの使い方としては有効です。

悩みによって問題が発生したからカウンセリングを受けるのではなく、
問題が発生しないようにする為の方法を見つけ出す。
カウンセリングがそのような、予防的な使い方が浸透することを願います。

冬になり冷える前に暖かくする方法を考えるようなものですね。たるみでした。



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善意だけでは人は救えない


また、起きてはならない事件が起きてしまいました。
『龍神』を名乗り心霊治療を行っていた男が、重度の糖尿病の7歳男児にインスリン投与をさせず死亡させた疑いで、殺人容疑で逮捕されたとのことです。
男はいわゆる『祈祷師』を名乗っており、治療と称して数百万という額を受け取っていたということです。

病気の子供を持つ親の、藁にもすがりたいという気持ちを利用した、人の弱みに付け込む、という決して許されない行為です。

私も心理カウンセリングという職業柄、悩みを抱えた方たちと関わることが自然と多くなります。
その中にも、「なんとかしてもらいたい」という思いをもって来談される方も少なくありません。

本来カウンセリングとは、我々カウンセラーが『助ける』『救う』のではなく、相談者が自身で解決することの援助となります。
(後述しますが、カウンセリングにも種類やスタイルが多数あります。あくまで私のカウンセリングは、ということだとご理解ください)

ですので、相談者が悩みの解決を我々に任せようという姿勢で助けを求められた時には、
しっかりと、カウンセラーは援助者であり解決人ではないということを伝えすることを徹底しています。

なぜカウンセラーが助けないのか。
理由は、できないからです。

その方の悩みはその人だから生まれた悩みであり、また解決方法も誰かと同じ方法では効果が約束できません。悩みの本質はその人にある場合が多いので、外部から与えられた解決法では意味がないことも多くあります。
そもそも、「わたしならこうするけどね」と提示された解決方法が万能なら誰も悩んだりはしません。

念のため誤解のないように言いますが、悩んでいる人が悪いというわけでは決してありませんよ。一人としてまったく同じ悩みを抱える人はいないのに他人が簡単に解決などできない、という意味です。

そんな、とても繊細な扱いが必要なものに対して、ろくな知識も責任も持たずに
「私に任せろ」などと言い切ることの怖さを、愚かさを、恐ろしさを
今回のこの事件のような出来事が起きるたびに感じます。

そして私が本当に怖いと思うこと。
この自称『祈祷師』の男が、詐欺目的で偽っていたのか。
それとも
本当に自分に治癒の力があると信じて行っていたのか。
そのどちらだったのか、ということです。

もし後者だったのなら、今回の結果に至った背景に
『善意』『親切』『助けてあげたい』
そんな想いを持って行っていた好意だとしたら。
それは、取り返しのつかないほど悲しく、愚かで、恐ろしいことです。

「よかれと思ってやったことが、逆に相手を苦しめてしまった。」
そんな軽く済ませられることではありません。

私のルームにいらっしゃる相談者さんは、それまでも色々なカウンセリングを受けてこられた方も少なくありません。
そして、こんな言葉をよく言われます。

「こんなにちゃんと話を聞いてもらえたのは初めてです」
「私はこんなカウンセリングが受けたかったんです」

私は特に珍しいことや高度で難解なテクニックを持ちているわけではありません。
ただ、基本に愚直に、相談者さんを第一に、当たり前のことを提供しているに過ぎません。

しかし、それが当たり前に提供されていないカウンセリングも数あると言うことなのでしょう。
そんな現状に、悲しさと、情けなさと、怒りを感じずにはいられません。

善意は確かに大事でしょう。人を援助する立場のものにおいては基本的に持ち合わせてしかるべきものでしょう。しかし、それだけでは足りないし、逆効果にもなってしまうこともあります。
正しい知識と、それを扱う自分を常に確かめることが必要となります。

専門家としての責任を持つことを忘れずに。たるみでした。


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2015年11月25日水曜日

人とサルの違い


本日のgoogleの検索トップ画像で気付いたのですが、
1974年11月24日は、類人猿アウストラロピテクスの化石『ルーシー』が発見された日です。
アウストラロピテクスは今から400万年~200万年前に生息していた初期の猿人であり。このルーシーは、『最古の人類』とも呼ばれており、ある意味我々の大先輩と言えるのでしょうか。

最近、440万年前のラミダス猿人なる化石も発見され、直立歩行の最古の記録も塗り替えられたとかいう話も聞きますが、まぁ現状ではルーシーがそのように位置づけられているということで。

