2018年11月29日木曜日

感情表現が薄くなっている気がする


毎年、この時期になると『流行語大賞』というのが話題になります。
その年に生まれた(流行った)「ことば」のなかで世相を象徴するものを決める賞なので、当たり前ですが若い人の間で流行した言葉がノミネートには挙げられます。

そんなニュースの中で、若者が街頭インタビューを受けていました。
それを見ていると感じたことがあります。

表現が小さい?

これね、これまでも感じていたんですよ。
仕事柄、中高生と会話をすることもあるのですが、その時にもその違和感を感じることがありました。
私と話している時だけの限定なら、おっさんのカウンセラーと話すのに緊張でもしているのかなとも思っていたのですが、彼らが友人同士で話す時にも感じるんですよね。
会話が平坦というか、抑揚が薄いというか。

昨今の若者は語彙が少ないという話題もよく目にします。
「ヤバい」「ウザい」「キモい」
この3つの言葉だけで感情表現が事足りてしまうとかね。

でもそういう事ではないんですよ。
「ヤバい」だって、表現の仕方で多数の感情をあらわす言葉になるわけで、表現の薄さ・小ささとはまた違う問題な気がします。

例えば、アクセントを矢印で示すなら
「マジ(↑)ヤバ(↑)いんで(↑)す(↓)けどー(↑)」
これだったら、
ああ、楽しい気持ちが盛り上がっているんだなぁ、と感情も伝わってくるのですが。

彼らの感情表現はまるで、youtubeの動画に対する反応をひとり言で呟いている、
そんな印象を受けました。

「うわ(―)これマジやばいー(――)」

それはつまり、相手に対して伝えることを目的とした表現ではなく、ただ自分の感想を読み上げているといった感じでしょうか。

ここまで長々と若者批判みたいなことしておいてなんですが。
別にそれが悪いわけではないと思っています。
時代なんでしょうし、コミュニケーションなら互いが納得できていれば問題ないですしね。

ただね、カウンセリングをしているとたまに驚くんです。
話をしてくれているんですがどうにも無感情に淡々と話している。
心理カウンセリングでは『感情の表出』というのは大切なものなので、私からすると

「うーん、たくさん話してくれているけど、あまり感情を伴わずに語っているなぁ。まだもう少し時間がかかるのかな」

そんな風に感じていたのですが、ケース後の感想を尋ねると。

「こんなに感情的に話したの初めてかも。自分でもびっくりしてる」

そう仰るんですよ。
どうも気を使ったり社交辞令で言っているようではない。
だって実際に良い効果が出ているようなんです。

私にとってはまだ薄い感情表出だが、この人にとっては普段に比べて感情的になってくれていたんだ。

それに気づいた時に、昨今の感情表現の薄さを再確認しました。
そしてね、同時に思いました。
これからの時代、やっぱり心理カウンセリングは必要だ、とね。

宣伝かよ、と思われてしまうのは承知です。
でもね、本当なんですよ。

カウンセリングの場では、先ほども書いたように感情表出が重要になります。
なぜなら心の健康には、自分の感情を歪めることなく素直に享受できている時、人の心の機能は正常に、健康的に働くとされています。
(そういう心理療法の理論があるわけです)
ですので、我々カウンセラーは対話を通して相手の感情に働きかけています。
ただ話をしているだけように見えても、カウンセラーと話すと気持ちがすっきりする、などの効果はそういった理由もあります。

つまり、感情を表出することは心の健康に必要。
だが、昨今の傾向として感情は乏しくなりつつある社会がある。
なら心理カウンセリングは普段よりも感情表現ができる場所として心の健康に有効。
ということです。

ちょっと強引な展開になってしまいましたが、
感情豊かに表現できるって、気持ちの良いことだし自分で思っているよりも気持ちがすっきりするものだという事をもっと多くの人に知ってもらいたいものですね。

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