2015年7月10日金曜日

キラキラネームは是か非か?






















あるツイッターで見つけた七夕の短冊。
この子の気持ちを考えると切なくなりますね・・・・・・。

近年、子供の名前にキラキラネームをつける親が増えているそうです。
知り合いの小学校教師はクラスの半分くらいの名前が振り仮名がないと読めない、と言っていたのでどうやら本当に増えているのでしょう。

キラキラネームとは、常識的な読み方が出来ないような当て字や、外国人によくある名前を無理やり日本の漢字に当てはめた、一般的に「奇抜な名前」とされる名前です。
批判されがちなキラキラネームですが皆さんはどう思いますか?

私個人としては、その名前にちゃんと意味や想いが込められていれば悪くもないような気はします。
画像の「えるも」だってキリスト教カトリックの聖人に聖エルモという人物がいますし、
有名なところでは作家の森鴎外も子供や孫に珍しい名前をつけています。
長男 於菟(おと)
次男 不律(ふりつ)
次女 杏奴(あんぬ)
孫 真章(まくす)
孫 富(とむ)
現代ならばキラキラネームといわれたでしょうね。
森鴎外が子供や孫にこのような名前をつけた理由として
自身の本名「林太郎」がドイツ人に正しく発音されなかったことがコンプレックスであったとし、
子どもには独仏語でもおかしくない名前をつけた。子どもたちが国際人になった時に困らないように、という考えがあったそうです。

そのように、理由がありそこに親の愛情を感じられるものであるならば、一概になしだとは思いません。
もちろん常識の範囲内でです。そしてその名前をつけることによって子供にどのようなメリット・デメリットがあるのかをしっかり吟味した上で必要性を持ってつけるのなら、です。

そうでないキラキラネームというのもどうやら悲しいことに多数あるようです。
こちらも一例を挙げると
嘉緒翠(かおす)
大描夢(ひがむ)
愛保(らぶほ)
炎皇斗(かおす) ←カオス好きだなオイ
世歩玲(せふれ)
賢一郎(けんいちろう)←女の子の名前だそうです
爆走蛇亜(ばくそうじゃあ)
亜菜瑠(あなる)
幻の銀侍(まぼろしのぎんじ)

もし深い意図や想いがあったのなら謝ります。
しかし、一般的な捉え方をした時に、不吉な言葉や卑猥な言葉を連想させるような当て字を名前に使うことは、やはり子供の人生を思うと疑問を感じてしまいます。

こういったキラキラネームをつける親の言い分を聞くと
「人と違う名前がいいというのが最初にあって。子どもには個性的であってほしいから。難しい名前で困ることがあるかもしれないけど、自分で乗り越えるはず」
「かわいい名前だと子供も嬉しいだろうから」
「自分の好きなキャラクターだから」
などの意見があるそうです。

心理学的に考察した時に、どのようなことが考えられるでしょうか。
ひとつには、
『個性』『自由』に対するコンプレックス。
「個性的でいてほしい」や「常識に縛られない自由さを持ってほしい」というのは自身が自由を感じられていなかったり、自身の個性を尊重できない為に「自分が叶わなかったものを子供に託そう」という自身の未完了な欲求の押し付け。

もうひとつには。
子供を一人の人間として尊重できていない。
よく言われる、子供をペット感覚で考えている、というやつですね。
いつまでも可愛い子供時代が続くわけでなく、いつかは大人となっていくことに想像力が働かない。むしろ、子供を持つことが一人の人間の人生を誕生させることだという発想がない。
『人間』でなく『可愛い子供』として認識している、ということでしょうか。

どちらにせよ、『子供の為の名前』でなく『親がつけたい名前』といえるでしょう。
一生付き合っていく名前なのですから、しっかりその子供の人生を考えてつけたいものです。

いい名前をつけてくれた親に感謝。たるみでした。


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