サルと人の分岐というのは生物学的に見るととても興味深いテーマではあります。
しかし、『心』という観点で見ると、いったいどこに違いがあるのでしょうね。
それはサルだけの話ではなく、人とそれ以外の動物の違いというのは何なので、そもそも違いがあるのでしょうか。

例えば『感情』の有無で言うのなら、人以外の動物にもあると私は思っています。
実感したところで言うなら、犬空は確実に喜怒哀楽を感じます。
「犬のあれは感情ではなく……」
そんな説も聞きますが、本能や人間の錯覚だけではなく、ちゃんと感情を持っていると思っています。
逆に近年では、植物にも感情があるのでは、という説を唱える方もいるそうですし。

あとは、『死』や『弔い』という概念を持つことで人間は動物から一線を画した、という説もあったと思います。
しかしこれもまた、動物の中にも仲間の死を悼んだり、弔うような行動を見せるものもいるそうです。

他には、『社会を作る』。
これもアリだって社会生活を営んでいます。
そう考えると、人とその他の動物というものの違いというのは実はあまりない気がしてきます。

その中で、『理性』というのは多いな違いな気がします。
動物にだってある程度の知能を有するなら、理性は持ち合わせてはいるのでしょう。
しかし、大多数は『本能』が『理性』を凌駕する。

例えば、種の保存という本能に根ざしたものに対しては、理性よりも優先するものでしょう。
その反面、人は本能的な欲求や感情よりも、理性を優先する傾向にあるのではないかと思います。

それゆえ、高度な社会を築いてゆくことが可能になったのでしょうね。
しかし、強すぎる理性のせいで、『ありのままの自分』『自由』といったものが制限されがちになっている、というのもまた事実かと。

その結果、心を病むというリスクを他の動物たちに比べて大きく背負うことになっているのだと感じます。

強い理性を持つ。
それが人の他の動物たちに勝るところなのか、
それとも生物としての欠陥なのか。

社会という制限の中でもありのままの自分は実現できます。たるみでした。


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2015年11月23日月曜日

マクドナルドの無人注文機


ご存知でしたか?

マクドナルドに無人注文機(自動券売機?)が設置されだしたこと。
今日栄にあるマクドナルドに入ったところ、レジの脇に画像のような機体があったので物珍しそう
に眺めていたら、店員さんが使用方法を教えてくれて体験してみました。

タッチパネルで注文してしばし待てば、カウンターから受付番号を呼んでもらえます。
発券チケットをカウンターにもっていく手間も不要で、
どうやらオーダーは自動的に通る仕組みのようです。

これは便利だと次回からも使わせてもらおうと思います。
ただ、この発券機はまだ日本に2台しかないのだということで。
試してみたい方は中区役所近くのマクドナルドへどうぞ。

自動販売機というのはレジの混雑を避けるためや、
オーダーミスの防止には効果的で重宝します。

しかし、店員さんとのおしゃべりが好きな私には少し寂しい側面もあります。
とはいっても、本来ファーストフード店ですから。
『fast』であることが求められるわけですし、本質的には正しいのかもしれません。

こういった、『機械化』という時代の流れに対して、
「人と人のコミュニケーションが希薄になる」
そんな批判を耳にしますが、
私は別段かまわないと思っています。
だって、もともとファーストフードの店頭はコミュニケーションの場ではないわけですし。

だからこそ、
希薄になりつつある日常のコミュニケーションというものは確かにあるからこそ、それをを補う為にも、しっかり人と人が関わりあえる場所や構造を作っていくというのも、
これからも社会には必要なのかもしれませんね。

