2015年7月16日木曜日

携帯電話の普及により失われたもの

また大きな台風が来ていますね。
この台風11号は今日明日とかけて西日本を横断ということで、
私も明日のお仕事と関西の実家が心配です。
皆さんも十分お気をつけください。

さて、もう30年になろうかという昔。私が小学生の頃はこのように台風が近づくと、
学校が休校になるかどうかで不謹慎にも胸を高鳴らせたものでした。
当時は、『暴風警報』が朝○時時点で発令されていたら休み、というのがひとつの目安だった気がします。
そして判断が難しい場合は、学校に連絡したり、逆に連絡網でクラスメイトから情報が伝言ゲームのように回ってきたり。

情報の伝達方法はそれくらいだったと思います。
しかし現代はすごいですね。
今の小中学校は、専用のサイトが用意されていたり、一斉にメールが送られてきたり、LINEを使う学校もあるそうです。
そもそも、連絡網には電話番号でなくアドレスのみ掲載だったり、そもそも個人情報を尊重して連絡網がない学校もあるとか。
携帯を持っていなかったり、ネット環境のないご家庭はどうするんでしょうか・・・・・・?

科学の進歩というものにはいつも驚かされますが、ここ20年で最も大きな変化はやはり『電話』文化じゃないですかね。
20数年前は巨大な弁当箱のような携帯電話しかなく、こんな通信兵じみたものは流行しないだろうと思っていたのですが、
怒涛の開発ラッシュ。どんどん小型化し、どんどん機能が増え、昨今ではどんどん巨大化してます。なんか面白いですね。

さてそんな携帯電話の進歩と共に消えつつある文化が『家電話』。
私が小学生の頃は、友達と連絡を取る手段は主に3つでした。
ひとつは、学校で約束する。
ふたつめは、いつもの場所に行ってみると誰かがいる。
そしてみっつめが、家に電話する。

この、電話するというのがなかなか勇気がいるものでした。
「もしもし、○○さんと同じクラスのたるみといいます。○○さんはいますか?」
これが緊張するんですよね。女の子の家にかけるとなると緊張も倍増です。

そしてもう少し成長して色気づいたりなんかしちゃってからは、時間をあらかじめ約束しておき、恋人からの電話を家の電話の前で待ったりして。
おこずかいを貯めて、安い電話機を買って自室に長い電話線を引き込んだのも甘酸っぱくもいい思い出です。
面倒ではありましたが、その手間がまたドキドキとした特別感を盛り上げてくれたのかもしれません。

簡単便利にはなりましたが、その分味わえない感動というのもあるのかもしれませんね。

もうおじさんだなぁ。たるみでした。


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