2016年11月18日金曜日

幸せなねずみは笑う


くすぐられて笑うネズミの脳の観察に成功

くすぐりに対するネズミの反応を調べた科学者たちは、脳がこの感覚をどのように処理し、反応するかを明らかにした。くすぐるのをやめるとネズミは人の手を探し回り、やがては手を遊び相手と認識して、くすぐられなくても笑い声を上げながら手を追いかけるようになった。ただし、人間の耳に聞こえるように声の周波数を下げられている。もとの周波数は50kHz前後。

ねずみが『くすぐったさ』を感じている脳の領域について研究しているドイツの生物学者の記事です。

ねずみの笑い声というのは聞いた事がなかったのですが、
確かに「キャキャキャキャ!」と楽しそうに笑っていますね。
(動画は人間の耳に聞こえるように周波数を下げているそうです)

そしてこの研究記事を読むとさらに興味深い事が書かれています。
それは、気分によってねずみの反応が変わるという事。

ストレスを感じる環境、明るい場所や高いところで実験すると、くすぐっても笑い声を上げない。
しかし、研究員が優しくなでたりと安心させると、キャッキャと嬉しそうにくすぐられて笑うのだそうです。
更には、くすぐってくれる研究員の手を追いかけて
「もっと遊んで!」
と言わんばかりにはしゃぎます。

これは人にも同じことが起きますよね。

幸せを感じたり安心している時には、ポジティブな気持ちが湧いてくる。
逆にストレスを感じている状態だと、嬉しい出来事でもネガティブに受け止めてしまいがち。

更に、くすぐられるという『触れ合い』に対して喜びを感じるという事。
幼児期の安定した精神と発達に重要な『アタッチメント(乳幼児期に形成される『愛着=情緒的な深い結びつき』)』にも身体的なスキンシップは不可欠とされています。

安心できる環境で、愛情を持って触れ合う事。
これは人もねずみも変わらない喜びなのでしょう。

ちなみに私の持論ですが、
犬は幸せだと笑う、というのがあります。
可愛がられている犬は実際に口角が上がって笑顔を作っています。
これはきっと、主人が笑顔を見せているとその表情を真似るのではないか、
と考えていたのですが、
その笑顔はただ真似ているわけではなく『幸せ』を表現する方法をご主人を参考にしているとも考えられますね。
つまり笑っている犬もねずみも幸せを感じている、ということで。

動物好きな私には嬉しいニュースでした。

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