時代が移り変わるからこそ、これまでの構造にこだわり続けるのでなく、
新しい構造が必要になってきていると私は思います。

社交の場がもっと気軽にあるといいですね。たるみでした。


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努力の測り方


『努力』の測り方というのは難しいものです。
どこまで頑張れば努力したことになるのか、
それがわからずに悩む方というのはとても多くいらっしゃいます。

「自分は努力しているのに、周りは評価してくれない。」

そんな思いをしたことがない方はいないのではないでしょうか。
そんな時、人は
「努力が足りない」
「努力ができない」
そんな風に自分を卑下してしまいがちです。

そうなのでしょうか?
努力は認められなければ価値はないのではないでしょうか。
私は、結果が伴わない努力が無価値だとも思いません。

とはいえ、『成果』や『結果』が求められることは確かにあります。
仕事だったり、試験だったり。

しかし、『結果』と『努力』をないまぜにしてしまうと少しおかしなことになります。

結果は確かに大事です。
結果を出す為にする努力はそれが目安となるのでしょう。

しかし、結果ばかりが目的ではない場合もあります。
だからといって、努力をすることが目的になってしまうのもまた違う気がします。

「流した汗は嘘をつかない」

私の好きな言葉なのですが。
結果のでない努力はないと思っています。

ただ、その結果が、周囲の認めるものなのかどうかはまた別です。
たとえ周囲には認められない結果だとしても、
本人がそれを努力の結果だと感じられればそれは大きな意味があると思います。

つまり、努力をすることは結果に繋がる。
しかしその結果は、他者が決める物差しではなく自分が決めばいい。
努力を認めるのは自分自身しかないのではないか。

そういうことが言いたいわけです。

カウンセリングの中で、努力の成果をテーマとされる方の多くが、
そんな納得を得て自分自身を認められるということがよく起こります。

そんな人たちと関わらせていただいて、私が得た結論です。

自分が納得することが大事。たるみでした。


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2015年11月21日土曜日

何度あたっても牡蠣が好き


牡蠣です。

『カンカン焼き』というんですってね。
牡蠣をお腹いっぱい食べるというなんとも贅沢なお食事でした。

牡蠣というと、好き嫌いの別れる食材だと思います。
単純に味が嫌いという人もいれば、
あたってしまい二度と食べたくないという人も。

私も過去2度、牡蠣にあたって苦しんだ経験があります。
あれは辛いんですよね……ほんとに。

だけど不思議と嫌いにはなりませんでした。
不思議ですね、あんなに苦しい思いをしたのに。

これまでの人生、楽しい経験も辛い経験もしてきた中で、
苦手意識を持っているものもあれば、
理由はわからないけれど好意的に感じるものもあります。

でも、その線引きが自分でもよくわからないんですよね。
なぜ苦手なのか、なぜ好きなのか。

今のところ生きていくうえで困っていないので、詳しく掘り下げたことはないですが、
きっと心理療法などを駆使してその深層を探っていくと面白い発見があったりするのだと思います。

そういった機会に恵まれ、面白い発見があったらまた報告しますね。

自分のことを知るのは面白い。たるみでした。

 
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2015年11月20日金曜日

共感という技術


事務所の近くの公園に設置されている喫煙所で一服することがあるのですが、
カラスが多い公園で、これまでさほど興味のなかったカラスの生態を知るよい機会となっています。

カラスの生態の中でも一つ面白い特性がありまして。
カラスという動物は、『遊び』を行うことができるのだとか。
『遊び』というのは高い知能を有していて初めて行えるものです。

そこで今日出会ったカラス。
飲み捨てられていた瓶(ポイ捨ては良くないですが)、おそらくワンカップでしょうか、その瓶をカラスが足で押さえて口ばしでつついたり、中をのぞいたり、、立てては転がしてをずっと繰り返していました。
はじめは、中に残っている酒を飲んでいるのかな? カラスって酒飲むのか?
などと思っていたのですが、しばし見ていると気付きました。
これは、遊んでいるのか? と。

ちょうど、犬がボールで一人遊びをしているように。
自分で転がして、それを追いかけ捕まえるように。

その行動が遊びであるとは、人間である私たちには理解はできません。
しかしずっと無心で見ていると、だんだんとその行動をしている動物が『楽しんでいる』ということが伝わってきます。

表情に表せるわけではないですし、もちろん言葉で「楽しいよ」と伝えてもくれません。
しかし、人間としての価値観や常識を外して、その行動を観察しているとだんだんと行動の意味が見えてくるような気がするのです。

カウンセリングの技術の中には『共感的理解』というものがあります。
相談者の感情を、あたかも自分のもののように、時には本人以上に共感して理解するということで、共感的理解を示すことは相談者の解決にとって効果的な技術だとされています。

ところがその技術、実践することはおろか、人に説明することもとても困難です。
私自身、きちんと有効に行えているか、と問われれば「おそらく」としか答えられないほど曖昧で確信の持ち辛いそんな高等技術です。

