2019年4月2日火曜日

イチローというプロフェッショナル



最近の話題として、イチロー選手の現役引退というのはインパクトがありました。
正直私は野球には疎くて、とはいえそんな私でもイチローの名声は存じていました。

丁度年代的にも日本球界からメジャーリーグへ、という遍歴をリアルタイムで追っていた世代でもあり、数々の記録や偉業の具体的な真価はピンと来なくても、その存在感はとても大きなものであることは理解していました。

そんなイチロー選手の引退を機に各方面で取り上げられる機会も増え、よりイチロー選手のことを知ることも増えた中で感じたことは、
イチロー選手のプロフェッショナルとしての在り方

もちろんプロ野球選手なのですからプロフェッショナルであることは前提なのですが、その精神性に感じるプロ魂。
具体的にひとつ挙げるとしたら、
ONとOFFを分けた姿勢、でしょうか。

『プロの野球人としてのイチロー』と『一個人としてのイチロー』
オフシーズンまでトレーニングを欠かさないほどのストイックさを持っていらしたそうですが、それを可能としているのは精神的なON/OFFを意識されていたのではないでしょうか。

いくら熱量を持っていたとしても、ずっとON状態ではいつか破綻してしまいます。
逆にOFF状態を引きずっていては本番で実力が発揮しきれない。
来るべき本番に万全な状態で臨めるよう、意図的に切り替えを行っていたのではないでしょうか。

これは、プロアスリートだけに適用されることではなく、どのような仕事でも必要な姿勢だと思います。
例えば、私の専門領域である心理カウンセリング。
心理カウンセラーというのは技術や知識のみでなく、人間としての姿勢も大切な要素となります。
クライエントさんと接する時は、相手をどのような時でも受け入れ、偏りのない関りが求められます。
しかし、それはカウンセラーとしての理想像であり、私個人がその理想像を体現できているかと言えば、甚だ未熟と言わざるを得ません。
勿論、信用失墜に値するような行為は公私関係なくどのような場合でも絶対に行ってはいけないことです。
ただ、プライベートで人と関わっていて、自分勝手に怒りを感じることもあれば、適切でない関りをしてしまうこともあります。
幸いこのような仕事をしていますので、すぐに気付き、修復することはできているので大きなトラブルに発展することは少ないのですが。
つまりは24時間完璧にカウンセラーでい続けることは困難ということです。
だからこそ、心理カウンセリングは時間や場所という構造を設定することが必要で、限られた環境の中で極力理想的な関りが行えることが可能となります。

カウンセリングの中で、ご家族に精神疾患を持っている方の相談を聞くことも少なくありません。
そんなご家族の多くは
「自分が完璧に関われないことがいけないのだ」
そうご自信を責めてしまいます。
その結果、ますます心に余裕がなくなり思うように接せなくなってしまいがちです。

常に完璧を求めようとすることは、ずっとON状態でい続けようとすること。
そうではなく、ON状態を最大限発揮するためには、OFF状態を作り、メリハリをつけることが必要なのです
そうすると、自分のことも客観視できて、ストレスを無自覚に溜め込むこともなく、必要な時に必要な能力を発揮することに全力を注ぐことができます。

OFFを持つということは、それだけONに対して集中して臨むことができるよう心がけているという、プロフェッショナルとしての責任なのだと思います。

ずっと頑張り続けて疲れてしまっているなら、時には弱音、愚痴吐き、八つ当たりなどを思う存分できる機会を持つことをお勧めします。


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