2015年7月4日土曜日

東海道新幹線の悲劇 ~何が71歳男性を駆り立てたのか~

また考えさせられる事件が起きてしまいました。
東海道新幹線の運行中に車内で焼身自殺を図り、本人を含む二人が亡くなり乗客26名も重軽傷という大変な事件となりました。

先ずは、被害者の方へご冥福を。怪我をされた方々へは一日も早い回復をお祈りいたします。

71歳男性のこのショッキングな行動にはどのような背景によるものだったのでしょうか。
焼身自殺というのは、自らで命を絶つ自死の中でも、特にある意味パフォーマンス性を持った選択だといえます。
歴史的にも何がしかに対する抗議行動の意味で行われることも多い、自死の中でも特殊な例と言えるかもしれません。

連日の報道を見ると、この男性の背景が色々と語られているようです。
年金の少なさに対して不満を持っていた。
好意を持った相手を亡くすという経験をしていた。
事件の数日前には警察に近所トラブルを訴えていた。
区議と近々生活保護について相談することになっていた。
身内が地元に帰ってくることを勧めるも断った。

など、沢山の男性についての情報が明らかになっています。
どうも報道の行方は年金への不満というのが動機の落とし所として有力視されているような印象を受けます。

はじめに述べたように、今回の事件は自死の方法として
何かを訴える意味での行動、「認めてもらいたい」「自分の意見を聞いてもらいたい」
という背景を感じます。
いったいこの男性は、なにを世間に訴えたかったのでしょうか。

報道で明らかになる情報からの推測は、あくまで推測でしかありません。
真相はこの男性の命と共に永遠に失われてしまいました。

この事件を通して、改めてメンタルヘルスの重要性を感じました。
もし今回の凶行に至る前に、誰かがこの男性の話をしっかり聞いてあげる事ができていたとしたら。
勿論周囲の友人や親族、行政の担当者などは真剣に対応をしていたのでしょう。
しかし、それらは心理の専門家ではなく、話を聞く専門家でもなかったはずです。
特に、「わかってもらいたい」「自分の辛さを知ってほしい」という欲求があったのなら、
きっと我々のような心理臨床の知識を携えた傾聴のプロが力になれたと信じています。

心理カウンセリングはずいぶん世間に浸透はしましたが、本当に必要とする人へ提供できているかといえば、まだまだ不十分です。
需要と供給のシステムが未だ不完全なのです。

このような事件が起こらないためにも、真の意味での普及が求められます。

そのために現役の我々が頑張らなきゃですね。たるみでした。


 
 
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