しかし、今日カラスを眺めていて体験したこの感覚。
決して自分という存在だけでは到達しないであろう感覚を、自分という存在で理解したあの体験。

それこそが、『共感的理解』と呼ばれるものの正体なのではないかと思いました。
心を通わすという本質がそこにあるのかもしれません。

カラスが可愛く思えてきた。たるみでした。


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2015年11月19日木曜日

お菓子に意味なんていらない


ウォンカチョコ(ウォンカバー)。
無性に食べたくて買ってきました。
ご存知ですよね。映画『チャーリーとチョコレート工場』に登場するチョコレートです。
ネスレが実際に作って販売しているのですが、劇中のチョコを再現しています。

こういった試み、とても好きです。
創作物と現実をリンクさせるというか、
架空のものを敢えて実現させるこの矛盾。

今年何かと話題になっている映画『バックトゥザフューチャー』シリーズでも、
未来を描いた作品内の架空の商品を、実現させてしまおうという構想もあります。
その辺りは以前のブログで ⇒『30年後を思い描く』

この『チャーリーとチョコレート工場』という映画では、
他にも面白い試みがあったそうです。
それは、上映中の劇場内に『香り』で演出をしたということです。

物語の大部分がチョコレート工場の内部で進むこの物語、
人工のチョコレートの香りを劇場内に漂わせることで、
観客もあたかもチョコレート工場の中にいるような臨場感を演出したそうです。

ぜひ体験してみたかったものです。

人間は、物事を知覚したりする時、『視覚』にもっとも頼っています。
つまり、目で見ることで状況や対象を把握しているということです。

しかし、それだけではなく視覚を含めた『五感』を総動員してもいます。
『視覚』『聴覚』『嗅覚』『味覚』『触覚(触運動感覚)』
この5つを使って知覚をしているのですが、
人によって優位な感覚というものがあります。

例えば、

「コーヒーを楽しむ」

そんなイメージをした時に、

「コクがあってほろ苦いコーヒー」
そんなイメージをした人は、味覚が優位な傾向にあるのかもしれません。

「ミルのゴリゴリという音が好き」←聴覚優位。

「芳醇な香りが鼻腔をくすぐる」←嗅覚優位。

「手に取った時のカップの暖かさがほっとする」←触覚優位。

といったところでしょうか。やや強引ですがね。

そう考えると先の『チャーリーとチョコレート工場』ですが、
視覚は劇場ですのでクリア。
聴覚も劇場設備ならではの臨場感を高めるサラウンドでしょう。
それに加えてチョコレートの香りという嗅覚による演出。

五感覚のうち実に3つの感覚を押さえているということです。
後はチョコレートを食べながら観劇したらもう残るは触覚だけです。

ちなみに私は嗅覚優位です。たるみでした。


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2015年11月18日水曜日

傘がない


昨日今日と雨でしたね。
雨が降っていたら傘をさすわけですが、
私はどうにも傘というものが苦手でして。

その理由はいくつも挙げられます。
傘をさすことによって片手がふさがる。
畳んでいる状態でも荷物になる。
カバンにしまうと濡れる。
そもそも傘は数百年前からその形状は一向に進化していません。
どんだけ原始的な道具なんですか。って話ですよ。

そんな私はしょっちゅう傘を失くして。
傘を持って家を出て、出先で雨が止んだ時はほぼ失くして帰ってきます。
そんな私の傘嫌いは、以前にもこのブログで記事にしたこともありました。

しかし最近気付いたことがあるんですね。
なぜか、絶対に失くさない傘、があることに。

その傘は、以前に旅行先で購入した傘なのですが、
これまで何度か使用しているにもかかわらず、
そのうちの何度かは出先で雨が止んでいるにもかかわらず、
ちゃんと持って帰ってきているんですよ。

