2015年5月30日土曜日

田中恒成選手WBOミニマム級王座決定戦を観て~意志の力が勝利を呼ぶ~

観ました。WBO世界ミニマム級王座決定戦。

オメデトウ!田中恒成選手。

凄いですね。日本最速となるプロ5戦目での世界チャンピオン。
今回の対戦は王座決定戦ということで互いに挑戦者。
対戦相手のフリアン・イエドラス選手もキャリアは田中選手より長いとはいえ世界戦は初とのこと。「チャンピオンだから」「チャレンジャーだから」という立場の差もなく、お互いに同じ条件での試合というのもまた興味深く感じていました。

試合自体も手に汗握る接戦でした。
序盤は田中選手がスピードと高いディフェンス力を活かして優勢。
中盤でイエドラス選手のペースに若干巻き込まれて若干の劣勢。ヒヤヒヤする場面も何度かありました。
そして終盤での田中選手の持ち直しからの最終ラウンド。

結果は田中選手の判定勝ちでしたが、実際どちらに転んでもおかしくない勝負だったと思います。
にも関わらず勝利した田中選手。
TV越しに感じた気迫が勝利を手繰り寄せたのかもしれません。

「絶対に負けるもんか」


そんな気持ちが特に終盤になって溢れており、納得の判定だったと思います。

昔と違って現代では『精神論』『根性論』は好まれない傾向にありつつあるようです。
確かに、
「根性でなんとかなる!」
と無茶を押し通したり自分を追い込むスタイルは褒められたものではありません。

だからといって、『気持ち』を疎かにしていては結果が思うように出せないのもまた事実だと思います。
『気持ち』であり『思い込む』というのは、時に驚くほどの力を発揮します。

「自分は絶対に○○するんだ!」
「必ずできる!」


そう思い込むことにより、実際に困難な課題や目標を達成してしまう例というのは数えられないほどあります。
結果が明確にわかりやすいものとして、筋力トレーニングでも、ただ漠然とトレーニングをこなすよりも、目標とする姿をはっきり設定したほうが効果が現れやすいと言われています。

心理療法でもこれを利用したものがあります。
『自分が目標とする姿』
『理想とするなりたい自分』
そういったイメージをしっかりと詳細に設定し、更に仮想的に体験します。
つまり、自分が理想の姿になっているイメージに入り込むことで、『理想の自分』を体験するわけです。
すると、その時に感じた感覚や経験はたしかに自分のものとすることができ、その後の目標達成に役立つのです。

自己啓発などでもこれを利用した目標達成の術などがよく紹介されていますし、
最近の一流スポーツ選手にはメンタルトレーナーが専属でついていることも多いですね。

逆にいうと、『できっこない』と思い込んでしまえば本来のポテンシャルすら発揮できないこともあるといえるでしょう。
『思い込む』というメンタルの作用がフィジカルにまで影響を及ぼす。
『気持ち』の力って凄いです。

自分は優秀なカウンセラーだ!と自分に言い聞かせてはや14年。たるみでした。


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