2015年5月22日金曜日

カウンセラーへの道②

カウンセラーへの道①はこちら→5月14日の記事を見る。

『カウンセラー』を目指す、というのは実はとても曖昧な言葉です。
なぜならカウンセラーという職種には現在国内では公的な資格が無いのが現状。
極端に言えば
「今日からカウンセラーと名乗るぞ!」
と自己申告もできてしまいます。
そう、なんの専門知識も勉強もしないままでも名乗れてしまうのです。
そして実際、そうした『なんちゃってカウンセラー』が多いのも悲しいかなまた事実です。
私が講師をしていた資格取得学校も含め、民間資格というものがたくさんあるのですが、
それは自らが、カウンセリングを学んだということを証明する、という大きな意義を持っていると思います。

前回の記事ではカウンセリングの勉強の難しさとして、『練習の機会の少なさ』など主に『技術面』でのトレーニングについてを語りました。
そこで今回は『精神面』についてを語ってみます。

『教育分析』という言葉があります。
元々は『精神分析』の用語でして、簡単に言うと
カウンセラーのトレーニング過程で、自らがクライエントとなりカウンセリングを受けること。
というところでしょうか。

『教育分析』の目的は大きく分けると2つあります。

ひとつは、
『自らがカウンセリングを経験し、クライエントの変化を体験することで共感的な理解を促進させることに役立つ』
納得ですね。
自分が経験してもいないものの効果を人に勧めること、ましてや提供することは出来ないでしょう。
クライエント経験というのはカウンセラーにとって必要不可欠です。

ふたつめは
『カウンセリングを提供する際に障害となりうる自らの問題を解決しておく』
これがとても大切であり、難しいのです。

例えばこのようなカウンセリングがあったとします。

あるクライエントは父親との不仲に悩んでいた。カウンセリングを受けていく中で、父親との和解は不可能だ、もう諦めてしまおう。そんな結論にたどり着き、カウンセリングを終結させる。

しかしそのクライエントは釈然としない、スッキリ出来ないまま終えたのであった。

クライエントが納得できていない以上、良いカウンセリングとは言い難いケースですね。どうしてこうなったのでしょう。
実は、このカウンセラーも父親との不仲に悩んで、解決できないまま諦めてしまったという過去があったとしたら……。
つまり、カウンセラーはクライエントの問題と自分が抱えている問題を混同してしまい、自分にとって触れたくない問題を扱うことを避けてしまっていたとしたら。

カウンセラーが自身の問題と向き合うことを避けてしまったがために、クライエントの貴重なチャンスを潰してしまったのです。

それは多くの場合無意識に起きます。
なのでカウンセラーは『自らと向き合う』ということを行う必要があります。
自分が抱いている苦手意識やきちんと処理できていない問題は、無意識のうちに提供するカウンセリングに影響してしまいます。
ですからカウンセラーは、自分の心の状態と向き合うということを日常的に行っていく必要があります。

しかしそれは易しい事ではない場合もあります。
触れたくないから目を背けているものに、自ら向き合っていくことが求められるからです。
自身の人生だけを考えると、向き合うことをしなくても幸せに生きられることもたくさんあるでしょう。しかし、カウンセリングという心を扱う専門家を名乗る以上は、
ひとつでも懸念を減らすことが専門家としての責任だと思います。

しかし辛いことばかりではないはずです。
自分が勇気を出して向き合った末に解消できたという経験は、後のカウンセリングの妨げとなる要因を減らすことに繋がるとともに、
ひとつめの『教育分析』の目的である、カウンセラーとしてのクライエント体験としても大きな財産となります。

これが『教育分析』を受ける意味です。
自分と向き合うことをクライエントに促す立場であるからこそ、
厳しいけれども必要なトレーニングです。


トレーニングに終わりはない!たるみでした。

※お知らせ
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興味のある方は下記宛先『名古屋 栄カウンセリング』までメールでのご連絡お待ちしています。



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