きっと、傘を失くすという私の悪癖の裏には、

「傘なんて嫌いだ、持ち歩きたくない」

そんな気持ちが無意識に私の行動に働きかけて、
『ついうっかり』を起こしているのでしょう。

しかし、その傘に限っては、

「大事な旅の思い出だから失くしてはいけない」

そんな思いを常にどこかで持っているのでしょう。
だから、数え切れないほど傘をなくしてきた私でも、
絶対に失くさない傘になっているというわけです。

改めて、人の思いや気持ちって無意識にこんなにも行動に影響を与えるものなのだ、
つくづく感心してしまいます。

傘がもっと進化すればいいのに。たるみでした。


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心にぐっとくる名言 ⑪


「安西先生…!! ……… バスケがしたいです……」
三井寿 - 井上雄彦『SLAM DUNK(スラムダンク)』より。

これ、漫画の名園としてはもはや有名すぎるのですが、一応解説。

以前はバケットボールに情熱を注いでいたが、怪我により挫折。自暴自棄になり逆恨みをしたバスケ部員との乱闘の末に恩師に対して出た本音。というところでしょうか。

この名言 ─名シーンと言ったほうがよいでしょうか─ を少し違った角度から扱ってみたいと思います。

よく物語でありますよね。最後の最後で本音をやっと吐き出す、そんなシーンが。
それに対して、
「はじめっから素直になれよ」
そんな感想を持ったことないでしょうか。

この『本音』というものなのですが、
本人の意思で本音をなかなか出さない、と思いがちですが、実は違うことも多いのです。

ではどういうことかというと、
自分の本音であるはずなのに、自分自身が気付けていないことがある、
ということです。
むしろ、周囲はとっくに気付いていても本人だけがそれに気付けていない、ということも多々あります。

カウンセリングを通して、はじめて自分の本音に気付く
そんなことがよく起きます。

本音というの自分の一番素直であり、ある意味とても繊細で傷つきやすい部分。
だからこそ、それを出すことに恐れや恐怖を感じてしまうのですね。

その結果、本音を出さないことで自分を守る、ということをしてしまうのが人間です。

しかしそれはあくまで一時しのぎの対処法でしかなく、
出せなかった本音はくすぶり、本人を苦しめます。

カウンセリングでは、傷つかない環境で本音と向き合ってもらう。
そんな空間となることも多くあり、
ある意味それこそが心を癒す最良の方法ではないかと思います。

自分に正直に。たるみでした。


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2015年11月16日月曜日

プロカウンセラーになるための実践ワークショップ ⑥


 本日は毎月恒例のカウンセリングオフィス+αさん主催による、
『プロカウンセラーになるための実践講座』でした。

講座の内容や様子はコチラ。
カウンセリングオフィス+αの小野綾子さんのブログで熱く紹介してくれています。

11/16 プロカウンセラーになるための実践WS

いつも気合の入った紹介ありがとうございます!

早いものでもう6回目の開催となります。
参加者は、私が講師をしているカウンセラー養成学校の卒業生さんが割合的には多いのですが、
ここ最近は別の学校でカウンセリングを学ばれた方や、長く現場経験をお持ちの方の参加も増えてきました。

最近ね、面白いことに気がついたんですよ。
学びのベースが違ったり、私たちとは違うスタイルのカウンセラーさんでも、
臨床の中での、迷う所や苦手な展開、困ってしまう所が似通っているなぁ、と。

きっとカウンセリングというのは一つの大きな山のようなもので、
皆それぞれ、登山ルートは違うけれども、目指す頂上は一緒なのだろうなぁと。
そして一つの山を登りきったときに、またもっと高い山があることに気付かされる。

そんな、同じ山を登る仲間として、これからもお互いに成長し合い、
今よりも高みに登っていきたいと思います。

はたして私は今山の何合目あたりにいるのでしょうか。たるみでした。

 
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2015年11月14日土曜日

毎日を新鮮に生きるコツ


家の近所の畑です。
これはなんでしょう? 白菜?

こういう作物が実っている風景って好きです。
生命の息吹というか、力強さというか
安心するような、頼もしいような、
そんな、単純な感動だけではない雄雄しさのようなものを感じさせてくれます。

今までの人生で、あまり畑が近くにあるような環境に住んでこなかったので、
窓を開ければ畑が見えるという今の環境は新鮮です。

季節によっては土の匂いがしてきたり、
水鳥が夜中に鳴いたり、
蛙の鳴き声がうるさかったり。

カエルの合唱ってこういうことを言うのかー、
なんて童心に戻って感心しています。

経験というのは、いくつになっても最新です。

これまで体験したことのないものでも、
何度も同じような体験をしているものでも、
まったく同じ経験をすることは決してありません。

似たような体験をたくさんしてしまっているので、我々大人はなかなかその新鮮を感じることは難

しいですが。本当は大人になった今でも毎日が新発見の連続なはずです。

小さなことでも経験を大切にする。
それが日々を価値あるものにするヒントかもしれません。

今日も世界はひろがっていく。たるみでした。


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2015年11月13日金曜日

感情に触れる世界


先日、元上司であり恩師の先生のところへ開業の挨拶へ伺いました。
もう開業して半年経つので、随分と不義理をしてしまっていたのですが快く迎えていただきました。

人生の先輩であることは勿論、カウンセラーの先輩でもあり、
今の私のカウンセリングのスタイルもその先生から受け継いでいるところもたくさんあります。

私は元々は理屈型の人間でして、カウンセリングのスタイルにもそれは現れていました。
理屈で理解しようとするというか、思考の整理を優先して悩みの解決に導くといいますか、
考え方を変えることで問題解決をしようという、そんなタイプだったんですね。

