2015年8月11日火曜日

イクメンと父親



最近、このようなツイートが多くの反響を呼んでいるそうです。

"育児をする男を「イクメン」と言うのではなく「父親」と言うんです" 心にすーっと入っていく言葉を目にした。その通りだ。子にとって自分はイクメンではなく父親だ。イクメンって言葉、ホントもうやめませんか。

なるほど一理あるとも思います。
とはいえ、社会人の男性が育児を母親に任せっきりになることも珍しくない風潮の中で、それでも積極的に育児に参加しようとする男性、というある意味風刺的な言葉としては必要な気もしますし。

結局は、気まぐれに育児を手伝っただけで「俺ってイクメンだよな!」などという男性に対する皮肉なのかもしれませんしね。

このツイートの正否についてどうこう、というわけではないのですが。
『イクメン』のように新しく造られた言葉というのは気をつけなければなりませんね。

ここ数年で目立って使われているのが、
『○○系男子(女子)』。
有名なところでは『草食系男子』『肉食系女子』ですかね。
他にも『若者の○○離れ』、
というのも『車離れ』から『タバコ離れ』『パチンコ離れ』など、
それは悪いことではないのでは……? とも思うものまで色々あるそうです。

『言葉』というのは『概念』です。
『概念』とは、事象に対して抽象化・ 普遍化して言語化したものです。

我々人が、頭の中にある考えを他者に伝える時にも、主に言葉で伝えます。
つまり、形のない思考や感情も、言葉を使って概念化することで表現することができるということです。

これはとても便利なこと。人って素晴らしい!
と手放しでは喜べなかったりします。

思考や感情などの、元々形のないものを言葉で表現する際にはその人のフィルターが通されてしまっいますし、
最適な言葉が見つからず、近い言葉で表現してしまうことなどがあります。
それは、100パーセントそのままの真意を表現できていないということ。
特に感情などは、言葉にしてしまったらそれはもう概念になってしまいかねません。

概念化するというのは、
形のないものに形を与える
という作業であると同時に
そのものではない近いものに変えてしまう
ということでもある、ということですね。

巷にあふれる言葉。新しいものから昔から使われているものまで。
それら言葉を駆使して我々は意思の疎通を図っていますが、言葉の意味に囚われ過ぎると、本当に伝えたい本質を見誤ってしまうこともあるのかもしれませんね。

特に感情を表現することの困難さは職業柄よく理解しています。たるみでした。


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