2017年7月22日土曜日

マザコンの定義とは?


ネットを見ていて、『マザコン男子を嫌う女性』というトピックスと、それに対するネット住人たちのコメントを見ていて、面白い考察を見つけました。

日本では、過度に母親を大事にしたりすることを『マザコン』と敬遠されがちです。しかしアメリカでは、男性が母親を大事にするというのは、精神的に健全である、というアピールでもあるということだそうで。

例えば、
母親の話題をよく口にする、というのは「自分は家に母親がいる家庭で育った」ということで、つまり母子家庭などではなく、家族が揃った健全な家庭である、というアピールである。

そして、母親に対して愛情を示すのは「子供の頃自分は母親に愛されて育った」ということで、だから自分は愛情に満たされているので、人を愛することも出来る人間だ、というアピール。

そして最後に、母親を大事にしているというのは「家族である女性を大事にする」ということで、つまり恋人に対し、あなたが奥さんになった時に私はあなたを母親と同じように大事にしますよ、というアピール。

そんな、人間性のアピールという意図があるとのことでした。
その考察がどの程度根拠のあるものなのかはわからなかったのですが、
なるほどそういう一面もあるのか、と納得させられてしまいました。

この背景には、日本とアメリカの『親子関係』の違いもあるとは思います。
アメリカなど欧米は、子供に自立を促す文化が強く、
大人になってからも母親を大事にするというのも、あくまで自立した人間として、家族を愛しているという理解があるのでしょう。

一方日本は、どちらかと言えば親子の依存関係が強い文化ですので、
大人になってからの母親との距離感の近さというのは、未成熟な印象として映るのではないだろうか。
そんな考察も付け足すことができるのではないかと思います。

考えてみると、日本でいうところのマザコンとうのは、
母親に対する愛情が強いというよりも、
母親に依存して、自立していない男性のことを指している場合が多い気もします。

こんな風に、文化によって印象の変わる事って意外と多いんですよね。
カウンセリングの技術も、海外の発祥の療法が多く、日本国内でカウンセリングをする場合は、それらを少し日本人向けにカスタマイズする必要があると、常日頃から私も感じています。

文化の違いって、何気ない価値観や言葉にも表れるものなんですね。


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