しかし、私が尊敬し敬愛する先生は数人いるのですが、その多くが感情に働きかける介入を重視する方たちなんですよね。
やはり自分に欠けているものに惹かれるのでしょうか、
おかげで今では私も感情を扱うことに重きを置くカウンセラーとなっています。

先日ご挨拶に行った先生もそんな方で、
その先生と話していると、色々な感覚に気付かされます。

感覚に触れることの重要性を知っている者同士が語り合っていれば、
当然のように、そこに感覚のやり取りが生まれます。

すると、心の深い部分での共鳴というのか、共感というのか、
言葉は上手くあてはめられませんが、場の空気がとても濃密になっていきます。

その時に気付きました。

「あ、この感じ、カウンセリング中にたまにあるやつだ。この空気になった時ってカウンセリングが効果的に進むんだよな」

つまり、言葉や思考を超えて感覚のステージで関われている時、一種独特な世界を感じられることがあります。
その状態に相談者が至ってくれた時、実に有意義な時間となり相談者の解決は加速します。

(なぜ感覚的な心の深い部分に触れることが解決に繋がるのかは、説明すると長くなるのでまた別の機会にしますが、決してスピリチュアル的な理由でなく、確かな根拠もあります。)

カウンセリングの中では時間をかけて、我々カウンセラーが相談者をそのステージに至るお手伝いをするわけですが、そこはカウンセラー同士。
短時間でそのステージでの対話となっていたようです。

とても心地よく、カウンセリングの原点を思い出させてもらえる時間でした。

画像は開業祝にといただいたワイン。
とても美味しくて二日で空けてしまいました。

先生、楽しい時間を有難うございました。 たるみでした。


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2015年11月12日木曜日

心にぐっとくる名言 ⑩


「人間は自由という刑に処せられている」
フランスの哲学者、ジャン=ポール・シャルル・エマール・サルトルの言葉です。

私自身が学生時代は哲学を専攻していましたので、実存主義には随分ハマりました。
今のカウンセリングにもその影響は確実に出ており、
そもそも、心理学の一つの流れの中で、実存主義的な心理療法は一つのムーブメントともなっています。

自由という刑、などというと物騒な印象ですが、
単純にいえば、
人間は「しなければならない」と強制されるものは何もない。
それはどこまでも自由でもあり、同時に自分で選択しなければならないという義務を課されている、そんな感じでしょうか。

なんでも自由にやってもいいけど、責任は全部自分で取れよ、ってことですね乱暴に言うと。

私はこれは真理だと思っています。
カウンセリングの現場で、解決に至る時に欠かせないものとして、、
相談者自身が自由になる、という場面(瞬間?)があります。

具体的には、
自分の意思や気持ちを、しっかりと自分で表現する。ということです。

それは何も、立派な目標とか、清く正しい宣言などではなく、
ただ正直で素直な感情や、欲求とか想いとかそういったものを、何にも憚られることなく表出する。
時には、日常では許されないような欲求や、誰にもいえなかった気持ちなどがストレートな形で表現されます。
そしてその多くは、相談者自身が許せていなかった自分の自由な部分です。

つまり、自分が自由であることを妨げていたということが、ストレスや問題の正体だったということです。
不思議ですよね、自分を不自由にさせているのが自分自身だなんて。

そしてそういった状態にある方の多くが、
自分のことを自分で決める、ということに戸惑いを訴えられます。
そしてそれが悩みを解決する時の鍵となります。

自己決断ということですが、
自分で決めるというのは、一見自由意志のように見えて実は多くの責任を伴います。
その責任がプレッシャーとなり、不安を招き、自分の自由な状態を制限してしまうのです。

しかし逆に、自分の本心の意思でない行動には、エネルギーが足りなくなりがちです。
モチベーションと言い換えてもいいかもしれません。
自分が本心から決めたことだからこそ、頑張れる。
それが人の力を最大限発揮する唯一つの方法です。

ですから私はカウンセリングの中でこう伝えます。
『自由でいていいのですよ』と。

優しさは厳しいからこそ優しい。たるみでした。


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