2018年11月1日木曜日

ハロウィン問題について


昨日のハロウィン当日、渋谷では大変な人だったそうですね。
私は昨日は栄のオフィスには行かずに出張から直帰だったもので知らないのですが、名古屋も仮装した人たち多かったんですかね。

さてそんなハロウィン。
ここ3~5年で一気に定着した感じです。
といっても日本でのハロウィンは、仮装して練り歩く、というほぼコスプレイベントの様相ですけどね。
それはね、別にいいんじゃないでしょうか。
クリスマスだって日本独自のイベントとしてすっかり定着していますし。
他国の行事を取り入れるというのは難しいものなのでしょうしね。

ですが問題視もされているようで。
特に渋谷の大混雑は、犯罪の多発や暴徒化などを引き起こし、もう楽しい一イベントの域を超えて社会問題にまでなりつつようです。
メディアでも多くの著名人が苦言を呈するコメントを出していますね。

今後の対策も必要になってくるのでしょう。
そこで、心理学的にこの問題を考えてみると、
まずは、「なぜ暴徒化するのか?」については色々な心理効果で説明ができます。
集団心理(群集心理)による心理的ブレーキの欠如。
仮装という匿名性によって得られる大胆な心理状態へのなりやすさなど。

つまりは混乱状態になる条件が揃ってしまっているわけですね。
なら、規律を作ればいい、というのは一つの解決策なのだと思います。
一般的に規模の大きなイベントは、ルールが厳しく、ともすれば窮屈を感じてしまう規律の下で混乱なく運営されます。
ここまで規模が大きくなってしまったのなら、ハロウィンというイベントをルールを設けて運営する必要が出てくるのではないかと思います。

ですが、きっとここ数年のハロウィンの盛り上がりの理由には、
ルール無用の無秩序が許される場』という魅力があるのだと思います。
ルールのあるイベントではなく、個人の意思で終結した人たちがそれぞれ秩序なく好き勝手な楽しみ方ができる、という楽しみ方を見出しているように思えます。
そうなると、ルールという秩序ができたら離れていく人も多いのではないでしょうか。

なぜそれほどに無秩序な混沌が魅力となるのか。
それは、社会規範や秩序・ルールに縛られた日常のフラストレーションの表れでもあるのかもしれません。
毎日我慢をして規律を守って生きていることに対する不満が、昨今のハロウィンのような良くも悪くも『自由』を求めているのかもしれません。

来年に向けて具体的な対策は勿論必要なのでしょうが、
根本にある社会への閉塞感が緩和されることもまた必要なのかもしれませんね。


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