2015年12月18日金曜日

失敗は成功の母


長い人生、失敗してしまったということもあるでしょう。
全てが上手くゆく人などいないわけですので、それはごく当たり前のことです。

しかし、その失敗をどのように受け止めるかは人によって違います。
失敗を後悔して、その後の人生にもマイナスの影響を及ぼしてしまう人もいれば、
失敗を糧にそこから成功への道を歩む人もいます。

どこに違いがあるのでしょう。
「クヨクヨすんなよ」
「誰にだってあることさ、気を取り直して次に行こう」

そんな言葉では気持ちを切り替えることはできないという人も多いでしょう。
そこで、『失敗の捉え方』というものについて、
解説しつつ、前向きな捉え方のコツのようなものを考えてみましょう。

まず、失敗とはどのようなもののことを言うのでしょうか。
失敗してしまったという経験。そこで起きていることは、
『理想とのギャップ』なのです。

「こうなって欲しかったのに」
「きっとこうなると思ったのに」

そんな自分が思い描いた理想と現実とのズレが我々を失望させたり悲しませたりするのですね。
つまり、失敗を失敗と捉えるるのは他ならぬ自分自身だといえるでしょう。

例えそれが、他者から叱責された失敗であっても同じです。
その場合は、その人が失敗だと感じた対象は、
『失敗したこと自体』ではなく『叱責された』という結果に対して、理想とのギャップがあったということです。

そして理想とのギャップとは、
その人にとって『受け容れたくない結果』ということです。

ですので、失敗を受け容れるというのは、結果を受け容れることに相違ありません。
だとしたら、その結果を受け容れやすいものに変換してしまえばいいということになります。

ここで一つ、そんな変換の一例でもあり、ストレスの溜まらない考え方を。

「この経験は次に活かせるぞ」

そう考えてみる。
とてもシンプルで、慰め言葉によくある言葉です。
しかし、『失敗』というシステムを知ったならば、そのありていな慰め言葉も有意義に使えるはずです。

今回自分が選んだ方法はベストな結果にはならなかった。
ということは、ベストでない方法がひとつ明確になったということ。
次に同じ失敗を選ばなければ、ベストな結果へたどり着ける可能性が高くなると考えられます。

今回が最後のチャンスではないはず。だとしたらこの経験を次回に活かすことで、意味のある失敗に変えてしまおうということです。

単純だけど、考え方や捉え方を変えるというのはこういうことです。
自分が決定してしまった結果は、きっとその結果までのプロセスがあるはず。
その結果を我々は一足飛びに、自動的に出来事と結論を結び付けてしまうから、捉え方に自由がなくなってしまいます。
ちなみにこれは、認知療法の自動思考というものに近い考えでしょうか。

『どうしてそう捉えたのか』
そんな自分のプロセスを丁寧に解きほぐしてゆくと、違った捉え方というのは意外と多く存在するものです。

成功だと決めたら成功に化ける。たるみでした。


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