2016年6月3日金曜日

最善手


少し前の話題になりますが、大相撲で横綱白鵬の36度目の優勝を決めた日馬富士との立ち合い。
『変化』という所謂、向かってくる相手をかわすという戦法を取り批判されるということがりました。
理由は「横綱らしくない勝ち方」ということのようですが、これはとても難しい問題だと思います。
相撲を『勝負事』として見るのか、神事や祭りの『様式』として見るのか。
長い歴史と伝統があるからこそ、判断が難しいというのもあるのでしょう。

個人的には、『勝ち負け』を競う以上は、ルール内であれば勝つためのできることに全力を尽くすべきだと思います。
というのも、私自信も昔空手をしていましたが、なにせ身長や体重、つまりフィジカルが弱く、体の大きい人には敵わないことが多くありました。そこで、勝つためにはどうすればいいか、と必死で頭をひねりました。
結果、フェイントや変則的な技が上手くなり、それで何とかこなしていた経験があります。
正面からぶつかってしまってはどうしてもハンデが乗り越えられなかったからこその工夫、と自分では納得しています。

世界的に有名なアメリカの漫画『スヌーピー』の言葉で
「配られたカードで勝負するしかないのさ」
というのがあります。

これは私のカウンセリングの考え方にも通じていて、
困難によって人生の道が塞がれてしまった時に、
その困難に正面から立ち向かい突破するだけが解決ではないと思っています。
時には困難を避け、かわし、逃げることで良い結果に繋がるのならば、何ら恥じることのない戦略だと思っています。

困難を打ち勝つ戦術を練ることも必要なのですが、
最終的な目標を達成するためには、自分にできる最善策を尽くすべきだと考えます。

悩みや困難に直面した時は、それを打ち破らなければ前に進めないように感じてしまいますが、
横に進んでも一旦後ろに下がっても、回り道をして前へ進めるのならそれも立派な前進なのではないでしょうか。


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